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家族同然のボクっ娘幼馴染との間に恋心が発生しました。  作者: 蹴神ミコト


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9/11

宮本向日葵はおバカさん



 翌朝。

 ベッドの中で隣でまだ寝ぼけ気味の一応返事はするひまを見つめる。

 ひまは可愛い、ずっとくっついていたい、今まではそう思っていたが今はそれに加えて不思議な感情がある。『ひまが欲しい』


 その感情は昨夜と比べても大きくなっている。

 だがそれと同じく大きくなっている感情がある『恥ずかしい』

 ひまに近づくほど感じる、そのうち触れられなくなってしまうんじゃないかと思うと怖くなる。


 もしかするとこれが恋という感情なのかもしれない。





 …恋に引き裂かれてないか?俺とひまの距離。

 でも前よりもずっと、くっついている時の幸せ感は増している。

 そうだ、問題なんてない。この恋って感情があるまま前の物理的な距離感になってやる。




 「…って事を考えていたんだがひまはどう思う?」

 「え、あ、うー…」



 横になったままだが目が覚めてきたひまに考えを話すと返事にならない返事をする。まだ眠いのか?今日休みだからいいけど。



 「あ、あのね…これが『恋』はたぶん正解だと思う。この感情を大切にするのはお父さんとお母さんにも言われたしいいと思う。それで、ね、ううん…恋になんて負けずにくっつこう、やりたい、でも…すっごく…恥ずかしくて、くっつきたいって言いづらくて…」



 顔を赤らめるひま、あれ、こいつこんなに可愛かったか???

 いや顔はいつもと一緒、赤くなるのも長湯したら見る、え、なんでこいつこんなに可愛いんだ??

 くっつきたいけどできないっていうなら相棒の俺がやるしかない。

 俺だって、俺だって恥ずかしいけどくっついていたいんだよ!


 ひまの背中に手を回し自分の胸へと引きずり込む。

 引きずり込まれるひまはほんの一瞬だけ抵抗を見せるがすぐに目を閉じて俺の胸に収まった。




 「ひま。恋になんて絶対に負けたりしないでずっと一緒にいような」



 「あ、あのね…その…その気持ちも一緒なんだけどね…」




 「ボクからは恥ずかしいから…大樹に、強引にして欲しいなって…あ、うう…」




 やばい、俺のひまが世界一可愛くて死にそう。

 抱きしめたまま頭を撫でまわして俺も恥ずかしいのを誤魔化した。




 それから20分、抱き合う俺達、いや俺と一方的に抱きしめられるひまは恥ずかしさもあってかだいぶ体温が上がっていた。

 暑いからそろそろ離れるかな…



 「ひま、そろそろ離してもいいか?」



 今まではこんな確認をしなかった。ひまがもっとくっつきたいなら言葉や行動で示せたからだ。

 でも今のひまは初めての恋心に翻弄されそういうのは恐らくできないだろう。

 メリットにもデメリットにもなる厄介な状態異常だ。



 「そろそろ離れようか…ボク、汗が、におい、嗅がれたく無いから…」


 「よし、嗅ぎながらあと10分な」


 「どうし、いじわ……お願い、します…」



 やばい、何かに目覚めそうだ。

 ひまが俺と離れたくないのは俺ほど理解している人間はいない。

 だから恥ずかしくったってくっついている方が幸せを感じるのは自信を持って言える。

 ひまから動けないんじゃその分俺からくっつかないとな、うん。








 「ねえ、大樹。このままだとさすがにバカになっちゃうと思うんだ。」

 「俺も正直そう思う…」



 時間を置き、少しだけ冷静になった俺たちは話し合う。

 恋に負けないとは言ったが、恋で暴走し続けているのは実質負けな気がしてきた。



 「今までのボクらはくっつくことで癒しや安心感を感じていたよね。でも…い、今は…ずっと興奮しっぱなしの…え、えっちな子に…」

 「えっちなひまは死ぬほど可愛いから自信を持て。」


 「ーーー!ば、ばか! 本題にに入るよ!!」

 「この先どうやってこの恋心と付き合っていくかだよな…」

 「うん、それ…」



 分かっているなら最初から本題に入れと言いたいような、今の絡みも幸せなようないじめがいのある顔をするひま。

 あ、むり、俺もうひまいじめるのすごく好きだ。



 「ひま、1つだけ大切な確認の意味を込めてえっちな話していい?一緒にシャワー浴びないか?」

 「ああ…そうだね…恥ずかしい系の興奮だけしているのか、性的にも興奮しているのか確認できるね…」


 「ただ恥ずかしいだけならこのままでいいと思う。性的に興奮していたら…触れ合い方を変えたほうがいいかもしれん。」


 

 休日だが両親は出かけている。

 俺とひまはリビングで服を脱いで…脱いだ段階でもう俺の目線がひまの胸や下の方に吸い込まれる。



 「ひま、気づいているかもしれないけど俺はひまの胸をすごく見てしまう。」



 ひまは数秒ほど固まり、胸ではなく頭を抱えてその場に蹲ってしまった。

 なんだろう、少し違和感のある反応な気がする。

 ひま?どうした?と声をかけるがひまは黙ってしまう。

 たっぷり20秒ほど経って、顔を上げたひまはこれ以上ないくらい真っ赤な顔で…




 「大樹。ボクが何を言っても絶対に嫌いにならないよね?大丈夫だよね?」


 「当たり前だ、俺がひまを嫌いになるものか。」



 一緒にお風呂に入るのはもうやめよう、そういわれたとしても受け入れるつもりだった。

 いじめるのは楽しいけどひまが拒絶するなら絶対におれはひまを優先する。




 「あ、あのね…大樹がボクのか、体に興味があるって分かってね…………強引に襲われることを考えたら嬉しくなってしまいまして……」




 尻すぼみに声は小さくなっていったが全部聞こえた。

 俺も高校生なので襲うとか襲われるとかの意味はさすがに分かる。

 分かるけどひま相手にそんな事を思ったことは無かった。

 したいかって言われたら…いや考えない、考えないぞ…すごく美味しそうに肉感的に見えてきたが考えてないぞ。



 「ひま、『このままだとバカになっちゃう』って話だったのに…お前はすでにバカだ」


 「だ、だってこんな気持ち初めてで…」


 「とりあえず少し落ち着こう、な?服を着て冷静になるまで映画でも見ようぜ?」




 


 「大樹……ボク、そんなに、魅力無い?」


 

 しゃがみ込んだまま赤くてほんのり涙を浮かべる煽情的なひま。

 俺の自制心がガリガリ削られていくが俺にもちゃんと理由がある。



 「今お前は暴走をしている。それはさすがに分かるだろう?だから暴走じゃなく本心からそう思った時に…2カ月後の7月20日、夏休みに入る日まで気持ちが変わらなかったら…」


 「変わらなかったら?」



 今の暴走状態のひまに納得させるには強いインパクトが必要だと思う。

 俺は俺で恥ずかしさでいっぱいいっぱいだが、ひまと後悔しない一生を過ごしたいので頑張る。

 全裸でしゃがんだままのひまを引き上げるように立たせ、正面から俺も全裸のまま抱き着き。

 耳元でそっと2カ月後の約束をしてやる。



 「2カ月後もひまの気持ちが変わらないなら…激しく襲ってやる」



 あああ恥ずかしいあああああっ、でもこれくらいしないと今のひまはたぶん止まらない!

 2ヶ月もあれば恋心に慣れるには十分だろう!その時までお互いずっと好きだろうと自信をもって断言できるが、どういう事をしたいかはまた変わってくるはずだ。

 冷却期間というか現状維持期間がもう少しあってもいいと思うんだ。



 これから2カ月間。性的な事は一切しないと約束をして最低限の『おバカにならないライン』だけは死守しつつ。



 ひまに下の方を見られながら「初めて見る戦闘形態…えぐっ」と言われたのはずっと耳に残り続けた。

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