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家族同然のボクっ娘幼馴染との間に恋心が発生しました。  作者: 蹴神ミコト


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8/11

恋人繋ぎ

祝ブクマ10件突破!趣味全開の作品を読んでもらえて嬉しいです。ありがとうございます!

作品名変更しました。



 翌日学校。



 「…という事があってな。キス以外に恋人らしい事って何かないか?」

 「お互いを欲しながらすれば良いのは分かったけど、何をすればいいのか分からないんだよねー。」


 「いやお前ら…そういうのあけすけに言うか…?」



 俺とひまは織田と明智さんに相談をしていた。



 「自分たちなりに考えたけど全然分からなかったんだよ」

 「キス以外になるべくくっつこうとするでしょ?ボクらの距離をとことんゼロにしようとするでしょ?」


 「それでまぁ…一体化まではしてみたんだけどなにか違うなと。」


 「「一体化!?」」



 織田明智コンビとついでにクラスもざわつく。



 「そんなにざわつくような事?飼い犬と一体化している動画も見たことあるけど」

 

 「佐々木さん待って!女の子がそういう事言っちゃダメ!」

 

 「どうやって動けばいいか分からないけど大樹が動くの下手で部屋を汚したり大変だったよ。」

 「難しかったよなぁ…二人羽織。」



 あ、視界に映る全員が頭を抱えだした。

 ひまに言われてやったけどやはり何かを間違えていたらしい。

 しばらくして、ものすごく悩ましげな顔で織田が口を開く。



 「あまり今は頼りたくない相手なんだが…恋愛シチュに詳しい先生を連れてくるからちょっと待ってろ。」



 肩を落とし、背を丸めながら織田が席を離れ…1人のクラスメイトを連れて帰ってきた。




 「こちら、文芸部所属のちょっとエッチな純愛小説ばかり書いている金田一学級委員長先生だ。」


 「やあ金田一だ!困っているカップルが居ると聞いて助けに来たよ!今すぐ帰りたいが!!」


 「すまん…しばらく声かけないつもりだったけどマジすまん…こいつらをなんとかしてやってくれ…」



 織田は申し訳なさそうに、明智さんはそっと目をそらすように。

 俺とひまはアドバイスを貰えるとの事なのでそっと姿勢を正してみる。



 ~事情説明中~

 



 「なるほど…気になったのだがもしや、宮本くんと佐々木さんは手を繋いだことはあっても腕を組んだことはほとんどないんじゃないか?」


 「腕を組むってラーメン屋みたいに?」


 「いえ、こうするんです。」



 金田一の言う『腕を組む』がよく分からなかったが明智さんが織田と肘を絡ませあうように手本を見せてくれた。

 うーんやったこと無いかもなこういうの。



 「んんんんっ」



 なぜか金田一が呻いているがもっとアドバイスが欲しい。



 「どうして俺達が腕を絡ませていないと分かったんだ?」

 「家族愛と恋愛の差かな。恋愛らしい接触の仕方ってのがあるのさ。」


 「他にはどんなのがあるんだ?」

 「宮本くんと佐々木さんがやっていなさそうな事に絞ると…例えば恋人繋ぎとか、彼氏側の腕に抱き着くようなくっつき方とかかな。」



 「これが恋人繋ぎです」


 「あおっ、んんっ」



 明智さんが織田と指を絡ませあうように手を握る。金田一はビクンと反りかえる。



 「腕に抱きつくような…は、こう、ですかね…」



 先ほどまでとは違い顔を赤らめながら、織田にくっつこうとするようなくっつくのを躊躇うような雰囲気で手本を見せてくれる明智さん。

 織田の腕を谷間に収めるようにして体重もそっと織田に寄り添うようにかける。



 「ーーーーーッポウ!」



 踊るムンクの叫びと化した金田一はもう喋れないのでこの2つを参考にひまとやってみることにした。


 キスの時は止まらなかったので家に帰ったらやってみよう。

 明智さんのような表情をひまが見せてくれたらこう、心の充実感を得られそうな気がする。


 織田の幸せそうな申し訳なさそうな複雑な表情は追及しない方が良い気がした。







 ひまとお風呂から出て俺の部屋で試してみる。


 ひまを離したくないのではない、ひまが欲しいとそう思いながら恋人繋ぎに挑戦。


 お互いの指が近づき

 触れるかどうかと、近づくのに比例して…感じたことの無い恥ずかしさが心から溢れ出てくる。


 触れただけでパッと弾けるように俺たちは手を遠ざけてしまった。



 「なんだろ、これ…めっちゃハズいんだけど…」



 ひまが赤みを帯びた見たことの無い顔をする。

 なんだろう、すごく…すごく、ひまが欲しくなる。



 恥ずかしい、でもそれ以上に近くへ…



 まず手を握る、ひまが一瞬だけびくっとする。俺は手を離さない逃さない。



 ひまの人差し指と中指の間に4指を潜り込ませる。


 その隣りへ、隣へ…一本ずつひまの指を抱きしめるように包み込んでいく。



 日中見たお手本のような形で恋人繋ぎが完成すると指と指の隙間にひまの指が深々と入ってくる。

 まるで俺の手がひまに食べられているみたいで胸が温かくなるドキドキが止まらない…



 ずっとひまが居ればそれだけでいいと思っていたけど違う、ひまを欲するとこんなに、こんなにも…




 その日は一緒のベッドだったのにほんの少しだけいつもより距離を開けて寝た。

 いつものようにくっついたらどうにかなってしまいそうだったから。

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