表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MAGICA NEAT  作者: 孤独
第28話『エクセレントチェリー VS ルミルミ!ピュアシルバー VS ダイソン!!』
82/267

Bパート

奇襲を続けてから始めた戦闘は、そうせざるおえなかったからだ。

なにしろ本気を出したら、味方や民衆を考えている余裕はなく自分の攻撃余波で殺してしまうからだ。奇襲ならば、最小限の力で抑えられる。本格的な戦闘に踏み切るのを遅らせたのは、周りの避難がしっかりととれるまでのこと。

そんだけ強いというのに、守る強さを出して、窮地をも作った。

正直、最強がやるには似つかわしくないものだ。


「変わったね、セーシ先輩」

『お前もな』

「人間に感化したわけ」

『お前ほどでもない』


短い言葉で切った。後は剣が教えてくれるだろう。

ルミルミは、ハッキリ言って。内心少しは思っていたけど、ここでようやくながら。セーシという妖精を舐めていた事。かつて、自分を力でボコボコにした生涯唯一の妖精だったと思い出す。

弱いわけねぇし。そもそも、実力の全てを知らなかったと。コンマ反省。ただ、力には力でリベンジをする情熱が沸きあがる。



ガギイイィィィッ



溶かされた剣を捨て、再び別の剣を作成して挑む。

剣術1つをとっても、ヒイロと同レベルであるルミルミの実力。元々、才能1つ。天性1つ。


『お前は全てに才能があったな』


セーシが高く評価するほど、ルミルミはずば抜けた才能が多彩にあり、サザンもヒイロも……その他全ての妖精が彼女の才を讃えるものであったが、


『だが、俺の剣には及ばない。お前はいつでも2位だ』



シュパアァァァッ



一閃。

隙というには酷なほど、ルミルミの剣術の隙を突いて、彼女の左腕を斬り落とした。怒り、怒り。その表情が顔に表れつつ。本能が疼く。


「うああぁぁっ!」


強気な性格が出た行動は、不用意にエクセレントチェリーに踏み込んだ。

剣での戦いにおいては勝ち目など、初めからないのだ。

エクセレントチェリーは地面にセーシ自らを突き刺した。



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



「っ!」


強気に踏み込んだ足がグラつき止まるほどの大地震が起こる。

そして、その下から一気に噴出してくるのは、津波のような大洪水量の水!呑まれるしかない、ルミルミ。


「うあああぁぁぁっ」


溺れながら、今度は上空に打ち上げる。津波をも天へと昇らす竜巻を生み出す。

多くの自然災害を叩き込みながら、その剣で空中かつ水中に囚われた敵をフィニッシュにする。


「天剣」


エクセレント・チェリー。最大奥義の1つ。



大災演武刃だいさいえんぶじん



トドメの剣の乱舞は、自然災害をも超えるものであり、中にいる者達の命を全て斬り捨てる。



ドバアアアァァァァァッ



津波と竜巻。そして、剣術の余波は地震に遅れて周囲に起こす現象は、土砂降りと暴風。しかし、それはものの1分ほどで止み。

空の雲は一気に飛ばされ、日はこの地に顔をのぞかせ、綺麗な虹を生み出す。



「ひーっ……あひぃ……」

『っ……ふぅー……』



セーシという妖精をして、エクセレントチェリーという妖人をして。

最大の攻撃を叩きこみ、最良の選択をした。

それを持ってしてもだった。1対1ならばともかく、ルミルミが召喚したジャネモンの群れの全てを倒したわけもなく。



パリィィンッ


野花が快楽の絶頂に辿り、意識を失い、妖人化が解かれれば東京駅からの脱出は不可能。

無論、セーシも同じく。



「ぐはぁっ、えふっ……」



殺す気で放った最大奥義を確実に決めつつも、ルミルミは重傷を負っても死なず!身体を回復させ始め、


「くぞおおぉっ、バイブ妖精のぐぜにいぃぃっ」


同時に、自分の負けを認め。まだ生きているジャネモン達にセーシと野花のトドメを命令させた。剣で付き合わなければ、これほどのダメージは負わなかっただろう。

加えて、野花のエネルギー切れでの決着によって、勝敗はもう決まってしまった。



「じゃね~~~」

『……悔いはねぇぞ。俺なりに守れた戦いだからな』


意識を失っている野花もそう決めての戦い。

ルミルミ相手にやれただけ、満足感もあった。

数体のジャネモンに囲まれたところ……



シュパアァァッ


セーシの目の前でジャネモン達が切り刻まれた。無論、セーシがやった事ではないし、ルミルミがそんな事をするわけもない。ゆっくりと向かって来たのは、


「危ないところだったね、ルミルミ姉さん」

『ヒイロ!?』

「な、何がかな~……」


まだ動けない両名。そこに割って入って何をするかと思えば、


「セーシ先輩にこれ以上近づいたらやられてたよ」

「どーいうつもりぃぃぃ?」


お前がやったんじゃねぇかって、全員分かっている。口上だ。

ヒイロは倒れている野花を背に抱え。次にセーシを手にとって


「セーシ先輩は元の持ち主である俺が、一時的に預かる。これで野花は実質、戦闘不能だ」

『ヒイロ……』

「お姉ちゃんに、それ通じると思う?」

「ああ。ルミルミ姉さんが完全に回復する前に、野花を因心界に引き渡せるからな」


互いに。ここで命を獲らないことでこの決着で終わらせる。

最後の最後でまくったのは、ヒイロ。

ルミルミがダメージを回復させたとしても、この追い討ちを仕掛けるわけがない。そして、ヒイロの言葉を信じるならば、そりゃそうだと納得もできる。

ヒイロは野花を抱え、この場を去る。


「さすが、セーシ先輩だ。ルミルミ姉さんに勝てるなんてね」

『んなわけあるか。俺の負けだった……強くなってやがる。あれほど成長してるとはな』

「……野花を引き渡すだけにしますよ。俺も立場が危ういし、粉雪は借りを気にする奴じゃない。納得はしてください」

『分かったよ。野花が助かるなら、それでいい』



エクセレントチェリー+セーシ VS ルミルミ。


圧倒的に攻め立てたが、時間切れにより。

ボロボロにやられただけなものの勝者は、ルミルミ。




◇      ◇



東京駅の異変がまだ知らされていない者達。

ブルーマウンテン星団は、かつてのアジトがあったところに向かっていた。

というよりかは、部下達が幽閉されていた場所とも言える。

"BLUE MOUTAIN"と、オシャレなデザインで描かれた英語……英語?……の掛札が扉の前にかけられていた。

蒼山にとっては久しぶり。



「なっつ~~……」

「……入りましょうか」


古びた教会を安く買い取って、部下達と暮らし、学んだところ。

扉を開けるとそこにいたのは……。帰りを待っていたような、奥様的な感じに


「おかえり」

「き、キッス様!?どうしてここに……」

「ワザと過ぎますよ、統括」

「気付いていたでしょ」



涙キッスと出会う、蒼山ラナであった。


「勝手に上がって、お茶もお菓子も用意してやったぞ」

「あの…………僕達のアジトに勝手に入らないでくれません?まるで、エロ本を捜しに来た家族みたいに思えるんです」

「そうだ!キッス!我々は、因心界と組むつもりはない!」

「ラフォトナ様が許しているからだ!」

「お、お、落ち着けお前達!キッス様に手を出すな!どーどー!」


教会の中央にテーブルを出し、お茶とせんべぇを並びていたキッス。全然雰囲気に合わない。


「お前達に用意されたら、媚薬かなにかを仕込まれそうだしな」


蒼山を含めた部下人数分まで、用意されていた。不本意と思っていた部下達が蒼山の前であるため、仕方なくいただく。

ここでブルーマウンテン星団。及び、蒼山ラナの部下の者達を紹介しよう。

全員、蒼山より年上。40代前半かそれ以上の冴えなくて汚いおっさん妖人達、5名で構成されている。


「何を確認する。当たり前にやるものだ」


宇多田顕うただきょう。43歳。元銀行員。

小さい頃より妖精を手に入れていたが、それに気を許すこともなく、勉学に励んでいた少年時代。しかし、中学2年から高校と虐めを受ける。大学に進学してから、銀行に就職。子連れで来る親子を見る度に、自分にある感情がトキメキ抑えられなくなり、シングルマザーやその子供を狙うという犯罪者になる。

虐めを受けたことで、思春期の子供達が健全であるべきと思っており、それと矛盾する不当な暴力を行なうようになる。調子に乗っている子供が自分の言う事を聞く瞬間に心の興奮が収まり、それで快感を得て生き甲斐となる。行為がエスカレートしていき、銀行員を辞め、かつての妖精と和解しブルーマウンテン星団に入る。

現在は、蒼山不在時のリーダー的存在。ロリコンであり、未亡人が好み。かつてのブルーマウンテン星団の統括を尊敬している。そして、蒼山ラナをこのブルーマウンテン星団の統括にしようとメンバーに持ち掛けた最初の人物。


「ラフォトナ様が許しているからこそ、僕達もそうするだけ。逆ならば……」


田所翔也たどころしょうや。48歳。無職。

手先が非常に器用であり、物作りがあまりにも好きすぎて社会不適合者になる。具体的に言うと、自分の思った事にしか製作欲が掻きたてられず、その欲のためならなんでもする。

小学校時代に好きだった子の下着を見たとき、表現できない好意がさらに沸き上がり、誕生日に手作りの下着とスカートを作成し、手渡したところビンタされて罵倒され、マゾにも目覚めた。それ以降、可愛い女性、ステキな女性と出会う度にその人に合うファッションやアクセサリーを作り始めて、嫌がらせとしか言いようがないプレゼント行為を行なう。

採寸プレイから危険な行為も行い、女囚や婦警にも被害を出す。もっぱら、罵倒目当てでもあった。刑務所に入ってから妖精と出会い、今度は囚人を実験体として遊ぶ行為が散見。出所後、大学に通い始めるが、すぐに女子大生に手を出すなど問題を出す。その一件で、ブルーマウンテン星団の創設者と出会い、共に行動するようになる。



「……私も統括の希望に従うまで。……その方が女性を……ムフフフ」


安住芸耶あずみげいや。44歳。無職。

体格の良い中年であり、小さい頃から度の越えた暴力を同級生に振るっていた。風邪を引いたある日、見舞いと称して虐められた者達が家を訪れ、弱っている自分に容赦のない言葉と暴力をふるわれた事を契機に身体が著しく弱り、精神も衰弱。拒食症も経験。

学と呼べるものもなく、青春なども奪われて大人となる。

身体をようやく取り戻した22歳の時、道路の反対側で話しながら帰宅する女子高生達を見て、自分が体験してこなかった感情を制御できず。尾行、ストーカー行為を1ヶ月続ける。そして、1人の女子高生に感情を抑えこめず、誘拐監禁。逮捕され、刑務所に入るも。その行為に生き甲斐を感じる。この時、田所と知り合い。ブルーマウンテン星団に入る。妖人となったのは30代と遅い。



「調教してぇぇ……調教してぇぇよぉぉ。この余裕そうな美人さんを、俺達に跪くような。甘美な征服欲、沸いてくるぅぅぅっ」


猪野春雅いののはるまさ。57歳。元住職。

ブルーマウンテン星団の最年長。寺の育ちであり、元々純真な心の持ち主であり、寺を守る妖精と契約する優しき少年であった。しかし、寺での汚職事件や、時代の流れによって寺の経営が上手くいかず、日に日に荒んでいく家庭環境で育ち、絶望的な跡取りをする事になる。その環境から純真な心は失せてしまった大人になった。

ある年。正月などで賽銭をしてくる女性達の姿を見て、こんな自分に対しても頭を下げ、小銭とはいえ金を投げる。崇拝をする女性に心を奪われ、それが生き甲斐となって女性に手を出すようになる。行為は寺だけに留まらず、飲食店の女性店長、生意気なギャルなど。勝ち気に溢れる女性を陥れることで、社会的な絶望から目を背け、生物の欲求のままにいられる自分に幸福を感じる。ちなみに、結婚を4回。そして離婚を4回、その中に妻とその子供の殺害もしている例もある。

心がすでに壊れた男と言え、彼にとってはブルーマウンテン星団は同好会と思っている程度。

髪がバーコード状態の、爺。見た目、60代後半。


「成長する人は良いな。表情の弛緩、肌の張り、胸の膨らみが特にいい。お尻はどうだい?触らせてくれないか?君の匂いも、バスタオルに染み込ませてくれよ」



並河全なみかわまと。41歳。保育士。

唯一、ブルーマウンテン星団で社会的な仕事をしている男。女性の観察、その成長が好きな人間。勉学、運動にも優れ、メンバー内では不自由のない生活をしていた男。後輩などに慕われ、自分自身も後輩や年下を好む性癖になる。

下心ながら教師を目指すほど、真面目な男であるが。教師の実状が思った以上に過酷であり、夢との違いから教師という道が自分の目指す者と違っていたと知る。

その時期の通勤中。元統括と宇多田、猪野春の3名が、満員電車内で女性の1人を3人で壁際に追い込んで痴漢する行為を発見、取り押さえる正義感を出す。

だが、その一件で元統括から自分にある性的な欲求があると見抜かれ、妬むのなら一緒になろうとメンバーの一員になる。そこからは自分の隠した性癖を抑え込まず、女性達の変化や成長。特別、匂いや肌触りに拘る変態男になる。それがきっかけに、子供と触れ合える保育士が適任なのだと気付いて保育士を目指して、保育士となる。

妖人となったのは、メンバーに入ってから。たまたま宇多田が手にした妖精が彼と適合できたから。


以上、5名がブルーマウンテン星団の部下である。

教会でお茶を飲むことも、椅子の使い方がなっとらんような座り方もする行儀の悪さ。それはそれで結構として、キッスも目を瞑って。本命である蒼山に話しを持ち掛けた。



「で、蒼山。お前は私の味方をするよな」

「その確認ですか?これから激しい戦いになるの、分かってますけど……」

「お前達は私達、因心界を倒したいんだろう。こーいう言い方するとあれだが、私達を」


○奴隷にして、ヤリたい放題したいんだろう。


「わー、真顔で言いますか。僕達の野望……夢を……」

「どーやって他に伝えるんだよ……」


ホントに呆れてしまうほど、蒼山が率いるブルーマウンテン星団の野望。下劣過ぎるが、実力は本物であり、かつて相手取った父のナギが苦戦したほど。特に部下共が強い。

モジモジとズボンをスリスリと両手で擦りながら、蒼山は


「その。僕達はもっと、その……あの……ですね……」

「ハッキリ言え」

「女性に人権を与えず、ただただ男を求め、身体も心も尽くすための存在であると、世界に浸透させる……そーいった下品な思想をですね」

「ハッキリ言って、死ね」


因心界どころじゃねぇ野望。こんな危険思想の持ち主を、今までもこれからも仲間として。信頼させる涙キッスの器も大きい、というか一種のアホか。


「まー、構わない。野望や夢はどうあれ。SAF協会と戦うわけだ。お前達にはそのサポートと最前線を担ってもらいたい」


今まで軽視されたり、危険視されたりする理由。

ここでSAF協会側に付くというのなら、……そんな脅しも込みか。


「みんなと話しをさせてくれ」

「私がいる前でしろ」


蒼山は部下達を集め、ちょっと作戦会議的な事を始める。キッスはお茶を飲みながら、この教会の中を見渡していた。


「やばいよ。絶対、キッス様怒ってるよ。殺されるよ……」

「ラフォトナ様。もういい加減、因心界に付き合うのは止めましょうよ!」

「私達、股間の我慢が限界です!」


ブルーマウンテン星団のこれからを決める大事な会議なのだが。


「だからといって、SAF協会。否、スリープハンド教団の元に行けというのか!!」

「強気な者を屈服させる征服感!それを達成するのが、我々ブルーマウンテン星団だ!」

「あの連中は弱った女にイキってるだけ!効率主義の奴隷屋!!男としてどうなんだ!!男なら、お茶に睡眠薬を入れてやるんだよ!」


まともに話し合う気あんのか?この連中……。

長くなりそうなので、キッスは教会の中を調べ始める。


「僕はこのままSAF協会と戦う。だって……だって……」


蒼山ラナ。それなりの意見。


「キッス様と粉雪との共闘って!!僕、パートナーって事でしょ!!一日中、2人を見つめて、隙見てパンツを撮って、おっぱい触れる男でいいんだよね!!」


口からヨダレをぶちまけるほど、表情も紅潮して叫ぶ。エロ少年が生易しく思えるほど、犯罪者の表情を出した。

そんな理由で言えば、当然。


「ちょっとーー!それラフォトナ様だけずるいじゃないですか!!」

「私達、かなり我慢してるんですよ!!」

「な、な、何を言う!僕が"十妖"の幹部をやる条件の1つは、キッス様や粉雪などを隙有らば盗撮し、下着も盗んでいい、体に触れてイケないところを舐めまわしていい……他色々という条件なんだよ!」

「男じゃねーー!超、男じゃねーー!変態!!変態!!」


部下達、大激怒。

こっちは幽閉という処罰を受けているというのに、……


「あ、ありがとうございます!」

「い、家に帰れます!両親に会えます!」

「こちらこそ。君達の青春を奪う事になってすまない。あとでお金だけでも送ろう」


会議が長引いている間、キッスはこの教会にあった隠し通路を発見し、そこの中にいた女子高生2人を救出し、逃がしてあげた。無論、そんな感謝の声と逃げる姿を蒼山は見て……部下に対して、反撃を始める。


「お前達、なにしてんだーーー!!女子高生、売春して。この隠し部屋に監禁とか!!僕の部下としてどうなんだーーー!!こっちは自○行為だけなんですけど!!」

「お金払ってるんですけどーーーー!!R_18公式サイト、監禁少女を使って、買った奴隷少女です!」

「レンタル期間、1年ちょっと過ぎてましたけどーー!ですけどーー!」

「開き直るな、この○犯罪者共!僕はな!脱ぎたて下着と盗撮写真、2次元世界で、はぁはぁ息荒げて興奮する事だけで抑えてるんだよ!!なに行為してるの!?ズルくない!?統括は僕でしょ!?」


ギャーギャーと、もう関係ない話ばかり……。

さっさと決断して欲しいと思っているキッス。幽閉すると言っていたが、やはりそんなものを守るわけないかと、少々反省。まぁ、人間というのはそーいう生物でもあると、父親が言っていた事を思い出し。公式という言葉を信じて、見なかったことにする。

実際、解放するときも女性2人はもう、こんな怪しいサイトを利用しないと言っていた。使った方が悪いと思ってくれるだけいい。


「やはりこいつ等は監視下に置くべきだな」


女子高生2人で済んでるだけ良い方だろう。監禁部屋には、媚薬のようなものや調教用の道具など……。いかがわしいモノばかり発見したし、教会の牧師が立つ机の裏にはエロ本も隠す有様。

他にも色々有りそうだ。

まだ少し時間が掛かりそうで、浦安の様子でも聞こうと。野花達を監視している飛島に連絡を入れるキッス。



ビイイィィィッ


「……………」


病院から出て、東京駅へと向かうと途中経過を聞いていたが……。


ビイイィィィッ



「……飛島?」


何かのトラブル。通信的な意味ではなく。ルルも、野花も、表原も近くにいるはず。飛島の役目は保険的な監視。それほど大事なことがなければ、この連絡には出るはず。



ビイイィィィッ


「……飛島!!なぜ出ない!!」


教会の中で叫ぶ、キッス。その声と名前に蒼山も、キッスの方に顔を向けた。


「何が起きてるんだ!!飛島!!」



東京駅での死闘。

ターミナル付近では、エクセレントチェリーVSルミルミ。

一方、駅構内で繰り広げられたのは、因縁の対決だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ