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MAGICA NEAT  作者: 孤独
第20話『引きこもり不謹慎馬鹿をぶちのめせ!佐鯨VS茂原!』
52/267

Aパート


ヘリコプターは修復されつつも、排出されてしまった燃料までは完全に取り戻すことはできず。さらに浮上させるのも難しい。切り捨てる判断をとった。


「飛び降りるぞ!」

「おうっ!」

『捕まってろーー!』


ピュアシルバーの力で大きくなったラクロの上に乗り、ピュアシルバーと佐鯨貫太郎は共に空から地上へ降りる。

目的の水道局まで残り1キロは切っている。



ドゴシャアアァァッ



ヘリコプターは不時着といった形で炎上することなく、地上に墜落。そして、佐鯨達も無事に地上に降り立った。しかし、2人共。此処野から受けたダメージは大きい。特に胸を貫かれたピュアシルバー。

ラクロが2人を上に乗せ、走りながらのこと。


「っ………」

「無理すんな!ピュアシルバー!もう目的地は見えている!あそこに行って、茂原をぶっ飛ばせば良いだけだろ!俺に任せろよ!」


一方で此処野からほぼノーダメージで済んでいる佐鯨であるが……。


「お前の妖人化はそれほど長い時間は保てないだろ」


ここまで色んな妖人が現れたが、そこには能力だけじゃない様々な特徴を現していた。

とんでもないスピードで妖人化する野花がいれば、


「長期戦になったら佐鯨が不利だ。私自身を守るためでもあるが、私が行く事にも意味がある。奴の居所は分かっても、位置は特定できていない。ラクロが必要だ」


出力重視で能力を使う佐鯨のブレイブマイハートは、長時間の妖人化や連戦が苦手であった。(それでも一定の水準としては、十分過ぎる時間はできる)

そのような弱点を克服する術や鍛錬は存在しているが、佐鯨の実力は才能に締められており、まだ完成されていない。


「経験してるだろ。茂原も同様な予感はする」


"萬"のメンバーは、小宮山を除いて、搦め手を得意としている妖人。

ピュアシルバーの予感は自分が足手纏いとなっても、佐鯨のフォローに入ることだ。そんな話し合いの時、佐鯨の携帯が鳴る。



ピリリリリリ


「っと、こっちは……」


プライベート用の携帯と因心界の緊急連絡用の携帯を2つ持っており、鳴ったのは。プライベート用であった。

こんな状況で、相手は


「北野川か!?無事なのか!?」

『あんたねー。暇なの?こっちは苦しんでるってーいうのに』

「いや、お前の事。大丈夫なのかって、思って出たんだが……」

『心配してんなら!さっさと敵倒せーーー!!私も、周りだってね!!苦しんでんの!!ふざけてんじゃないわよ!!ボーケ!!』


なんの電話なんだよって、思いながら


「まだ、北野川が元気そうで良かった」

『ふん。飛島はいる?あんたじゃ話しができない。代わって』

「おうっ!これから2人で敵地に乗り込みとこだった」



佐鯨は自分の携帯をピュアシルバーに貸す。どうやら、自分には理解できない話らしい。


「なんだ、北野川」

『飛島。敵地の様子はどう?』

「ラクロ、生物の気配を嗅ぎ取れるか」

『まだちょっと遠くて正確には分からないけど、複数のジャネモンの気配はしてるよ!』

「いるようだ。人間かどうか分からないけれどな」


茂原を捜す上でいくつか問題がある。


『水道局の内部まで頭の中にないでしょ。従業員が生きてやりゃ、そいつと私を会話させて!構造が分かるし、あわよくば茂原の具体的な居所や、やり口が分かる』

「……電話じゃできないんじゃなかったか?」

『やった事あるけど、その時は2年前ぐらいの話しよ』

「つまり、ぶつけ本番か。弱ってて大丈夫か?」


そんな口をほざけるピュアシルバーの方が重傷ではあるが、


『……飛島さぁ。此処野にやられたんじゃない?声は平静でも、ダメージ抱えてんじゃない。佐鯨は無事に感じたけど』

「ヒイロさん達から聞いたのか?」

『そんなわけないでしょ。嘘つき呼ばわりしないでよ、私は正当よ』



仲間を信頼し、疑い合う。秘密を知れる北野川の能力に、直感はない。一つ一つ、成長しているわけか。

心強い応援と支援である。


「分かった。この携帯は私が預かっておく。二人で会話する方が能力の精度は上がるだろう。佐鯨には茂原を倒してもらう必要がある」

『さっすが、飛島。……悪いね、休ませないわ』

「構わない。君と同じ覚悟はできる程度だ。一旦、切るぞ。こちらから連絡する」

『ええ』



会話を切り、すぐに携帯のバッテリーや電波の状況を確認する。北野川のことは信頼するという事で、ピュアシルバーの中で解決した。


「いけるのかよ、ピュアシルバー。北野川に付き合う必要はねぇぞ!」

「心配いらない。佐鯨、お前は茂原と戦うまで、なるべく温存しろ。私と北野川で奴の位置を掴む」


バッテリーは問題ないな。人間の臭いはラクロで感知ができる。ここまでいける。


「………とにかく、頼むぞ。佐鯨」

「分かってる!俺がやってやる!」


不安なのは北野川だ。あいつは私の事を"飛島"と言っていた。今はピュアシルバーになっているのに、あいつは感知できなかったか。信頼を勝ち取りたいなら、それは申告するべき事だ。

弱っていることと、1人分の会話では細かいことは分からないわけか。

まったく、役割を分かってやるんだよな。北野川。私と佐鯨はお前を支持する。



◇      ◇



「うっ……ううぅっ……」



一方、意識を取り戻した奴がいた。

手厚い看病がされているように、ベットの中で目覚める蒼山。


「お、……うー……」


やっぱりまだ気分が悪い。細菌はまだ体の中にいるようだった。


「誰が僕を……」

「私と白岩だよ、蒼山」

「!!って、キッス様ぁ!?」


因心界の本部。

蒼山の行動によって、攻撃された者達が速やかに病院に行けたことで救える命は多かったし、その後の対応も迅速に行なえた。


「ともかく、大丈夫なようだな」

「ぼ、僕は大丈夫です!っていうか、キッス様は」

「私もそれなりにやられたが、"体"が人と違うからダメージにならない」


腹を下す程度でも大ダメージの社会人であるが、キッスの特注の肉体を持ってすれば、細菌のような攻撃も効かない模様。レンジラヴゥの治癒術である程度、回復できる攻撃なら、キッスの肉体にダメージはない。


「粉雪も大丈夫だろう。あいつの場合は、回避してそうだが……」

「よ、良かった!……いつつっ」

「無理するな。まだ佐鯨と飛島が、茂原を倒してないんだ。ま、古野によれば死に至ることはないらしいがな」

「腹痛程度ってわけですか……」


精神的に弱くなった人間の不安、そこを突いた邪念を利用し、ジャネモンの軍勢で大規模な戦闘を起こす。

キャスティーノ団とそこまで連動していないおかげと、革新党の面々のおかげで、死者はまだ出ていない。


「ともかく、蒼山。よくやってくれた」

「!!き、キッス様が僕を治療してくれたんですか!?」

「それは白岩だ。膝枕してたから、私がベットにしていいぞって、提案した」

「なんでですかーー!?いや、提案しなくていいじゃないですか!というか、僕!どーして気絶してたんだ!!」

「元気そうでなによりだ。そこから私が代わって、蒼山を看病している」


得意気に林檎を剥いて、蒼山に差し出すキッス。なんかルルと重ねるように見舞い慣れしている影響か。

それと胃腸薬も少々持って来ていた。


「白岩もヒイロの事が心配で飛び出して行きたかったからな。お前の事が後回しになっても分かるだろ」

「……確かに、そうですね」

「それと個人的な事をお前に言いたくて、こーいう場と時間で言うぞ。覚悟はいいな?」

「はい?」



因心界の情報をキャスティーノ団へ、勝手に流すんじゃない。



「……………」

「黙るな、蒼山。いきなり過ぎて頭を真っ白にするな。私が疎いと思っていたか?粉雪からのリークもある」

「…………いや、悪気はなかったんですよ!良い金にもなったし!なにより安全で……」

「ふざけすぎだぞ。これから全面戦争だっていうのに、裏切り行為をしおって……。私達を倒したいからといって、勇気もないんだから止めておけ」

「せ、制裁は受けます!いや!そうさせてください!僕、……僕には幹部は無理」

「どれもお前等にメリットがあるだろ。お前等を野放しにはせん」


北野川と同様に能力の稀有さがあって、幹部になっている蒼山。しかし、彼には責任という重さがキツかった。

命を賭けるなんて事、飛島や北野川のような強さなんてない。

同じ趣味や思想を持つフォトと出会えた事と、そんな自分達を拾ってくれたキッス達には感謝しているが。感謝でやっていけるほど、甘い環境ではない。


「ダメだ。蒼山、お前は私達に必要な存在だ。だから、お前の自由に関しては、"たぶん"。一番緩くしている。数々の盗撮行為やその他諸々を寛大に許してやっているからな」

「うぐぅ……」

「粉雪や白岩がどう思っているか分からないが、私はお前を信頼する。だから、これっきりにしておけ。お前の判断も決して悪いわけではない。良い方向にも転がっているしな」

「ど、どーいうことで?」

「後で分かる。ひとまず、SAF協会には絶対に行くな。そーなれば、私はお前を殺さなければいけない」

「…………厳しい人だ。僕は、あんなところには行きませんよ。因心界にいる理由、あるんですから」



蒼山はコッソリと、自分がキャスティーノ団の一部の人間と内通していた事を認めた。

その被害は後々現れる。彼を経由して得た情報。その1つはとても大切なものである。特にキッスはこれだけ、強く蒼山に言う。


「もう一度言うが、仲間の能力を金なんかで売るな。命となんら代わらん」

「ご、ごめんなさい。300万だったんで」

「粉雪や佐鯨の2人は有名だから、ともかく。ヒイロ、白岩、北野川、飛島、古野。この5名の能力を売ったのは、大きいぞ」

「…………」


能力を敵に伝える。それがどれだけの行為か、蒼山も分かっている。分かっているが、金や安全には勝てない事だった。どっちみち


「僕は全容を伝えてないです!というか、僕自身。あんまりみんなの事は知らないし!憶測あるし!」

「言い訳無用。ヒイロにとっては困るだろう。あいつは、人間として活動してるように思われているんだから。妖精って事を伝えたろ」


能力の全てを知っているわけではない。あくまで概要に近い。

"因心界"は粉雪を中心とした情報で占めていることで、支援を主としている飛島や蒼山の能力を知っている。敵側の人間は少ない方だ。

治療を任される古野は、打撲や骨折などのダメージを回復するのに特化していても、出血や精神ダメージの治療は不得手。これだけでも敵側がとる戦略が変わってくるもの。今回の茂原のような攻撃に対しての治療には、ホントに頭を抱えることだった。



クールスノーやブレイブマイハートの能力は、かなりシンプルであるが故。対策されようとも、それを力や技術で突破していくため、付け焼刃でどうにかなる相手ではない。サポートや搦め手の能力は、対策されるとキッスの言うとおり、命の問題。いや、大勢の命に関わることだ。



ブイイィィッ



ピッ


「野花か」

『キッス様、こちら各所に出現するジャネモンの対峙状況なんですけど!ちょっと、あまりに数が多いので、クールスノーが許可を求めてます』

「やはり負けないが、簡単には抑えきれないか」

『ですね。あ、私は絶対に何もしません』

「分かっている。正直、今の頼りはクールスノーとブレイブマイハートだ。その後の処理と責任は私がとる」



広範囲での暴動。それを抑え込めるクールスノーの余裕は、キッスも認める強さがある。だが、地域は彼女達の強さを支えきれない。ジャネモンを倒しても、その被害が果たして最小なのか。不明瞭。

これで喜ぶ馬鹿共がいる。

狙ってやっているのだ。

一番口が緩く動きそうな蒼山を経由で、幹部の能力を知りたかったのも、自分達の利益のためだ。




◇      ◇




シンシン…………


「許可は降りてないかと思いますが」

「私がキッスなら、それくらい許可するわよ。南空。早め早め」



クールスノーが自分の雪のフィールドを展開していく。各個人の強さは、この程度のジャネモンが束になっても問題はないが、やはり各個撃破では面倒なことと自分の攻撃よりも酷い結果になる事もあると、予想はしている。キッスが許可をする前提で早めに雪雲を発達させていく。

近くでチェーンソーを可動させながら、南空はクールスノーに


「これからの責任は我々、革新党が持つべき事です。因心界は今回、何もできていない」

「そーは言っても、私達が所属してるのは因心界。涙一族の事もあって、属しているわけよ」

「あのような組織と一族に……」

「ないわよ」


裏切り者に激昂する表情を出せる粉雪。

彼女だって、因心界とつるまずに、自前で妖人組織を運営する事ができるだろう。側近に野花は確定で来てくれるわけだし、粉雪を慕っている妖人もかなりの人数がいる。以前に似たような事を言った南空は、諦めていないのだろう。だが、彼女にとっては口煩く感じていて。


「私は、私のやり方で正義とやらを貫くわ」

「キッスなどとは、涙一族なんかとは……あなたは私の見込み通り、1つ次元の違うところにおられます」

「今褒めないで。まだ、敵を全員殺してないわ」



冷たい風が地上に舞い、降る雪も大きく重く冷たいものに変わる。無論、降雪量はそれらを超えるパワーを発揮する。

録路のナックルカシーですら、クールスノーのフィールドを嫌う。

戦場が天候の影響をモロに与える外での、戦闘能力は計り知れないものだ。




ゴオオオォォォォォッ



「と、とんでもない吹雪だーー!全然、季節は冬じゃないのに!」

「さ、寒い!凍えちまう!!」

「ゆ、ゆ、雪が離れない!」

「じゃね~~~~」


クールスノーの雪には強い粘着性もある。一つでも付いたら、剥がすことは難しく、それらが雪として降って来るのだ。猛吹雪を浴びれば、冷たさと粘着で一気に身動きなどできなくなる。

その雪はジャネモンの原動力である、邪念を祓っていく。人間にも有効であるが、特にジャネモンには滅法強い。このような点から、戦闘の強さではレンジラヴゥ、戦場で貢献するのはクールスノーといったところか。



「じゃね~~~~」



一斉洗浄。ジャネモンを殺す事を考えられている力は、人間よりも遥かに早く息の根を止める。軍勢のように出現していたジャネモンが雪に埋もれて浄化される。

だが、この攻撃に巻き込まれた人間達も、死には至らなかったものの、被害は当然ある。茂原の攻撃で体が弱まっている住民達にとっては、多少の追い討ちになってしまっただろう。しかし、やらねば死者が出ていた。あとは手段が適正だったかどうか、



「佐鯨、さっさと片付けなさいよ」


結果として、行動が死に繋がる事もある。クールスノーの雪は広範囲に散らばっても、本人の意志で即解除が可能。住民達が侵されている攻撃の元を断つには、佐鯨がやらなければいけない。




◇      ◇



そして、待たされている佐鯨の活躍。その瞬間の地、ようやく届いた。


『ここだ!』


2人を乗せたラクロが水道局に到着。


「おっしゃー!ようやく、この俺の拳が届くんだな!長ぇよ、まったく!!」

「腐臭がするな。何かが腐っている。茂原の能力だな」



水道局という清潔感が必要な施設において、異様な臭いとカビのような痕がついた外壁。病原菌を発生させる何かが既にあると見た。

罠はすでに仕掛け済み。ただ、おそらく……


『どうする!このまま、保護するか!?』

「……いや、私の能力を知っての対応だろう。カビごと保護してしまう」


ピュアシルバーの能力を警戒している。施設を保護できないとあれば、ブレイブマイハートで焼き尽くすなんて事。最終手段になる。


「カンケーねぇーよ!拳でぶっ飛ばす!!」


だから、向こうはそう来てもらうのを望んでいる。

逆に奴がここに居てくれるのはありがたい事。ま、居ないと能力が解除されるんだろうが。

喧嘩のような格闘戦を望む、佐鯨。

じわじわと隠れて長期戦を望む、茂原。

この構図ができた以上、私の役目は


「猛るのはいいが、思考を捨てるな。私とラクロが先に行く」

「はぁっ!?」

「急ぎたいところだが、中に罠があるのは明白だ。ここは私とラクロが捨て駒になって、罠を潰す。位置を掴めるかもしれない。佐鯨は10分後、妖人化して突っ込んで来い。その前に連絡を入れるかもしれないがな」

「……ピュアシルバー……いや。ここは飛島さんって呼ぶぜ!」



実のところ、因心界の古参の方である飛島だが、幹部になった時期は佐鯨とそこまで差がない。

因心界の最古参であり、幹部を務めているのは涙キッス、網本粉雪の2名。

次にヒイロと野花。

白岩と飛島、佐鯨、蒼山。

北野川。

古野。


という順番で幹部になっている。白岩と同じく、才能という力を持っている彼からすれば、


「どうして飛島さんは、自分の命を捨てる気なんだ!?」

「…………」

「知ってるぜ。飛島さんはよく、自分を犠牲にした戦い方をしているってな。今回も俺のためにか、勝つためか。なんで、自分の怪我をおして前に出るんだ!キッス様があんまり前線に出さなかったのって、戦い方に問題があるんじゃねぇのか!?」


こんなに空気の読めない男でいいのか。

ありがとうって返すべき事はなく、ただただ事実を言っても、この命懸けの瞬間であることを思い出させる。


「私は、命を賭けてるから、逆に生きて来れた」

「は?」

「経験によるものだ。黙って待っていろ、佐鯨!」

『ったく、この命知らず……』


ピュアシルバーとラクロが水道局に突入する。本来なら敵の手を読むべきところで相方のことを考える。

よくもまぁ、あいつは空気を読まない男だと思う。


「犠牲にした戦い方で、犠牲にならなかった事。分からないだろうな」

『らしくないな』

「ああ、集中する」


水道局の中は広い。

水を洗浄する施設の中を走っているところ、手負いのピュアシルバーに向けられる刺客達。



「じゃね~~~」

「ジャネモンの群れか」



正直、



「相手にしてられん」

『おうっ!』


消耗を避けたい事と犠牲込みでの調査である。邪念の弱いジャネモンには、この状態でも負けないが。争う理由がない。標的は1人に絞り、行動も役目に絞る。

ラクロが上手いこと避けながら進んでいく。


『ここの作業員達はどーなっていると思う』

「死んでいるとは思えないな。ジャネモンに返り血がない」

『こえぇー判断。いや、冗談だろ』



ジャネモン達の牽制を見る限り、茂原は兵隊としてジャネモンを使っている。

隠れおおせている人もいるはずだ。

茂原の居所を掴み、最短かつ安全に佐鯨を呼ぶ。



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