Bパート
「さて、これで揃ったな。"十妖"」
"十妖"には格付けがされている。
個人の強さや組織での貢献度などによって、ランク分けされている。
「これより因心界の幹部会を始める」
№1
涙キッス。
妖精:甲冑の妖精、イスケ。
戦士名:現時点では不明。
「まず、一つ目の議題。予算についてだ。ヒイロ」
№2
太田ヒイロ。
妖精:現時点では不明。
「はい。今月の予算は282億7500万です。これは大規模な活動を控える予算です」
№3
白岩印。
妖精:現時点では不明。
「とはいえ、キャスティーノ団との抗争は続き。最近ではSAF協会との抗争もありました。依然、平穏とは良い難い状況であります」
№4
網本粉雪。
妖精:二頭の妖精、フブキとテンマ
戦士名:クールスノー
能力:
シールの性質を持った雪を降らせることができる。
「ここにいる我々はこれに対処する上で、敵組織の動きを止めねばなりません。住民達や建物の被害を極力抑えての、戦闘を強いられます」
№5
佐鯨貫太郎。
妖精:電子レンジの妖精、バーニ
戦士名:ブレイブマイハート
能力:
自身が恥を知るほど身体能力が強化される能力と、物体の熱を高める能力。妖人化すると女性になる。
「相手の精鋭。つまりは幹部や親玉を見つけ出し、倒すという。根本とその周辺の排除を行なう必要性があります」
№6
北野川話法。
妖精:手鏡の妖精、カミィ
戦士名:シークレットトーク
能力:
会話をすることで、他者の秘密を得られる能力。
「うむ。ヒイロが言ったように、住民達の安全と安心を護るため。私達がいるわけだ」
№7
蒼山ラナ。
妖精:カメラの妖精、フォト
戦士名:スカートライン
能力:
物資や物体を転送させる能力。
「次の議題。今月中に、まずキャスティーノ団を潰す」
№8
野花桜。
妖精:バイブの妖精、セーシ
戦士名:現時点では不明。
「まず、奴等の本拠地だけでなく、奴等が集まる日時も知る必要がある。それと奴等がどれだけの人数、戦力、妖精を持っているかどうか。その調査も必要だ」
№9
飛島華。
妖精:アライグマの妖精、ラクロ
戦士名:ピュアシルバー
能力:
触れた物を保護し、修復できる能力。
「知っている者もいるが、"萬"の連中とも組んでいる事が分かった。メンバーの5人中、北野川が1人、野花が1人を倒しているから、残りは3人。決戦にはできるだけ敵の戦力も削りたいところ」
№10
古野明継。
妖精:サングラスの妖精、サング
戦士名:ドクターゼット
能力:
部位を互いに寄せて結びつける能力。
「話しが長くなったが、ようするに。2週間以内に残りの"萬"の3名を倒す。それから1週間以内にキャスティーノ団との決戦をして、壊滅させる。この中で班分けをして、各々全うすることだ」
表原麻縫。
妖精:ミニエルフの妖精、レゼン
戦士名:マジカニートゥ
能力:
"何か"に本気になった時、"何か"における優位、便利になるアイテムを具現化する能力。
「さて、班は大きく分けて4つあるんだが……。どうだろう?何かいい分け方があるかな」
キャスティーノ団との決戦のため、戦力の調査と削り。
SAF協会とやらないのはこちらの被害も大きくなるからと見ている。万が一、組まれる前に終わらすのも、理に叶っている。
幹部達は静かに聞いていたが、まったく冷静な顔して聞いていられない表原は恐る恐る尋ねた。
「あの、その班決めに私が入っているんですか?自己紹介とか何1つしてませんけど?」
「表原ちゃんか。うん。君もこの作戦に加わってもらう。というか、作戦を聞いた以上。不参加は危険を意味するんだがね?」
やばい、この人。涙キッスさん。天然な感じに見えて、レゼンや粉雪さんのような畜生ぶりが見える。なんか周りもそうでしょって、顔してるし。
「私と同じ1班は、SAF協会の牽制。1つの班はキャスティーノ団の調査。残りは2つの班に別れ、"萬"の残り3人を倒す」
11人の内、キッスは確定のSAF協会の牽制役。
キャスティーノ団との戦いの最中、SAF協会が襲撃する事は考えられやすいものだ。
「俺、萬の連中の討伐に出向きたいな」
次に佐鯨が1番手を名乗り出る。調査や牽制なんてものは得意じゃないし、性格にも合わない。
らしいと言えば、らしい。
「粉雪はどーする?やっぱり一緒にやろうよ」
「そうねぇ……。白岩。あんたはキッスと組むのと、萬の奴を倒しに行くの。どっちがいい?」
あ、調査は向いていないと宣告されている模様。
そんなことを気にせずに白岩は。
「キッスさんといるのが良いかなー。ヒイロもそうしたいでしょ?」
「そうだな。だけどな……」
班分けが会議内容であるが、早々にパワーバランスを崩す構成。キッスとヒイロ、白岩がSAF協会の牽制のために本部に残る構成。
「さすがに戦力が偏り過ぎじゃない?」
「うむ。白岩かヒイロ。悪いがどちらか、外れてくれんか?」
キッスも立場上、本部を留守にはできない状態だった。
白岩とヒイロが来るとなるとだ。
「じゃあ、私と組まない?白岩」
「えっ?」
「えええっ!?」
粉雪から声をかける。だが、それ一番止めたのは、隣に座っていた野花であった。
「ちょちょちょっ!待って!粉雪、落ち着いて」
「落ち着いているわね」
「それあんまり変わらないじゃない。というか、私と組まないの?」
キッスの作戦に異論などないが。"十妖"に戦力差が当然ある。3強と揶揄されるキッス、粉雪、白岩の3人はどの組織も警戒しているものだ。ばらけるのが得策か。
「いや、悪くないな。むしろ理想的だ」
「ほら、キッスも言ってるよ」
「うん。粉雪さんと一緒に戦うのも、久しぶりで良いですよ」
「ええええーーーっ!誰が私を護るのよーー!?」
いや、あんた。
幹部だから……。みんなを護るのが役目だぞ。
「粉雪は調査。白岩は遊撃を務めてくれ。作戦実行時の、なんかしらの応援要請、緊急事態の対応を任せる」
「了解!……じゃあ、ヒイロと一緒に本部に留まってもいいよね?」
「ああ」
班決めの確定。
SAF協会の牽制役。
涙キッスと太田ヒイロ。
キャスティーノ団の調査と遊撃。
網本粉雪と白岩印。
萬の討伐。
A班:佐鯨貫太郎。
B班:
「あとの残りはキャスティーノ団の"萬"を倒すメンバーですか」
「古野さん」
「すいませんが、私に戦闘能力はないですし。治療メインを考えたら粉雪さん達と同じく遊撃でいいですか?」
「古野さんならそこに入るしかないのだがな」
キャスティーノ団の調査と遊撃。
網本粉雪と白岩印、古野明継。
「勝手に決め過ぎでしょ。まったく」
「北野川はどーする?」
「佐鯨とのコンビが飽きたからB班で」
「おい」
北野川も名乗って決める。
「しょーがないわね……。私、北野川としょうがないけど一緒にやるわ」
「なんでよ。この淫乱清楚娘」
「うっさいわね!」
北野川と野花の口論。そこの間に挟まれる表原は迷惑顔を作る。とはいえ、女性同士ならいいかと思った直後。メンバーを見て颯爽と声を挙げたのが。
「あ!じゃあ、僕はB班行きまーす!」
「お前が来るのかよ!!下着ど変態はお呼びじゃない!!」
「蒼山!!あんたも来ないで!!表原ちゃんと北野川で!!」
「あ?こんなトロそうなガキと組むなら、飛島の方が良いわよ!私、飛島、野花でいいでしょ!」
「というか一番は、粉雪一緒にやろうよ!」
「私だって!白岩!私と組まない!?」
短気でわがまま。それでも通らない現実がある。
「ぼ、僕だって、飛島とかと組みたくないんだよ!!可愛い女の子と一緒に任務をこなしたい!!というか、パンチラチャンスを逃さないよ!!野花と北野川と組みたい!!」
「死ね」
「くたばれ」
B班の口論がハンパない中。飛島と粉雪がこっそりと表原に近づいて
「さっさとA班に決めましたって言いなさい。野花と代わらなくていいから」
「佐鯨は強いし、蒼山がいない方が気楽だろう。北野川もいないし」
「は、はい」
特別な声を出すことはできなかったが、表原はA班が確定。
これにより
萬の討伐。
A班:佐鯨貫太郎、飛島華、表原麻縫
B班:野花桜、北野川話法、蒼山ラナ
1ヶ月はこの編成で行動することが決まった。
「なんか大変な事に巻き込まれたね。レゼン」
「……だが、それが組織ってもんだ。むしろ、組み込まれて光栄に思っていいし、飛島さんは知ってるし。あの佐鯨は相当強い気配がする。A班で良かったと思うぞ」
◇ ◇
戦力的に言えば、A班とB班は五分五分。
野花と蒼山が機能すればという話ではあるが……。
それに萬の居場所も分かっていない。他者の秘密を知れる北野川と、匂いを探知して追跡できる飛島がばらけているのもバランスがとれている。後方救援に最適な蒼山。未知数とはいえ、様々な状況で対応できる表原。この2人が分かれているのも、最適と言える。とはいえ
カリカリ
「仲悪いわね、B班」
「いや、気の毒ですけどね」
強いからこそ、自由があるものだ。
粉雪と白岩は不動である。
クッキーを食べながら、粉雪は組織としての本命じゃなく、個人的な本命の話しを持ちかける。
「キッス。まだあるんじゃないの?」
「当然ある。ま、1つだけだ。北野川、野花。そろそろ言い合いを止めろ」
「なに!?さっさとしなさい!」
「焦るな、北野川。とりあえず座れ」
各班ごとに席替えをしたメンバー。
涙キッスからの重大な話しである。
「知っている者もいるが、キャスティーノ団は前時代の"エンジェル・デービズ"が元となっているわけだ。録路がそこの幹部でもあったしな」
まともにぶつかりさえすれば、キャスティーノ団を倒す事は問題にはならない。
「キャスティーノ団を倒すのに当たり、大切なのは奴等の後ろを護っている存在を突き止める事だ」
「後ろ?」
「黒幕ってところでしょ。馬鹿佐鯨」
「そのとおりだ。こいつを取り逃がせば、再びキャスティーノ団のような組織は生まれ、争いは一切なくならないことだろう」
どのように発見し、捕えるか。キッスは幹部達に念入りに伝える。
「まず、キャスティーノ団全員に逃げる術を持たせたくない。それ故に萬から倒していく。奴等にジャネモンがいようと、多少の妖精の強化や補充があろうと、最終決戦はほぼほぼ数で囲む」
「!」
「奴等が本当に劣勢になれば、必ず黒幕はキャスティーノ団の前に現れる。その場所と時刻を狙い捕える。この決戦だけは、ただの勝ちが許されない。前哨戦の萬を相手に負けるとは思っていないが、何が起こるか分からない。劣勢とあれば、連絡し協力しあう事。それがチームだ。分かったな」
キッスがもっとも危ないと思っているグループ。
「特にB班。経験あるんだから、できるんだろうな?」
「あたし達か!?」
「大丈夫、蒼山はほっとく!」
「ひどっ!!連絡先くらい交換しようよ」
「拒否!!」
確かにコココン戦を経験した表原からしても、ふいの一撃必殺というものを経験した。
佐鯨達とこれから戦うわけだが、強いだけではなく協力が必要。
できるのだろうか。
「さて、"十妖"としての会議はここで終わるわけだが」
キッスはここでひとまず、この会議を終わらせた。
ここからは各自班ごとにどのようにやっていくか。決めていけば良いわけだが。こーいう全員集会は滅多にあるもんじゃない。それに、
「これより歓迎会をする!!」
パァァンッ
鳴ったのは一本のクラッカー。涙キッスのみの、寂しいものであり。他のメンバーはぼーっとしていたというか、あっけにとられたような表情をしてキッスと、
「え?あ、あたしの、ですか?もしかして……」
表原と彼女の頭に乗るレゼンを見ていた。
「そのとおり。まだ正式と決めているわけではないが、この任務が無事に終われば君を因心界の幹部にしてあげたい。皆も、彼女のフォローと活躍を見ておいてくれ」
キッスのその言葉に一同は……
「そーいうところでしょうね。表原ちゃんがいるのはさ」
「凄いねーー!急に幹部候補って!」
「噂は事実と言えるからね」
喜びの声が挙がったりする中で厳しい声も挙がったりもする。
「あの表原、強いのか?飛島。白岩クラスとは見えねぇんだがよ」
「一通りは問題ないよ。経験が足りないだけさ。素質はたぶん、それくらいあると思われるよ」
「ふん。ただの囲い込みじゃない」
昇格や新しい仲間というのは常に歓迎というものでもない。誰しもが通った道ではあるが、表原のそれは飛び級と言えるもの。乗り越えて来た修羅場の絶対数が足りないのも、そーいう不安を生む。
「あー、騒ぐな。ひとまず、挨拶をしてもらおう。表原ちゃん、軽くしてくれ」
「あ、ひゃい!?」
唐突のフリ過ぎて、舌が回らない表原。周りも静かになって表原の事を見る。緊張しながらも
「お、表原麻縫です!上に乗ってるのが、妖精のレゼンで……ど、どうかよろしくお願いします!!」
頭を下げてみんなに挨拶をする。
パチパチパチパチパチパチ
「え、あ……」
10人という少ない人数であるため、その迫力は小さいものであったが、表原のこれまでにとっては珍しい。温かい拍手であったのは間違いなかった。
「改めて、よろしく」
「おー、頼むぜ」
「は、はい!」
まだ期待には程遠い。それでも、なんのかんので。いつの間にかここまで来てしまった表原だった。
いずれは来るところであるが、ちょいと早すぎるか。作戦に組み込む上で必要としたのか、真意はまったく分からないが。自然にキッスと接触するには大助かりと思っている、レゼン。
このキャスティーノ団の壊滅任務で、なんとしても表原が寿命を乗り越えるきっかけを作り、自分の目的である妖精の国から妖精を連れて行く存在を突き止める。
キーーーンッ
昼間ではあるが、軽く一杯のお酒。
他にも豪勢なお菓子類と世間話。酒が飲めないお年頃の人もいる。
「いや、ホントに因心界に来てもらって良かった」
「そうよね、キッス」
ワイワイとしながら、ゆる~~くなったこの雰囲気。
始めは緊張の方が勝っていたが、すぐに声をかけてくれたのは
「表原ちゃんって言うんだね!さっきは連れ回してごめんね!」
「し、白岩さん!」
「白岩でいいよ。そんなに歳の差ないじゃん。今回の任務はあたし、本部に結構いるし、自由な行動が多いし!良かったら一緒に出かけたりしない?」
一番嬉しそうなのは、ここで初めて出会った白岩であった。自分と違い、かなり積極的に声をかけるので、若干な苦手意識はあるものの。彼女の雰囲気はなんだか打ち解けられそうな感じがした。そちらも思っているだろうが、とても似ている気がするのだ。
「おっと!そ・こ・で……」
そんな中、キッスが珍妙な事をみんなに訊いた。
「これで我々は11人になってしまった。"十妖"……10という数を使った、カッコイイ組織名が代わってしまう事態だ!」
またかよ。って感じで、北野川がウンザリ気味な顔をするも。正直、メンバーの中では彼女ぐらいである。ノリが悪いというよりソリが合わない。
「さぁ、一大事だ!」
涙キッスは意外とこーいうところがお茶目であった。
「私の好きな数字は、10だ。10のつく組織はカッコイイものだからな!いずれもカッコイイ!むふー!」
鼻息荒く、熱く語る。
この”十妖”の元ネタが分かってしまう人には、
「ああ、やっぱりアレがモデルなんですか!」
「勘がいいね。表原ちゃん。ジャンプ系は好きなんでね……」
「でも、十の付く組織ってだいたい壊滅させられてません?敵組織ばかりですよ」
「勘が良過ぎる子は、好きではないな」
ふふっと、笑って誤魔化すキッス。
幹部の数は大き過ぎず、少なすぎず。褒賞するにも適量、その人数も適正。そんな数ではあるが、異論アリと粉雪から
「私は7人で良いと思うけど」
「むっ?」
「十妖なんかより、"神下七妖界"の方がカッコいいわよ。7の数字は縁起が良いし、特別感があるし」
「前もそれ言っていたな……」
粉雪はメンバーの削減を要求。そんな言葉に汗を流して
「それ真っ先に僕をクビにする気でしょ!!」
「当たり前じゃない。蒼山」
ジョークか本音かはさておき。
「10人に固定するならば。蒼山が抜けるのがいいですよ。キッス様」
「そーね。あんた、キモイからさ」
「えええぇっ!?飛島、北野川!酷いっ!」
仲間外れは嫌って顔で蒼山がキッスを見るのだが、キッスは笑って応える。
「はははは。戦闘員と後方支援で、幹部を別れるべきかもな。粉雪」
多くが嫌っている中でキッスの対応は、優しいものだった。瞬時にそーいう答えを出せるあたり、言われ慣れているか。
「それも頭には入れておくが……北野川、やるか?私と同じ地位で」
「嫌がらせかしら」
情報をメインに取り扱うとすれば北野川だ。情報は大切なものであり、それを扱う権利を与えられたら……。
「遠慮しておくわ。粉雪は信頼してくれないから」
「やっぱ、10人でいいわよ。蒼山省いてね」
北野川も粉雪も、結局キッスの言葉に納得する。
実際、その数で調整されている。そのまま10人にするか、11人に枠を増やすか。
そんな討論も結局は
「あーだこーだ言ってさ。キッス様、全員の無事を思ってるんでしょ!?白岩は分かってるよ」
「俺も、キッスについていくよ。……パートナーとしてだが」
ヒイロがそんな言葉を使った時、明るく声を出した白岩の目が、一気にジト目になってヒイロを見た。
「俺も!!ゴチャゴチャ面倒なのは嫌いだ!!仲間は仲間だ!!」
「優秀な方は何人も必要ですよ。組織とはその群れですから。11人になっても、その名を使ってもいいじゃないですか」
古野、佐鯨もその手の問題を寛容にOKする。
最後に
「……あー!私、いいですか?」
「ああ。表原ちゃんなりの意見を教えて欲しいな」
幹部候補。だが、まだ。本人からして
「その。まだ……成果やら、自分の事やらでいっぱいなんで!!」
嬉しいものを素直に喜べるものはまだなく。
「無事に終わってから!!考えたいです!!」
その事だけを考えて言った。
「……それでいい。みんな、まずは無事に1ヶ月後。ここに集まって祝杯をしよう!」
次回予告:
キッス:ピース!……だっ!
表原:あの、あたしが主人公なんですけど?なんでキッス様が堂々と主人公ポジに立ってるんです?
粉雪:座りなさいよ、キッス。邪魔。
キッス:ふふふ、分かっているよ。
野花:全員が集合ですもんね。
白岩:とにかくもーぅ、出番来るの遅すぎ!次回はあたしが頑張っちゃう回だよ!
北野川:そうね。次回、ついに白岩の活躍回よ。
佐鯨:んじゃあ、次回はこの俺が……。
飛島:佐鯨は噛むから言うな。ここは……太田さん。あなたがやるべきだ。
ヒイロ:ん?俺がやるのか。いいだろう、白岩の活躍回だ。次回、『パフェっと天国に忍び寄るSAF協会!!戦うのは……録路VSダイソン!?』
蒼山:次回予告に白岩の名が入ってな~~い!?
古野:でも、因心界側のメインの活躍は白岩ちゃんと表原ちゃんだよ




