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MAGICA NEAT  作者: 孤独
第47話『五つ巴②、ルルVSイチマンコ』
173/267

Bパート


「みんなの愛を繋ぐ!レンジラヴゥ」


レンジラヴゥに変身すれば、月継が撒き散らす病を軽減できる。

それをより抑えるためにレンジラヴゥの恰好から雨合羽を着用して、出陣した。


能力の全容が分からない状態で月継のような無差別攻撃は、いかなる強者でも大変なものである。ただし、その正体と能力者の姿まで確認している段階ならば、ほとんど王手をかけている状態。

レンジラヴゥが月継と接触さえすれば、勝てる。万全の自分なら問題はないのだが



「ふーぅ……」



レンジラヴゥの副作用と月継の能力が、運の悪い事に噛み合っている。

妖人化できる時間を縮められていると、レンジラヴゥも短期決戦を選ぶしかない。そして、月継を見つける能力もない。

戦わずにして、戦うという攻撃の前に。最強と言える存在も倒される事は不思議なもんじゃない。

この時。

自らを考えるなら、月継の攻撃範囲から逃げるという選択肢も常人なら有りだ。

レンジラヴゥに真っ当な仲間すらいないのだ。

つまり、行動として。これからの行動そのもの。



「勝負をかける!」



言葉の通り。何がなんだろうが、相手が誰だろうが。ぶちのめして生き残ってやる。短絡的であり単純。

強さを自負した生物そのもの。ヒイロを抜きにしても、根本的な強さに疑いの余地がない怪物。此処野や録路などの同期からすれば、白岩印という女も侮れない。むしろ、こっちの方が厄介と思っている節すらある。


よーするに。レンジラヴゥが具現化し、握った剣に赤い力を込めて、天に向け。



「”紅魔聖迅剣こうませいじんけん”」



ドオオオオォォォォッ



かつて、ヒイロと共にクールスノーの雪雲をぶった斬り、吹っ飛ばした一撃。それを個人だけで行い、月継の攻撃を封じる先手をうった。一気に勝負をかけるに値する全力。

雨雲を消し飛ばし、日が差し込んでくる。もちろん、



「な、な、なんじゃそりゃーーー!!?俺達の雨雲を一発で消し飛ばすって、反則だろうがああぁっ!!」



対峙してない月継からすれば、その文句が出て当たり前だ。いちお、自ら努力して生み出している雨雲を、剣の一撃でぶった斬りましたとか



「冗談じゃねぇ!!」



エフエーの奴。よくこいつと戦う気になってたな!強すぎるだろ、こいつ!!

こいつが俺を発見したら、ぶち殺されるの確定だ。っていうか



『ギョギョギョギョ!』

「お前等ーー!言う事を聞けーー!」


俺は両足が別の蛇に変えられてるから、逃げることすらままならねぇ!!絶対に俺やべぇ!今の状況、やべぇ!!


『ジゴゴゴゴ?』

「お?」


月継が、自分のジャネモン達の異変を空にあるんじゃないかと疑った。意志の分からぬ蛇達ではあるが、上空に何かがあると察知したんだろうか上を見ている。

そして、空を見上げた月継も、雨雲を吹っ飛ばされたとは違う違和感に気付く。

雲ではない赤い色の巨大な魔法陣が描かれ始めている。



「お?な、なんか来るのか?あの魔方陣から可愛い子が舞い降りてくるのか、この野郎」



それは伝わる。

月継は気にしなかったが、蛇が持つ危機を感じる力は優れている。様子を伺うは、その場で立ち止まるという意味でもあった。



『ジゴゴゴゴ!!』

『ギョギョギョギョ!』

「!?うおーーっ!いきなり動くなーー!つーか、地中に潜ろうとすんなーー!俺が汚れるーー!」



両足の蛇は喧嘩する事があっても、危機を感じ取れば一目散に同じ行動をとっても不思議じゃない。

互いに地中に潜ってこの危機から去ろうとするのだが、月継本人は地中で生存などできないが、



「ラブリースラッシュ!!」


レンジラヴゥは天空に作り上げた自分の魔法陣の中から、聖剣の雨を作り出していく。周囲にいる邪念を持つ者を対象に、自動オートで降り注ぐ剣の攻撃。月継の強さには、エネルギー源となる”邪念”が大きい事は確かであり、それを狙った広範囲攻撃は月継を範囲内に入れていた。



ドドドドドドドド



「うわわわ、おわわわわ!!剣が降ってくるとは、なんじゃーーー!?」


確かに月継をビビらせ、必死な表情のまま。


『ギョギョギョギョ!』


地中へと逃亡するところまでいく。剣を喰らってないのに、穴を掘られてダメージを喰らってしまう月継……。両足から上は人間の体ではあるが、何かしらの耐性ができたのか。


「い、生きてる……」


何処に行くか、自分にも分からない。とにかく進んでいく。

”ラブリースラッシュ”の剣は邪念を検知して周囲に降り注いだ。それは月継をピンポイントに狙ったわけではない。むしろ、彼に対しては3番目ほどの多さ。もっとも降り注いだのは、



「白岩が動いたようだね、トラスト」

「……ここを狙ったわけではなく。それでもなお、余裕があるか」

「まさに滅茶苦茶。彼女らしいね」



トラスト、ムノウヤ、エフエー。3名のジャネモンで固められた邪念がこの場で最も多くの力を発し、それが示すかのように彼等を覆っていた影の球体には多くの剣が突き刺さり、影の色と混ざり合うと、球体がウニ状に変形したようにも思える。ムノウヤが張った影も恐ろしく頑丈であり、外部からの単純な潜入は不可能といえよう強固さ。

そして、月継を凌ぐ剣が降り注いだのは



「だ、大丈夫ですか。寝手……」

「アセアセが抱えてくれるからね」



寝手食太郎であった。

彼がいた宿舎には逃げ場など許さないほどの剣が降り注ぎ、宿舎一つをあっという間に崩壊させてしまった。利用者、避難者がいるというのに、やってくれること。



サーーーーーー



「……困るなぁ」

「……ですね」



空に魔法陣が出来上がっていく間。あれがここにやってくる事は予感できており、アセアセに抱かれる形で回避手段をとっていた寝手。アセアセが上手い具合にやり過ごしたが、宿舎をぶち壊され、その隙間に落ちていくのは月継の降らせている雨だった。レンジラヴゥが雨雲を斬り裂こうとも、本体である月継が生きている限りは発達し続けるであろうし、雨雲の成長は相当に早い。

それがどれだけ危険なものか分かっていても、外では避けようがない。


ブシュゥゥッ


「ううぅっ」


雨の一滴一滴で体から水分を抜いていかれる!体が熱くなる!こんな雨を浴びていたら、風邪どころの騒ぎじゃない!雨がこぼれてこない場所に避難しないと


「それは難しいな、アセアセ」

「え?どーしてです、寝手」


降り注ぐの雨の一滴一滴が微弱な毒と想定していた寝手は、ただ避難するだけでは無理だと、辛い顔をだすアセアセに告げた。今、彼にも雨が当たっていて久方ぶりに具合が悪い。それでも周りを見るよう、アセアセに促した。

冷静にこの雨を見ていると、その降水量に反して



「雨が降っているのに、まったく水溜まりが出来ていない」

「そ、それが?……って!!」

「そう。地面に落ちた雨は、すぐに干上がっては気体になり、僕達はそれを無意識に吸い込んでいる」

「っっ!!ちょっ!!それ、防ぎようがないじゃないですか!!げほぉ、げほぉっ……」


雨に当たるよりも効果は微弱であるが、間違いなく自分達の体を蝕む毒。

永久機関のように雨を降らせ、巻き込むもの皆、病に冒す。

強さとはかけ離れた生命活動を奪う、災害。

月継の能力の正体を大きく知り、



「確かに防げない。だけど、敵の能力は”新たな病原菌を作る”タイプではないのは確定した」

「そ、それって」



寝手のとった手段は、彼の実力をさらに飛躍させる障害。天才と称する存在が久しく忘れていた、病気と違った熱くさせるコト。


「逆に利用して、抗体を増殖させる」

「で、で、できるんですか!?相手の能力に干渉するほどの事ですよ!!」


妖精のアセアセをして、明らかに月継とエフエーのレベルについてこれてない。


「そこまで君に負担ばかりかけないさ。”あいつ”と一緒にするな」


やりたい事をやるため、自分の妖精を失うまでになるところになる気はない。

自分1人の力でどうにか、月継の能力と対峙すると決めた寝手。

月継の能力のカラクリは見えてきた。あとはそのパターンを検証する必要があり、


「被検体がいくつかいるなぁ……やばっ、調子悪くなってきた」

「ふぁ、ファイトです、寝手」


今現在、病気に冒された人間達を診断する必要がある。

自ら喰らって気付けたところは、”即死”に至るほどの”猛毒”ではないこと。皆、平等に近い体調不良。おそらく、罹る病気は3つか4つと判断。寝手は微弱な毒の内に、解析・補完を済ませようとしていた。




◇               ◇



ヒューーーーーッ



その風は気持ちいいものだった。

その先頭は誰もが”憧れ”の……



「クソがぁっ」



流行はやりさ。はやささ。

時の流れを掴んで生きている己は、誰からも羨まれる者。周囲から信じられる者である。



「止めろぉぉっ、ムノウヤぁぁ」



エフエーの邪念の根源には”信者”がいる。誰からも信じられる何かを持つ、それ故の闇。

自分は誰よりも優れているという、能力パラメータのようなものではなく、地位ステータスという類。

絶対的な地位という安心を求めるが故、みんなが自分を気にかけてくれねば気が済まない。流行を作る相方がいて、流行にいち早く乗る自分がいて。エフエーというジャネモンは完成したのであったが、



「戦えぇぇ!!貴様あぁぁ!!」



今、対峙している。”かつて”のジャネモンの王様に、自分の全てをひっくり返され、発狂に近い顔を出す。疲労とダメージも濃いのであるが、



「ファルル……」

「ふーっ、ふぅー……」


髪と繋がっている龍と共に、”今”。ムノウヤと戦う事を叫んでいた。

そんなムノウヤはというと、



「君達さ~……」



影の地面で寝っ転がりながら、自分の気に入った本を読み老けていた。もちろん、隣にはトラストもいて、彼もまたムノウヤと一緒に読書をしていた。



「うるさいんだよ……ああ、間違えた」



チラ見をしながらの一言。的確な事実を述べてから、エフエーの根源を抉り散らす一言は。

読書をする=自分の世界に入っている者達が、無関係な周囲に放つ本音。


「鬱陶しいんだよ」

「!!……どの口がっ、言っているぅぅっ!!」


俺達を見ろ。俺達を意識しろ。そーいう顔と行動を、しきりにエフエーは出しているというのに……。戦いを求めたムノウヤはまったく別の表情であり、態度である。読書をしているところからもそれは伺えるのであるが、戦いを放棄しているんじゃない。

この影の球体……もとい、体内に入ってしまったエフエー達は、四方八方から際限なく飛んでくる影の刃や、影の生物達に襲われるのであるが。……これに底がなくやってくること。エフエー達は直撃こそ避けたり、防いだりしているのであるが、



ギイィィンッ



「ぐうぅぅっ」



こちらの攻撃ターンがまったくない!!

なんだこの異次元の体力と気力、”邪念”の量!



「くそおおぉぉっ」


ムノウヤは読書をしながらエフエーと対峙している。しかし、そんな状況でもエフエーを攻撃し続けて、カウンターやチャンスを作らせない。圧倒的なパワーでねじ伏せつつも、


技術テクニックに優れてる」


トラストが言う以上に、ムノウヤの技量がこの場にいる誰よりも突き抜けている。

持続力、破壊力もそうであるが。エフエー達の動きを止められるだけの、詰め将棋のような攻撃があってこそ。それでいて、エフエーにトドメを刺しに来ないという、より高度な詰め将棋。

攻めさせる事無く、かといって、逃げられる事もなく。


レイワーズの中で最速の足を持つエフエーが、ムノウヤの影によって完全に封じられた……。



ギイイィッッ


「ふーっ」


一呼吸。最速といえど、そのリズムには必ず、弛緩しかんする動きがなければならない。そのタイミングを完全に見切られ、ムノウヤは攻撃を止めるのである。それ故に決着はつかない。決着をつけない。だが、


「エフエーさ。明らかに、君の足は疲れてるね」

「!!」


な、何時間戦ってると思うんだ!?この暗い空間でも、時間の流れを誤るような愚か者じゃない!

なんだその態度!なぜ、こっちを見ずに戦う!?

甚振いたぶり野郎がぁっ。



「”逃げ足”は速い奴だな」


戦いの中。ムノウヤの言葉、ムノウヤの戦い方こそが。エフエーに、計り知れないダメージを与えていたのは事実だ。

長期戦が嫌い・苦手という事じゃない。空間に閉じ込められている事じゃない。


”1つの事に向き合い続ける事に苦悩する。”


やがて、人々に忘れられるもの、捨てられるもの。価値を変えられることをエフエーは察しているし、多くの人はもっと敏感。頭を回さずとも誰かの価値観に乗っかる事で、小さな絆が生まれる。……謎の安心感。

周囲と同じという仲間意識にも満たない、それ。

同調圧力の輪にいる自分に酔う中で、そうされることを嫌う。恐れる。


奇抜な姿には注目を浴びたいモノもあり、それに悪意はないにしろ、興味を示さなかった同僚達もいたこと。

そこに憤慨はせず、あくまで”逃げ”で誤魔化す。

流行とはそーいう……



ガッッ



「はーっ、くそおぉっ」



エフエーの口で握る刀に、ムノウヤの攻撃とは無関係な血が流れてくる。

フラッシュバックしたくないモノとしてすぐに忘れるため、次の流行に乗っかるタイプ。必死に集めた宝に輝いた目はなく、むしろ義務感になっていく目や状況を意識したら、すぐに捨ててしまいたい、売り飛ばしたい。

エフエーがムノウヤの攻撃を防ぎつつする中。ムノウヤは本のページをめくりながら、



「君って、何事も楽しんだ事ないだろ?僕みたいなタイプが大嫌いだろ?」



相手にしてない素振りで、相手に刺さる事を言ってくる。



「君や周りが持てはやす事をベラベラと喋って自慢するのが、大好きな口でしょ」



ムノウヤの理解は戦闘面だけでなく、エフエーの本質まで理解に達する。そこにエフエーは理解においては、永遠にたどり着けないだろう。



「周りと違うのを極度に恐れるのは、そう恐い事じゃないと思うよ?君の価値観に、僕は聞いてあげるくらいにしか思わないし」



いつしか気づく。

ムノウヤがワザとエフエーに逃げ道を与えているのは、なにもそーいう技術面が優れているわけではない。エフエー自身が死にたくないからだ。それは当然であるが、命を散らすという部分ではなく、誰とも関われない寂しさを感じることに疑問がある。

ムキョのような儚いというか、虚無が最も近い感性。その真逆で、人間らしいが夢はなく、空っぽだった事を知りたくはないエフエー。

抵抗しなければ楽になれるのにって彼女はアドバイスをしそうなものだが、あんなのと一緒にしたくないエフエーもいる。

死ねない事に苦しんでるんじゃないんだろ?

死ぬ事を恐れる事に苦しんでるんだろ?



「ふううぅぅっ、うううう」



エフエーは涙をこぼし始めた。彼の必死な抵抗すら、ムノウヤは興味を示さない。

攻撃に対応し続ける事で体に掛かる負担が、エフエーを苦しめている。このまま、何もできずに……。



死ぬ。



疲れによる足の震えが、消える恐怖からくる震えに錯覚しそうになる。

エフエーの内心は、負けを認めている。だが、それを許すわけでもない。そして、ムノウヤもまた……負けを認めさせる事を認めなかった。それは戦い方から、”甚振る”や”楽しみ”を表現しているところもあるだろう。



ヒューーーーーッ




風は過ぎ去っても、影は残り続けた。

振り返れば誰も前にはおらず、……。

1人は、人を探しにいった。

風となるように探しにいった。自分が歩んできた影を置いていって。



影と風の戦いは、対極になっていたのかもしれない。



◇            ◇




兵器1つ購入(アイテムビジネス)


「”レンタル期間”は、1時間1000円」


SAF協会とレイワーズが戦闘を繰り広げている中。

こちらもようやく、主力同士がぶつかり合ったところ。

因心界VSレイワーズ。



「弾は、12発で2000円。射撃スキルは、7000円。もっと精度を良くするなら、15000円コースになりますよって……」



涙一族の里を大勢の人間達と共に襲撃してきたイチマンコが、ようやく遭遇した主力は



「数に拳銃の用意とスキルさえ与えれば、あんた等の妖人化が凄かろうとどーという事はない」

「あーあ、嫌いだぜぇ。消耗品の方が高い奴ってのは」

「あ、あの……あなたの恰好をなんとかしてくれませんかね?録路さん、普通にし過ぎ……」



真剣な顔をしつつ、能力よりも金の商売にイラッとする録路。それとは別に、ちょっと恥ずかしがる顔で、ルルはイチマンコの派手な服装を指摘する。ジャネモンと人間とじゃ違いあるんだろうが、堂々とし過ぎる恰好でイケませんよって、ルルはそーいう表情でいた。

屋敷から離れ、前に進んで迎え討って出たのだが……。やはり2000人ほどの人間でやって来られたら、武装した人間達に囲まれるのは確か。そして、イチマンコの周りには



「お前の両隣はジャネモンだな」


イチマンコのボディガードとしている、”伝説”クラスのジャネモンが2体。

2体共、仏像のような風貌。片側は怒れるような表情ととれる、キレマークを体中に発現させている。もう片側は禿げたえびすさんのような、優しい微笑みのようで、関心の薄さに不気味さを表現している。底知れなさはこっちの方か。

強さについては不明であるが、イチマンコの戦闘方法……もとい、戦略については、録路もルルもすぐに解けた。


人間達に装備アイテムを与えて、人海戦術で押し切っていく。そして、自らは強いジャネモンに護られる事で討ち取られる事を大幅に減らす。これだけの人数も考えると、奇襲が難しく、イチマンコには距離的には近くとも、戦闘においてはかなり遠い。

それでも、二人の前にわざわざ面を見に来たイチマンコに



「あなたの能力は、やはり”あなたの基準”が必要だと分かりました」



ルルの鋭い指摘。

今、人間達に持たせた、金によって作られた具現化された銃や弾丸などは、ルルと録路をイチマンコが視認してからやった事だ。人間達の操作条件にも、彼女自身が相手を知らなければ上手く扱えないというのを見抜けた。

金で全てがどうこうできる能力ではなく、あくまで金で補う能力に過ぎないとすれば、決して脅威ではない。とはいえ、




「だから、なんだってのよ!!」


イチマンコの一喝と共に


「さぁ、こいつ等をハチの巣にしちゃいなさい!!」



録路とルルを囲んだ人間達による銃撃が行われるのであった。



おまけ:


表原:お報せです。……と言っても、以前からお伝えしていましたが。

レゼン:11月~12月4日までの間、この『MAGICA NEAT』は一時休載をします。

表原:次回の投稿は、12月11日の9時からの投稿の予定となっています。

レゼン:その間、作者の新作が11月3日から12月3日の間まで、毎日投稿で7時から掲載されます。

表原:新作はどーいうお話なんです?

レゼン:それはその時のお話らしいが……お、その新作の登場人物が来たみたいだぜ。


山口:俺が主役だ。

さね:短編でもちょこちょこ出ていた、私達のお話です。


表原+レゼン:誰!?

山口:これだから世界観が違うところは……俺、色んな面子と交流あるのに。

実:こらこら、山口くん。失礼しました。私と山口くん達による配達のお話です。

山口:以前から作者が書きたかった話の一つだ。お仕事のお話だから、大っぴらにはできないが、精一杯書いたそうだ。

表原:へー。配達のお仕事のお話ですか……現代の奴隷みたいですね。

山口:このクソガキっ!!お前みたいなガキは、本気になっても無能だぞ!

実:そんなことを言っちゃいけませんよ。ともかく、11月3日~12月3日の間は、私達の業務のお話をお楽しみくださいね。大変ですけど、楽しいお仕事です。

山口:……さねさん、笑ってないですよ。




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