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MAGICA NEAT  作者: 孤独
第32話『お断りです!ブルーマウンテン星団VSスリープハンズ教団!性癖爆発のギリR_18バトル!』
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Eパート

ピロリロリン



「!!」



女性達の脳内にデジタル音が聴こえてくる。妖精、フォトの声色で


『フォームチェンジ!!』

「!!ちょっ……」


被写体の写真をいくつも撮り、そこから身体のサイズを割り出した後にできる行い。すでに色んな方法で身体を感じさせられる女性達の衣類を無理矢理変身させる。



シャキーーーーンッ



女子高らしい制服姿から、完全なる変態衣装に変身させられる。恥部のみを隠しただけのブラと下着。バニーの耳や口を抑えるボール、如何わしいバイブを女子の恥ずかしいところにツッコムなど。


「あああああああぁぁぁぁ」

「やめてぇぇっ」


ラフォトナのショーはまだまだ終わらない。


ベロベロベロベロ


写真に映る女性達を嘗め回し、感じさせ、絶叫するも悦ぶ体の感覚に、自分自身も興奮が止まらない。

誰だって、男1人なら変態になる。そうした欲望が異性にも流れ、伝染していく。

この汚く気持ち悪い男によって、女の尊厳がぶち壊される……っ。



一方、スリープハンドは自分達の信者達を学校内に呼び寄せ、感覚を狂わせ、男を抱くことしか悦べず、生きられない身体にした女性達を遊び、着実な洗脳を行なう。

甘い快感の洗脳。


「お、おおぉぉっ」

「あっあっ」


ここにいる女性達にとっては溜まったもんじゃないが。

勝負の行方を決めるであろう差が、すでに出ていた。大将2人はすでにそれを分かっていた。



「………ブルーマウンテン星団が、最後に勝つ」

「勝負はどうやら時間との勝負だね」


この女子高にいる全ての女性達は淫乱な♀となって、悦び狂っているだろう。尊厳を壊され、人として立てない身体と精神にされた。あとはどっちを支持するかだけ。

ここで勝負に大切なのは、やはり数だ。

スリープハンズ教団の信者達がネットを通じて、何百人と来て、それらが女性達の身体で遊び、性を解放していくのだ。彼女達がスリープハンズ教団の奴隷と認めるのには、そう難しい事ではない。

しかし、ラフォトナにも勝機がある。

変態の数では劣るが、その質は非常に暴力的ハードコアな性癖による、女性達の心に根付かれる恐怖と絶望、精神破壊。

伝染的な○奴隷宣言をする女性達もおり、そんな彼女達はスリープハンズ教団の信者に囲まれようと揺るがない忠誠をみせる。



「お前の姿で僕はヌいてるんだ。絶望するだろおおぉぉぉ」



前座の写真攻撃を止めて、ラフォトナがついに体育館から校舎に向かって歩いていく。


「フォト」

『まだまだやれるよ』

「任せよう……の前に……」


この戦い。すでにブルーマウンテン星団が勝つと確信したラフォトナは、校舎内に入ってすぐに大きな声で呼びかけた。


「スリープハンド。今すぐ、負けを認めろ。幻術を解け!!宇多田達を助ければ、見逃してやる!」


意外にも勧告を行なうのだった。その理由は


「これ以上続けても、お前に勝ちの目はない!!お前は精一杯やっているんだろうが、私にはまだ7割近く、余力がある。お前が宇多田達も抑えている事も褒めてやれる」


同じ変態を敬意するという珍しいこと。

階段を昇り、3階の教室の一室で、女性を椅子に見立てて座り、待ち構えていたスリープハンドと対面するラフォトナ。


「私達とお前達の、決定的な性癖の差が勝敗を決めるぞ」

「まだ勝負は終わっていない」


スリープハンドの勝ち目は宇多田達があと2,3分で敗れ、勝負が終了した時だ。

そこまで粘れば勝てるというラフォトナの読みは正しい。変態男の特徴を知るからこそ、スリープハンドのやり方の弱点を知っている。

圧倒的な信者の数を要しているが


「お肌ぷるぷる、キスもできるなんてぇ」

「お口してもらえるの、サイコーー……」

「胸ってこんな柔らかいんだー」


女性達に奉仕され、高まった感情が爆発、快感に染まる……。だが、その後で再び何度もそれに溺れる事がないのが、スリープハンズ教団の信者達。

軽いエロで満足できる、信者の集まりなのだ。

気持ちよくなれば去ってしまう。それは長引け長引くほどだ……。精神が快感に達すると、現実に戻ってしまう。


男を失えば、そこに入り込むラフォトナの暴力的ハードコアな性癖が、女性達の身体と精神を破壊し、支持を奪い返せる。

女の心をぶんどり制御するなんて、これこそ支配欲のある変態の野心!!名状し難い、イカレ者の快楽!

ただ身体を見たり触ったり、心を共感させるなどとは違う。



「勝負は降りない!!なぜなら、変態同士競いあっているからだ!!不正で勝とうなど、変態の矜持を舐めるな!」


スリープハンドがその負け筋に気付いていないわけがない。

そして、断った理由も正しい。やれるもんなら、やってみろ。

スリープハンドもまた、この洗脳に自信を持つ故。負けを認めない。そんな彼に残念な顔は見せない。気の毒に思うのは、もうここまで壊れていた女性達を


「破棄する事になる」



◇      ◇



4年ほど前。


『俺は薦める気はないが、確かにお前を慕うかどうかの問題よりも力を持つ奴は必要だ』


涙ナギはやや反対していた。娘を1人であいつ等のところに行かせることは……。

キッスが因心界のトップを引き継ぐ時、彼女に協力してくれる存在はいても、まだまだ若い。この頃はまだヒイロがいても、白岩は不在の時期。粉雪とは良好な関係を築いているが、革新党とは組織としてのトラブルが多い。

なにより、ナギとカホの両翼の完全な引退と、前の戦いにおけるダイソンとシットリの活躍により、大勢の妖人とその関係者達を失ったのだ。

キッスがそれだけに優れた人材を探しにいったのは、当然の事だった。


「ここか。"BLUE MOUTAIN"……これ、スペルを間違えているぞ」


直接的な戦いもした事はあったが、あまり記憶はない。

ただ、父親が苦戦を強いられ、未だに壊滅になっていないとの噂は聞いていた。単独でアジトに乗り込んで交渉しにきた。


『田所か宇多田の2人なら話はできると思う。だが、猪野春は絶対止めろ。あのハゲはマジでヤバイ。とても因心界で大人しくする人間じゃない。他2人も変な奴等だ』


ナギの推薦では、田所翔也と宇多田響の2名を推していた。人格的なところと能力面。

変態犯罪者と言っていい連中なので、周りからの批難は避けられないだろう。

噂ばかりだが、ここに新人がいるとも聞いていた。



ドゴオオオォォォッ



挨拶とばかりにこの教会のアジトの壁を破壊し、乗り込んで来た涙キッス。


「失礼。ここは、ブルーマウンテン星団アジトと思うんだが……?」

「あ?……!」

「何をしに来た?今更、因心界が来るとは」

「意外だな。私がここに来るのを察知していたような。そーいう妖人がいるとみた」


アジト内にいたままであったが、宇多田達は全員この場に残って、キッスを嫌な意味で歓迎するかのように待ち構えていた。

元々、因心界によって、自分達の元リーダーを倒され、殺されたのだ。恨むのが当然だ。トップが替わろうとそれはない。


「戦闘の意志はない。……そこの眼鏡さんが田所かな?あなたを因心界に引き入れたくて、お話をしたいのだが」


田所を指名していたのは、戦闘力よりも技術者的な意味で。

武力を奪うというのはそれほど難しいし、我も強い個人となる。また、田所がいれば他の妖人の強化にも繋がることだろう。

人選は非常に考えていたものだ。田所の返答は


「断ります」


当然のもの。ブルーマウンテン星団に愛着もあり、この手の話しは本人にとって珍しいことじゃなかった。


「人気者じゃの~、田所。まー、お前が優秀な技術者なのは周知じゃ」

「涙キッス。お前をここで、あられもない姿に変えて、ナギに返してもいいぞ」

「乗った!」


未だに敵対心がある。宇多田の言葉に賛同するのもいたが


「挑発?なんだ、この場でお前達を始末していいのか?」

「!」

「気付いているだろ。ここから3キロほどまで、人の出入りを禁止し、避難させている。私が全力で戦えるし、多少の傷は覚悟している上で話をしているつもりだ」


無事では済まないが、キッスの見立てでこいつ等5人が束になっても、勝てるという見込み。ナメプはしない。

キッスは教会の椅子に座って、まだ話をしないというのなら


「猶予を与える。ゆっくり考えてくれ」


返答を待つのみ。

一同、宇多田を中心に話し合い。


「どーする?あの女、俺達より強いぞ」

「自分で喧嘩うっといて、そんな逃げ腰なの!?」

「ありゃあ、ナギの娘じゃな。めっさ、美人になっとる!宇多田の言うとおり、勝てんな」

「ちょちょちょ、壊滅しますよ!我々!」

「田所。お前、ちょっと因心界に行って粉雪とあの女の恥ずかしいところを撮影してきてよ」

「嫌だよ!ぜってー、殺されるじゃん!無理無理、俺1人なの?」

「覗きし放題じゃないかー。おー羨ましいのぉ~~。儂自身は断るがな」

「猪野春と同じだな。……大方、必要な戦力を引き抜いてから処罰と見た」


どーする、どーする、……どーする、どーする……。

正直、田所本人は嫌がっており、他のメンバーもこんな話に乗りたくはない。玉砕覚悟で……最終手段の逃亡をやるかって時に



ゲシィッ


「ぐ、ぐおぉっ」

「なんだ?君……」


キッスの足元に、這いずるように忍び寄って来ている蒼山ラナがやってきた。

ゲシゲシと顔を踏まれつつも、前進する彼は



「う、宇多田ーーー!!誰なんだ、この美人はーーーー!?」

「ら、ラフォトナ様ーーー!?その女、メッチャヤバイから!!離れて!!」

「……噂の新人か」



これが蒼山ラナと涙キッスの出会いであった。とんだ、ど変態だなって。真っ当な感想を抱いたが、彼の心理とこの組織での役目には興味を抱いた。


「一緒に話さないか。見たところ、妖人だな」


蒼山がすでにリーダーであったが、ひとまずここは宇多田が蒼山にも分かるようにするため、キッスと話しをした。


「ラフォトナ様……もとい、蒼山ラナだ。妖精はカメラのフォト」

「ふむ。どーいう経緯で彼がここに?」

「私が誘拐した。お金持ちの息子さんの1人だ」



蒼山ラナ。

裕福な生まれではあったが、その変態ぶりは幼き頃からあり、異常であったそうな。

異性の同級生に抱きつくことを日常とし、大人のお姉さんに子供の振りをして近づき、淫乱な行い。パンツ窃盗、27件。泣き喚いて、やっていないと叫ぶこと50件以上。

現在から13年前、宇多田と猪野春の2名がブルーマウンテン星団の資金調達のため、子供を誘拐し、身代金を要求する事件を起こした。その子供が蒼山ラナであった。

だが、


「その家はラフォトナ様を放棄した。人質の価値が無くなり、こーして住むことに至った」

「…………」


その背景を少しだけ、自分の一族を重ねてしまったキッス。


「つまり、本当の名前はもう"ない"のだな」

「ああ」

「育てることになったわけは?見たところ、お前達の理想をつぎ込んでいるような」

「歳をとれば分かる。ほぼ、俺達もまた、引退同然の身だ」



宇多田の言葉は、因心界に行く事を拒否するようなものであった。関わるんじゃねぇ。もう趣味として、小さき活動として、



「女を誘拐して、性の奴隷に仕立てる事業を展開しようと思ってるんじゃがの~~」

「噂通り、イカレてる発言だな。私も狙うつもりか?」



冗談めいた言葉であったが、意外にも


「「そうしたい!」」


いや、実力を分かってなくても感じる。ゾクゾクとする興奮を感じ取り、


「僕はあなたを服従させたい気持ちで満たされてる……」


蒼山は自らキッスに言った。ついでに猪野春も目的は違えど、その宣言をしていた。

呆れつつキッスは


「気持ち悪いな、蒼山」

「えへへへへ。そーいう言葉と行動は、僕は覚えておくんだ」


蒼山にだけ、言葉を返した。

ブルーマウンテン星団がほぼ壊滅状態になっても、また別の道ながら再興しようという動きにこの存在が大きいと分かった。


「一緒にAVを観てから、萌えアニメを観て……」

「教育費なんてないから、仕方なく、俺達で教育して」

「まぁ、楽しかったもんだ。俺達の理想を教え続けた」


小学生を育てる。それも人んちの変態少年を育てていたという事実。さらに強烈な変態になるように、捻じ曲がった教養をしていた連中……。

いずれ彼が因心界に牙をむく。それはきっと、育てた連中でも止めきれない、凶暴な存在になろう。キッスの見ていた彼の未来に


「なぁ、宇多田。この蒼山ラナを因心界に所属させてくれないか?」

「は?」

「田所かお前を勧誘しに来たのだが、止めだ!この蒼山ラナがいい!気に入った」

「えぇ」


正直、この女。頭おかしいんじゃねぇのって、指名された蒼山以外はドン引きして見ていた。



「美人に誘われたーーー!」

「お、落ち着いてください!ラフォトナ様!!興奮なさらず!」

「ふざけるな!!我々が育てたものを、お前はタダで奪おうというのか!!なんて奴だ!!」

「いや、彼はお前等の子ではないんだろう?誘拐してきた子なんだろ?」


ブルーマウンテン星団のその後を引き継ぐだろう。そんな男を勧誘する涙キッス。

当の本人は、それを良しとしつつ。


「ダメですよ!!あんな美人と一緒にするなんて許さん!!」

「田所ならともかく、儂も反対じゃ!絶対人質になる!」


メンバー全体は大反対。いちお、


「お前達も蒼山の部下という形で席を作っておく」

「それでもならない!!」

「自由もないだろう!エッチな本を持ってるだけで処罰して来そう!」

「お前等に情報を預けるなど、自由を奪われると同じ!」


キッスは彼等、ブルーマウンテン星団の安全を保障した。だが、それで納得するほど彼等も馬鹿ではない。


「浮かれてはいけませんよ、ラフォトナ様」

「因心界はとてつもなく、非道な正義に包まれた組織だ。クソッタレだ」


メンバーの反対に押し切られそうになった。いや、本心。まだその実力の全てを知っていない人間に認められたところ。


「う、うーん……確かに、みんなの言うとおりか」


意外な押しをキッスの方から言われる。


「お前達、私達を倒したいと思わないのか?10年以上の時で腑抜けたか?リーダーを失い、復讐も冷めたか?」

「!!」

「転送する能力。この力は私達にとっても貴重であり、強力。ぜひとも、因心界の力になって欲しい。それは変わらない。だからこそ、私の喉元までその刃を突きつけていい」


ブルーマウンテン星団の、非情な性格。それを教養されていた蒼山にとっては刺激された。それもこんな、強くて、美しくて、グチャグチャに折りたいほどの、好みに……。


「私達と敵対するか。それとも裏切るか。……無論、簡単な事にはしないがな」


涙キッスは、蒼山達を"裏切りもよし"として、因心界に引き込もうとした。

とんでもない勧誘だ。


「いずれ私をそーしたいのなら、仲間として信頼を勝ち取るのも作戦じゃないか?」


蒼山の顔はキッスの提案に驚き……平常心となっていき、……徐々に興奮していき、そして。

この男の底知れない性格から出す、デタラメな力を感じ取った。

間違いなく、彼は……。


「いいの?キッス様。私は今、凄いことを考えついたよ」

「なにをだ?」

「入り口のお手製の立て札を見た?途中の"N"が欠けた文字。あれは宇多田達が言うには、あなたの父親をそこにいれるため、空けていた枠なんだ。"BLUE"は蒼山ラオの"あお"から、"MOUTAIN"は創設時のメンバーの頭文字」

「………そーいうのは初耳だ。やんちゃな人だからな」


ここで意外な事実を知った娘であった。とはいえ、今は蒼山の企みに興味がいっている。


「因心界に入るよ」

「ちょっ!ラフォトナ様!?何を勝手に!?」

「心配しないで、宇多田。君達だって、ナギを奪うために因心界と戦ったんだろう。僕も君達の教えの通り、因心界と戦う(どうせ、10年後くらいにエロエロ帝国作ろうとしてたから戦うとは思ってたし)。涙キッス、君を私の正妻にして、性奴にしてやる。欠けた文字は娘のお前が埋めるんだ!その目的だけに君の組織に入ろう」

「……ははは、おっかしいなー。私、お前のようなキモオタはタイプじゃないが。その性格は好きだ。良き良き、好きに上がりこんで私を楽しませてくれ。指示もきいてもらうがな」

「その余裕と自尊心もグチャグチャにして、私がいなければどうにもならない身体にしてやる」



君を絶対、性に服従させてやる。

人生の全てを失って、ただの性欲処理機となった人間にな……。

それこそ、ブルーマウンテン星団が掲げてきた世界征服。



◇      ◇



ぽつぽつ……



ラフォトナの本性。彼が因心界に入った理由。それは正義のことなど、何一つない変態の感情のそれである。

涙キッスに忠誠を誓っているのは裏返しの意味で、そんな彼女を壊せる日を待っているから。

そして、彼女の陥落は間違いなく、世界中のそれらがブルーマウンテン星団に洗脳、屈服された後である。激しい攻撃により自尊心を破壊しようと、まだまだそれを止めない。


「!!」


小雨が降る。その雨雲は不思議な事にピンク色の雲をしており、怪しい以外なにものでもない。そして、それがラフォトナの仕業であるのは間違いない。

問題はそいつが何か


「女性用の特注媚薬の霧だ」


ブルーマウンテン星団が今もなお、こっそりと開発と研究を行なっていた征服用の媚薬。

女性の感情を激しく揺さぶり、落ち着かずにはいられず、モラルを失くして暴走するだろう。

小雨から霧状に変化していき、外ではすぐに満たされていく。

そして、室内にはラフォトナの転送能力で送り込まれる形となり、空気の方から淫乱な流れを作り始めた。

下準備として、身体と心を弄り回し。トドメにそーいう世界、雰囲気をも作り始めるやり方。


「お前のは男の満足だ。満足されれば、その場を去る典型。エロサイトを巡回するオタクのようだ。私はそこで終わらない。壊れるまで、永遠に刻み続ける」


女は男の道具であるのだ。

そーいうサダメを全てで分からせ、服従させる。


「これ、因心界を混乱させるときに使う予定だったけど。お前に使ってやるよ。まだキッス様を手中に収めるプランがないからね」

「……………」



スリープハンドがこれを使ってできた光景を、口にはできなかった。

想像を超えているほど、女性達はイキ狂い。我を忘れてブルーマウンテン星団へ忠誠を誓った、幸せな奴隷になった。


「ふふ……ふふふふ、……はぁ~~~、絶頂したけど、君はその上を行くかい。頑張ってみれば?僕は君の夢を貶してないよ」

「当たり前だ。因心界の全員をそうしてやるんだ。下着で満足できてないんだよ、ホントは」


ついに決着。



◇      ◇



「はーーーっ……はーーっ……」


幻術とはいえ、ラオの圧倒的な強さに太刀打ちできなかった宇多田達ではあったが、


「やはり、あなたの動きには制限があった」


ようやく、このラオの隙を見つけた。よく考えれば、これは幻術。そして、これほどの戦闘能力を自然に演出できるわけなく、何かの仕掛けや法則があると思っていた。

そして、それが解けたのだ。


「"私達の敵意に反応して、攻撃をするタイプ"」

「仕掛けなければ、攻撃される事はないがのぅ」


戦意を見せなきゃ、動かない。

その法則を見抜き、時間稼ぎに徹する手段に出た宇多田。だが、猪野春の言うとおり。こっちも何もできない。


「儂等、この墓場空間から出られんぞ!」

「方法はまだある。ラフォトナ様がスリープハンドの心を圧し折ればいい。そうすれば、砕ける」


それはかつてのリーダー共、幻ながらの別れとなる。

手を出せないのは相変わらずなんだろう。



「いつつつ……」

「う、動かなきゃいいんだな……」

「待つしかないのか!」


時間にして、10分ほどの待機ではあったが。

各々、感じ取っている重圧からして、かつての日々と同じぐらいの時の流れを感じ。

それがどのように、この5人の感情に与えたものか。

答えは意外な方向に持っていくのだが、それはまだのお話。




バリイィィッ



「!!」


スリープハンドの心が折れ、敗北を認めたとき。この空間に亀裂が入り、本当の現実が流れ込んできた。幻は敗れ去る。



バリバリバリバリ



空間は粉々に砕け、全員が東京駅に戻ってきた。

そして、ラフォトナの横で幸せそうな表情で倒れるスリープハンド。

意識を失い、もう彼等を止めることはできない。


「…………」

「統括!」

「ラフォトナ様!」


そして、激しくてエロい戦いに勝利しつつも、また現実と戦わせるなんて酷い野郎だと。表情が作っていたラフォトナは、すぐに動いた。


「進もう。みんな」


宇多田達の声に無事だったのを安心するが、彼1人ではない。障害はいくらでもいる。ラフォトナが歩けば、宇多田達も歩いて後ろをついていく。

そして、


「寝手!!寝手!!しっかりしてください!」


アセアセがすぐに寝手を抱きかかえ、意識を確認した。

死んではいないがしばらくメンタル的な意味で、すぐに再起はして来ないだろう。

ラフォトナ達は進む。東京駅の正面入り口に入り、物凄く広い改札口手前まで来た。



「!!」

「キッスが君を推している理由が分かったよ」


ただの変態かと思われていたし、色んな連中からも侮られていたが。それら全ては幻、演技であり。本気を出せば、脅威となる組織で間違いなかった。


「ヒイロ。次は君か。僕、そろそろ女の子をひきたいんだけど、どいてくれないか?」

「この先に行くのか?……ああ、俺は因心界と戦うつもりはないから、素通りでいいんだが」


ヒイロは自分と違って、正々堂々とした手の内を明かす。真実と思っているからこそ、ヒイロの次の言葉も真実と受け取った。


「簡潔に、キッスと粉雪は失敗した」

「!!」

「君達を襲うジャネモンも現れる。それまで俺がここで粘ってやる」


その言葉の後、ジャオウジャンが生み出したであろうジャネモンが地下から沸いてくる。この地下にどうやら破壊すべきモノがある。だが、キッスと粉雪が失敗したという声に。


「……並河。すぐに周囲の状況を確認しろ」

「は、はい!」



失敗?

自分達が壊したい女達が……。


「俺と猪野春で地下に行きますか?」

「気が乗らんがの。あーいうイケメンの言葉を信じられないしのぅ」

「……状況を把握してからだ。死ぬような2人じゃない」



次回予告:


表原:……あの、なんであたしがこの次回予告に参戦してるんですか?しかも、蒼山さん達と一緒に

蒼山:え?……そんなに嫌?

表原:この話を見たら、蒼山さん達には金輪際近づきたくないです!気持ち悪いっ!!

寝手:そー言わないでよ。表原ちゃん。実は当初の予定では、君もこの戦いに参加していたんだよ。

表原:ふぁっ!?初耳なんですけど!?

蒼山:痴漢が頻繁する電車内で戦う設定だったんだけど。クールスノーが吹雪を出してるせいでそれ無理だよねって、話になって、没にした。東京駅の裏側じゃあ、ムノウヤが戦ってるしね。

表原:結局やってることは変わらないじゃないですか!!あたし達は必至に戦ってるんですよ!

寝手:でも、表原ちゃんより涙一族の方々が戦ってるね。ナギとカホがルミルミちゃんと戦うのか

蒼山:おおぉっ、キッス様の怒りの戦闘も見られる。

表原:次回、『涙一族が生み出した傑物達!涙一族 VS ルミルミ+シットリ!』


挿絵(By みてみん) 

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