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感想が来たのが嬉しかったので更新始めます。

久し振りにスマホで書いてるので、短くなってます。多分またこれからちょびちょび伸びていくので、気にせず読んでいって頂けると嬉しいです。

「さて、そうと決まれば抜け出すわよ。」

『へ?どこを。』

「このお城を、よ。決まってるじゃ無い。」


 この姫様行動速すぎやしないだろうか。

 今まで育ってきたお城だろ?それから出るんだから、もう少し名残惜しさとか無いもんかね。


 まあいい。脱出なんて難しそうなミッションを成功に導く方法、それは──


『俺を装備しまして。』

「はい。」

『俺が設定をちょちょいと変えますと……』


 正確に言えば、使用者獲得可能スキルのオフになっているところをオンに致しますと。



 武器名 ユキ


 武器種 ■■


 取得能力 反射 吸収 破壊不可 魔力浸透率百パーセント 


 使用者獲得可能スキル ■■■ 使用者の才能にあった魔法(on) 身体超強化(on) 精神超強化(on) 状態異常無効(on) 経験値十倍(on) kiyq=ちm



 これであなたも楽々脱出!

 ってかなんか名前がユキになってるな。人に言ったら変わるシステムなの?今度話す人に偽名使ったらそれになるのかもな。


『さて、これであなたもチートの権化(超人)です。試しにこの重そうな宝石を片手で持ち上げてみては?』

「何か超人のニュアンスがおかしかった気がするのだけど……。まあいいわ。片手で、なんて今までの私の握力じゃ出来なかったけど……んっ!え、出来たっ?!」


 そりゃあチート武器ですから。持ち主もチートになって頂かないと。


『それじゃ、一旦クラウの部屋戻って脱走の準備するか。』

「そうね。」


 その後、宝物庫の扉をそっと閉め(決まった人しか開けられないようになっているらしい。そりゃ俺がいくら頑張っても出れないはずだ)、隣にある部屋に移動する。


 俺をベットの端のほうに丁寧に立て掛け、その隣にクラウがボフンと座った。


『さっきのデモンストレーションで俺の凄さがお判り頂けたと思うんだけど。』

「そうね。まさかあんな大きな宝石を私の細い筋肉の付いていない腕でらくらく持ち上げられるだなんて、思ってもみなかったわ。」


 だろうなぁ……。俺も多分クラウの立場だったら疑うやろなぁ。空飛ぶ武器とか頭逝かれてるじゃん。白い粉でも吸ってるんじゃ無いかと周りに心配されるレベル。


『まあそんな感じで、脱出自体は簡単だ。』


 多分ひょひょいのひょいってやったらいつの間にか外に居そうだよね。ジャンプ力とか垂直跳びで何メートル行けるようになってんだろ。


『ただその、出てく前に挨拶したい人とか、いる?』


 人と話せないみたいだし挨拶できるかどうかは謎だが、これから全く違う場所に行って離れ離れになるのだ(多分)。両親とかに挨拶した方が良いんじゃ無いだろうか。


「大丈夫よ。そもそも私、挨拶できないし。」


 ……親族にも声かけれねぇのか。悪いことしてしまったな。あーいや待てよ。よく考えたら親族と話せるならこんなお城の端っこで一人で軟禁されてるわけねぇじゃん考えろよ俺。だからモテないんだぞ。

 あ、ちがいますか。顔ですかそうですか。


『……よし、それじゃあ外も暗くなってきたし──』


 赤い光が先程まで窓の中を暖かく照らしていた。それは少しずつ紫色に変わろうとしている。

 これから夜が始まる。お城の脱出なんてしたこと無いが素人の俺でもこれくらいは判る。


『絶好の脱出日和だ。』


 華奢な少女と三日月のような刃の影がお城の一角を黒く染め上げた。

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