ただいま
最終話となりますが最後にちょっとしたお知らせあります。
数年後、王都には春が訪れていた。
国王の崩御と魔獣騒動の後、大した混乱も無く人間と獣人は互いに歴史を再認識して話し合い、王政を廃止し民政にして領土を協力して統治する形で落ち着いていた。
今はまだ郊外に設置されている獣人の居住域も徐々に人々の暮らしの中に溶け込んできていて共生は順調に進みつつあった。
未だわだかまりがあるものも少なからずいたが魔力濃度の結界が崩壊した今、またいつ災厄が訪れるやもしれないこの土地で仲違いをするほど馬鹿ではないようで大人しく現状を受け入れてくれている。
多少暮らしは変わったところで人の営みは大きく変わることなくこの街を動かしているのだ。
「はぁ……」
そんな平和の訪れた街の中心にある大きな屋敷の中で自室の窓から外を眺めていたレティアはため息を漏らした。
王制廃止により彼女に限らず王族の存在意義は消え、象徴としての王族となった彼女たちは民の希望の拠り所としてイベント事に引っ張りだこな半分軟禁状態のような日々を送っていた。
「退屈だわ……」
そう、つまり退屈なのである。
事あるごとに民衆の前に立って演説をするだけの日々。
空いた時間にすることと言ったらこうして変わりゆく街を眺めるくらいだ。
自らの功績も結構な割合あるから感慨深くはあるのだが。
「ん……?」
何やら外が騒がしい。
民衆の様子を確認すると皆、空を仰いでその先を指さしている。
「……なにあれ?」
レティアも逆光の中で目を細めて見ると数個の影が此方に向かって飛んできているのが見えた。
徐々に近づいてくるその影の大きさは鳥よりも確実に大きい。
魔獣かとも思い警戒の色を強めるが、微かに聞こえてきた声で緊張は解けた。
「――ィアちゃん! レティアちゃーん!」
「まったく……またねとは言ったけどもう少しまともな方法はなかったのかなぁ……」
レティアは空飛ぶ人間をどう誤魔化したものかと頭を抱えたが、ため息を一つつくと頭を振って雑念を払う。
そして半開きだった窓を大きく開け放ち、旧友であり、人類と獣人の懸け橋になった者であり、赤の
他人でもあるスライム少女を迎え入れた。
「……おかえり。テトラちゃん」
無事にハッピーエンド!
でいいのかな。いいね!
と言うことで「一から造るスライム牧場」終わりです。
なんかもう書くうちに牧場関係なくなってきたけど終わったもんはしゃーなしだな!
10万字と言う目標を達成出来たので勝ちです。
と、言うことで次は完全に作者の性癖ノンストップなものを書いているようなので良かったら見ていってください。
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