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第5話 食堂で

やっと更新できました。

そんなこんなで、朝からちょっといいことがあったのだがそんな特別なことがあっても日常というものはいつもの流れで流れていくものだ。

 まどかも翼もいつも通りだった。

でも、まどかは心の中で(うーん、あともうちょっとで普通に話せると思うんだけどな~。あと何か一押しって感じなんだけどな)と結構関係ないことを考えていたりする。

まどかにとっては、授業よりも大切なことなのだが。

 そして午前の授業を終えてお昼になった。

 「まどかー、お昼食べよう?」

真波が声をかけてきた。

 「ごめん、私今日はお弁当忘れたんだ。 食堂まで行ってもいいかな」

まどかにしては珍しくお弁当を忘れていた。

真波は(あの子がお弁当を忘れるなんて珍しい)と思った。

 「どうしたの?今まで忘れたことなかったのに」

 「うん。今朝はお母さんも忙しくてお弁当を作ってる時間がなかったの」

まどかは、ちょっと悲しそうに答えた。まどかは母が作ってくれるお弁当が何より好きだった。

別に食堂のランチがおいしくないというわけではないが、どうしてもお弁当のほうがおいしく感じてしまうのだ。

 「まあいいじゃない。たまにはいつもと違うものを食べるというのも」

真波は、そう言った。

 「うんそうだよね。あっ早く行こう、食堂が混んじゃう」

まどかと真波は急いで食堂のある一階まで足を向けた。

 食堂は案の定、人であふれていた。これでも急いできたはずなんだけどなぁとまどかは人の多さに驚いていた。

 「多いねー。普段からこんななの?」

隣の真波に聞いてみた。

 「う~ん。私もあまり来ないんだけど他の人の話を聞く限り毎日こんなもんらしいわよ」

真波も、あまりの混み具合にどうしたものかと思っていた。

しかし、入り口で立ち止まっていても時間だけが過ぎていくだけでお腹が満たされるわけではない。

まだこの後も授業はあるのでお昼ぬきになるのは避けたい。

 「確か、食券を買っておばちゃんに渡せばいいんだっけ?」

なにぶん初めてなのでわからないことだらけだ。

 「そうよ、まあsの食券売り場もなかなかの人だけどね」

たしかに、すごい。

そんな人ごみの中で、まどか意外な人を見つけた。

 「あっ! 上崎君だ」

まどかの視線をたどって見ると確かに上崎 翼がいた。彼の方も、この人ごみの中お昼を手に入れるのに苦戦している感じだった。

 「彼がこんなところに居るなんてまどかがお弁当を忘れたくらい珍しいわね」

 「もう、お弁当のことは言わないでよ結構へこんでるんだから」

 「でもそうだね、上崎君はあまり教室から出ないからね」

まどかも、不思議に思った。

 「あんた、そんなに彼のこと見てるの?」

真波がからかうように言ってきた。

 「そんなじゃないって! 隣の席だからわかるだけだって」

まどかは言った。

(この子は、自分の気持ちに気づいてないのかしら。まあそうよね多分ただ仲良くなりたいなぐらいしか思ってないんだろう。でも多分その思いの奥にあるのは別の感情かもしれないのに。彼の方も多分気づいてないだけだと思うし)真波は最初に二人を見たときからこう思っていた。でも確証がないわけじゃないからあえて口にすることでもなかった。もしそうだとしてもそれは二人が自身で気づかないといけないと思うから。

 「まあ、それはそれとして私たちも早く行きましょう。このままじゃまどかはお昼なしなっちゃいそうだし」

 「あっ!待ってよ真波」

 「せっかくだから彼にも声をかけたら?」

見守ろうと決めたが、少しぐらいなら背中を押すのもいいだろう。真波はそう思った。

 「えっ、あっうん。そうする」

まどかは、さっきまでお弁当を忘れたことなど忘れてしまったかのような笑顔で答えた。

そんな表情を見て真波は心の中で笑ってしまうのだった。


1か月以上も空いてしまい申し訳ありませんでした。

大学3年というのは中々に忙しいものだと思いました。何しろ終わらしても終わらしても課題がゴキブリのように出てきます。もう本当につらいです(笑)

書きたい内容が決まっているのに作業に入れないのが悔しいです。これからもこんな感じになってしまうかもしれませんがどうか最後までお付き合いしていただければ幸いです。

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