完全スキル制のVRMMOを黙々とプレイする
ヴァーチャルリアリティ以前から、MMORPGには、女性プレイヤーは少ないというのが定説らしい。
だけど「少ない」ということは、いなくはない、ということでもある。
かく言う私、香椎聖良も、その数少ない女性プレイヤーの一人だ。
しかも、ガチ勢とまでは言わないまでも、わりとゲームにのめり込んでいる自覚がある。
高校に入ってからはそのために部活に帰宅部を選択し、なおかつ試験前の勉強が疎かになるぐらいには、のめり込んでいる。
男性プレイヤーに囲まれて、姫状態でちやほやされるのが楽しい──とかいうわけでもない。
確かに私の性格もたいがい捻くれている気はするが、幸いなことに私のそれは、そっち方向に捻くれてはいない。
どちらかと言うとコミュ障に分類される私は、比較的ソロで動きやすいゲームを選んで、基本的にはソロでゲームをしているのだ。
……私が始めたゲームに必ず後追いで参入し、ストーカーかあんたはと突っ込みたくなるぐらいに付きまとってくる友人もいるが、まあ彼女はいないものとして換算していいと思う。
で、その私がこのたび新しく始めたVRMMORPGが、『スキルマスターオンライン』である。
ちなみに、このゲームはまだβテストの開始段階で、私は抽選で運よく、βテストのテストプレイヤーに選ばれたというわけだ。
このゲームは、オーソドックスなファンタジーのRPGだけど、キャラクター成長がクラス制ではなく、完全スキル制という点が、珍しいといえば珍しいところである。
「んん~っ! やっぱこの、新しいゲームを始めたばっかりのときの感じ、好きだなぁ」
ゲーム世界にダイブした私は、ゲームのスタート地点である、街の広場にいた。
石畳の広場の中央には噴水があって、その周りをたくさんのプレイヤーアバターが歩いていたり、立ち止まって話をしたりしている。
広場の周辺には宿屋や冒険者ギルドなどが立ち並んでいて、さらに広場から四方には、大通りが伸びている。
「んっ、と……まずはステータスの確認」
私はコンソールパネルを呼び出して操作し、自分のステータスを呼び出してみる。
この辺のユーザーインターフェースは、特に珍しいものでもないので、ヘルプを確認するまでもない。
ステータスを開くと、私の視界に、半透明のステータス画面が表示された。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
名前:セーラ
種族:人間
レベル:1
経験値:0
次のレベルまで:10
HP:30
MP:15
STR:3
VIT:3
DEX:3
AGL:3
INT:3
WIL:3
攻撃力:15
防御力:5
スキル
(なし)
装備
右手:ダガー
左手:(なし)
胴体:普通の服
頭:(なし)
足:(なし)
腕:(なし)
その他:(なし)
所持金:100ゴールド
残りスキルポイント:10
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
STRやVITなどのステータスがオール3というのは、「種族:人間」を選んだ場合の初期値らしい。
『スキルマスターオンライン』では、ゲームを開始する段階では、キャラクター性能の面では種族のみを選択することになっている。
要は、「種族:人間」でゲームを始めたプレイヤーは、全員このステータスからスタートすることになる、ということだ。
ちなみに、すべてのプレイヤーには1レベル段階で、スキルポイントが10ポイント与えられている。
これを使えば、いくらかのキャラクターコーディネートが可能になる。
私はメニュー画面を操作して、「スキル取得」の画面を開く。
すると、「能力値強化」「戦士系」「魔法系」「その他」の四項目が表示されたので、私はその中から「能力値強化」を選択する。
そうして開かれた画面には、「STR強化」「VIT強化」「DEX強化」「AGL強化」「INT強化」「WIL強化」の6つのスキルが並んでいた。
その中から試しに「STR強化」のスキルを選択して、1レベル取得を仮表示させてみる。
すると、1ポイントのスキルポイントを消費することで、STRを1ポイント上げる効果があることが分かった。
さらに選択してゆくと、2ポイントのスキルポイント消費で、STR+2。
4ポイントのスキルポイント消費で、STR+3。
8ポイントの消費で、+4。
それ以上に上げようとしても、ポイント不足でブザー音が鳴るばかりだった。
1ポイント、2ポイント、4ポイント、8ポイント……。
倍々ゲームで、必要ポイントが増えてゆくのかもしれない。
私は仮選択していた「STR強化」へのポイント投入を解除し、ほかのスキルについても確認してゆくことにする。
「戦士系」のスキルを確認すると、「剣」「細見剣」「刀」「槍」「斧」「棍棒」「短剣」「格闘」「弓」「盾」という10種類のスキルがあった。
これも試しに「剣」を仮選択して、スキルレベルを上げていってみると、スキルレベルを0から1にするのに1ポイントのスキルポイントを消費し、2レベルにするには2ポイント、3レベルにするには4ポイント、4レベルにするには8ポイントのスキルポイントを消費することが分かった。
それだけ分かったところで、仮選択をキャンセル。
次に「魔法系」のスキルグループを選択。
「火」「水」「風」「土」「治癒」「補助」の6種類のスキルを確認。
キャンセル。
最後に「その他」のスキルグループを確認。
そこにはとんでもない数のスキルが書かれていた。
「隠密」「盗み」などのシーフ系スキルから、「錬金術」「鍛冶」などの生産系、果ては「農業」だとか「料理」、「建築」なんていうスキルまである。
種類が膨大過ぎて、脳みそが拒絶した。
キャンセル。
「ふぅ……」
スキルのシステムはだいたい理解した気がする。
さて、どうしたもんかな、なんて思っていたら──
「セ~ラっ!」
「わあっ!」
背後から突然、何者かに抱きつかれた。
抱き着いてきた人物は背丈が低いようで、胴回りにしがみつかれる形になる。
……いや、何者か、なんて言い方はやめようか。
こんなことをしてくる人物に一人、心当たりがあるし、逆に心当たりはそいつ一人しかいない。
背後からの襲撃者は、さらに私の胸へと両手を伸ばしてきて、私のそれを我が物のようにわしわしとし始める。
「んー、やっぱりこのゲームでも、リアルほどの揉み心地はないにゃあ。でも、相変わらずリアルよりちょびっとだけ大きめに設定してるあたり、セーラらしいにゃー」
「よし、ぶっ殺」
私は腰から初期装備のダガーを引き抜いて、振り向きざまにそいつに切りつけた。
私の手に、ガキンと衝撃が走る。
PK──プレイヤーキルはできないゲームだから、攻撃したところでダメージが与えられるわけじゃない。
「わっ、ストップストップ! ボク、瑞希だってば!」
振り向いた私の前に立っていたのは、獣人の少女のアバターだった。
頭の上にぴょこんと飛び出た猫耳と、ふさふさの尻尾が可愛らしいが、可愛らしいのはアバターの外見だけだ。
「うん、分かってるよ? でも同性でリアルの知人だからって、ハラスメントコールの対象外とは思わないことね」
「えっ、分かっててこの反応?」
「うん、分かってるからこの反応だよ。というわけで死んで」
私はダガーでガンガンと彼女に切りつける。
バリアみたいなのに守られてダメージは与えられないけど、彼女は両腕で顔をかばうようにしながら、「暴力反対にゃー」などとのたまっている。
私はふと気付いて、周囲を見渡す。
さすがに注目を浴びていた。
しょうがないので、私は攻撃をやめて、ダガーを腰の鞘に収める。
腕を組んで、私のアバターより小柄な彼女を見下ろす。
「ねぇ、いつも思うんだけど、瑞希って私をストーカーしてるの?」
「そんなことないにゃ。セーラの親友として、ぼっち気質のセーラが心配なだけにゃ」
「余計なお世話って言葉、知ってる?」
「じゃあ、ストーキングしてるってことでいいにゃ。セーラが可愛すぎるのがいけないにゃ」
「…………」
瑞希のその言い草に、私は若干イラッとする。
何故かって、今の台詞をこの子が言うと、嫌みにしか聞こえないからだ。
目の前のアバターをつぶさに観察する。
とても同じ高校生とは思えない愛らしいロリ顔に、小柄な体格には似合わない大きく盛り上がった胸──どっちもリアルの彼女そのままだ。
その魔性の幼女的美貌は、彼女の大粒の瞳で見上げられると、同性の私でもちょっとキュンと来るほどだ。
この魅力にかかれば、その辺の男子なんかイチコロだろう。
……私をストーキングする癖さえなければ、だけど。
私も自分が不細工だと思うほどには自分を卑下していないけど、リアルでは地味で暗いメガネ女だという自覚ぐらいはある。
瑞希みたいな超絶美少女に付きまとわれ、比べられるほうの身にもなってほしいものだ。
……まあ、色恋沙汰に興味があるわけでもないから、別にいいと言えばいいんだけど。
でもちょっぴり劣等感を刺激されないと言えば、嘘になるわけで。
「……で、その『にゃ』っていうのは、今回の獣人アバターのキャラ付け?」
「そうにゃ。これでセーラもボクにメロメロにゃ」
「外見の可愛さだけで十分メロメロだし。口調まで混ざると、あざとすぎて逆に引く」
「にゃ、にゃんだってー!?」
……まあ、何だかんだ言って、彼女のことは嫌いじゃないんだけど。
私にはちょっと、まぶしすぎるっていうだけで。
──初心者の草原。
そこは文字通り、このゲームの初心者たちがたむろう、最初の狩場である。
「──はっ!」
私は最弱モンスターである『ポヨン』に向かって、手にしたダガーを振りおろす。
ポヨンは直径50センチほどの、半透明でぷよぷよしたゼリー状のモンスターだ。
そのポヨンに対して切り込んだダガーの一撃は、斬撃が命中した効果音と同時に、斬撃のあとを光の筋のように映像してから、ダメージの数字を表示する。
表示された数字は、11。
ポヨンの上の空中にHPバーが表示され、緑色一色だったそのゲージがぐいっと動いて、ゲージの半分ほどが赤色に染まる。
しかしHPゲージが半分残っていれば、当然ながら、それで撃破とはならない。
そのポヨンが反撃とばかりに、地面でぐっとタメを作ってから、私に向かって体当たりで飛びかかってくる。
回避しようにも、身動きが取れない。
攻撃モーションの後には、一定の硬直時間があるのだ。
この辺はお約束なので、今更驚きもしないけど。
ドカッと、視界がシェイクされる演出があって、私が受けたダメージの数字が表示される。
表示された数字は、8。
私の視界の斜め上のほうにある私のHPバーが、4分の1ほど削られた。
うへぇ。
「このっ──結構強いしっ!」
硬直が解けた私がダガーで突きかかると、その一撃でついにHPを全損したポヨンは、きらきらとした光の粒となって弾け、消滅した。
私はそれで、4ポイントの経験値と、2ゴールドのお金を得る。
「にゃにゃにゃにゃにゃーっ!」
私から少し離れた場所では、瑞希──獣人アバターのミズキが、同じく自分の担当のポヨンを撃破したところだった。
HPバーを見ると、彼女も被弾したらしく、ゲージの一部が赤色に染まっていた。
「──ふぅ。最弱モンスターにしては、結構強いにゃね」
「そうね、わりと最初から遊びがない、ガチなバランスかも」
「セーラこういうの好きそうにゃね」
「あ、分かる? まあ、スキルの割り振り甲斐はあるよね」
私は何気なしにスキル取得の画面を開いて、その中からスキルを物色してゆく。
初期のスキルポイントである10ポイントは、手つかずで残っている。
1レベル時は死んでもデスペナルティがないみたいなので、どんなスキルを取るなり取らないなり、とりあえず戦ってみてから考えようと思って、まずは街の外に出て最弱モンスターに挑んでみた次第だ。
ちなみにこのゲーム、一応「レベル」という概念自体はあるものの、レベルが上がってもステータスが増えたり、スキルや魔法を覚えたりすることはない。
レベルが上がることによって得られる恩恵は、1レベルごとにスキルポイントが追加で5ポイントもらえることだけ。
つまり、スキルポイントをうまく使っていかないと、ゲーム攻略はままならないということだ。
なかなか骨のあるゲームのようで、お姉さんは嬉しい。
「とは言っても……」
私はスキル取得画面をポチポチといじりながら、独りごちる。
どのスキルがどの数字にどういう風に影響してくるかが分からない現段階だと、どのスキルを取っていくのが最適解かは、ちょっと分からない。
しばらく日を待てば、システム解析系の攻略サイトが立つだろうけど、今日はまだβテストが開始された初日だ。
さらに言えば、私の趣味はその辺を自分で模索しながらプレイすることだったりする。
そしてその辺が、結構RPGの醍醐味だと思ったりしているわけで……。
「とりあえず、こんな感じで様子見てみてようかな」
私はひとまず、「STR強化」のスキルに2ポイントを割り振って、2レベルで取得。
同様に、「VIT強化」のスキルに2ポイントを割り振って、2レベルで取得してみた。
すると、ステータスはこんな感じに変化した。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
名前:セーラ
種族:人間
レベル:1
経験値:4
次のレベルまで:6
HP:42/50(+20)
MP:15/15
STR:5(+2)
VIT:5(+2)
DEX:3
AGL:3
INT:3
WIL:3
攻撃力:21(+6)
防御力:7(+2)
スキル
STR強化:2レベル
VIT強化:2レベル
装備
右手:ダガー
左手:(なし)
胴体:普通の服
頭:(なし)
足:(なし)
腕:(なし)
その他:(なし)
所持金:102ゴールド
残りスキルポイント:6(-4)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
各数値の横のカッコ書きは、スキル取得によって変化した部分だ。
伸ばした能力値自体のほかに、HP、攻撃力、防御力が増加している。
ふむふむ、なるほど、こんな感じね……。
「──おーい、セーラ~」
「わあっ!」
気が付くと、私のすぐ目の前、目と鼻の先にミズキの顔があった。
び、びっくりしたぁ……。
「相変わらず、考え込むと自分の世界に入るね、セーラって。あんまり無防備だからボク、キスしちゃおうかと思ったよ」
「……そういうこと言うのやめてくれる、本気で」
……ちょっと想像しちゃってドキドキするから。
同性でもドキドキしちゃうぐらいの美貌を持ってるんだってこと、この子にはもうちょっと自覚を持ってほしい。
だというのに、
「うにゃあ……可愛いにゃあ、可愛いにゃあ……! セーラ可愛いよ可愛いよセーラ! さすがはボクの嫁! 今すぐ押し倒したい!」
当の本人は、こんなこと言ってる。
このおっさん脳じゃ、自覚持てって言っても無理なんだろうなぁ……。
この子の前途が心配だ……。
──さて、そんなわけで、本日二体目のポヨンとの対決だ。
少し場所を変えたらポップしてきたポヨンに向かい、ダッシュをかけて切りかかる。
「てやあああっ!」
ザクッと切り込んで、命中。
ダメージの数字が空中にポップする。
出たダメージは、17。
おっ、これは。
ポヨンのHPバーが、ポヨンの上の空中に表示され、そのゲージがぐいっと一気に減少する。
ゲージ全体の8割以上が赤く染まり──しかし一撃撃破とはならずに、そこでゲージストップ。
でも、さっきは一撃で半分ほどしか削れなかったんだから、これが「STR強化」にスキルを割り振った成果だとしたら、大したものだと思う。
その後、ポヨンの反撃。
その一撃で受けたダメージは、6。
元々少し減っていたHPゲージが、さらに少し減って、トータルではHPゲージの3割ほどが赤くなった感じ。
でもまあ、これもスキルを「VIT強化」に振ったせいか、今すぐどうこう言うような被ダメージではなくなった感がある。
さっきは結構大ダメージを受けていた印象だったから、そこからは大きく進歩している。
私は硬直が解けた体でポヨンを再度攻撃して、そのポヨンを撃破した。
そのとき表示されたダメージは、16。
ポヨンの半透明の体が、バンッと音を立てて、光の粒になって散ってゆく。
「──ふむふむ、なるほどね」
私は二体目のポヨンを倒すと、再びスキル取得の画面を開く。
「──STRを2上げたら、攻撃力が6上がって、ダメージが6ぐらい増えた。ポヨンのHPは、ゲージの減り方から見るに、おそらくは20。だとしたら、これで──」
私は思考の赴くままに呟きつつ、スキル取得画面で操作を進める。
「出た、セーラの名物、呪文詠唱」
私と同じく二体目のポヨンを倒したミズキが、横から茶々を入れてくる。
「別に、まだそんなに難しいこと言ってるつもりないけど」
「ボクみたいなヌルゲーマーからしたら、聞いてるだけで頭痛くなってくるよ、だにゃん」
「……ミズキ、そこまで無理にキャラ付けしなくていいと思う」
「それは、ありのままのボクが愛おしいって、そういう意味と受け取ればいいかにゃ?」
ミズキが両腕で自分の体を抱いて、くねくねしながら言ってくる。
猫耳がぴょこぴょこと動き、ふさふさの尻尾がしなを作るようにうねうねしている。
……こんなふざけた仕草をしていても、こっちが萌え死にそうになるぐらい可愛いんだから、美少女って怖い。
「……解釈はご勝手にどうぞ」
スキルセットを完了した私は、ちゃちゃっとウィンドウを閉じて、次なるポヨン狩りへ向かう。
「ぶー、冷たーい。……でも、そんなクールなところも、セーラの魅力だにゃあ」
私の後を、猫耳美少女が何か言いながら、のんびりついてくる。
いちいち相手していると疲れるから、もうスルーしようスルー。
すると、また少し場所を変えたところで、三体目のポヨンが出現した。
私はここまでの万感の想いを込めてそのポヨンへと駆け寄り、ダガーで切り付ける。
「──これならっ!」
ズバッ。
斬撃の効果音とビジュアルエフェクトが走り──ボンッ。
そのポヨンは、一撃で、光の粒となって消え去った。
表示されたダメージは、23。
──一撃撃破、である。
「よしっ、よしよしっ、想定通り……!」
私は思惑通りに事が進んだことに、秘せぬ喜びを覚える。
この瞬間が、ゲームをやっていて一番好きなタイミングの一つかもしれない。
「おー、一撃だにゃ。さすがセーラ、ボクの嫁」
「別に大したことはしてないけどね」
「いやぁ、そう言うセーラのドヤ顔も可愛いにゃあ……癒されるにゃあ」
何か知らないけど、ミズキがすごくほんわかした顔をしていた。
……うーん、そんなドヤ顔をしていただろうか。
ちなみにだけど、今の三体目のポヨン撃破でレベルアップして、アバターのレベルが2に上がった。
うん、順調順調。
それじゃ、めでたくポヨンを一撃で撃破できるようになったし、今日はガンガン、ポヨンを狩っていこう。
今日中に、5レベルぐらいまでいけたら上々かな。
そうしたら、スキルポイントが20ポイントぐらいに増えるから、それで──うん、夢が広がるね。
──というわけで、こうして私の、新しいゲーム生活が始まったのだった。
さ、やるぞー!