1/2
少年の始まり
自由が欲しかった
普通の生活に焦がれた
厳しい両親が嫌いになった
媚びる他人が気持ち悪かった
「ーーあぁ、死にたい」
思いが溢れる
いつからだろう
どうしてそう思ったのだろう
考えても答えは出ない
毎日同じことで頭を使っては時間が過ぎる
窓を見る
外は曇天でまだ午前中なのに薄暗い
「外に出れば…」
この息苦しい家から出れば何か、自分の求めるものが分かるかもしれない
根拠のない期待に自分でも呆れた
でも、止めようとは思わない
この日、初めて家を出た
不思議と不安はない
初投稿作品です
短いですがこれから増やす予定です
内心ではもう怖々としてます(笑)