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卒業式の後に  作者: 空暉
3/4

晩餐会

教室に戻る途中、私はふとドアの前で立ち止まった


あの3人がこんな状況で何もせず黙っているわけもなく、口喧嘩をしている声が聞こえたからだ。


まぁ、聞こえてくるのは2人の声だけなのだが。


海馬「嫌だ‼︎俺はあんな殺され方したく無い!」


白「だからって自殺する事無いだろ!」


どうでもいい。


そう思って教室のドアを開ける。


白「由紀‼︎その…どうだった?」


白に対して私は即答した。


由紀「順番通り死んだよ。」


私がそう言うと、海馬がまた焦り出す。


海馬「ほら!どうせ俺が次に殺されるんだって‼︎だからせめて死に方くらい選ばせてくれよ‼︎」


白「まだわからないだろ⁉︎だから1回話し合おう!な?」


あぁ、この会話の内容凄い腹立つ。


早く死んじゃえばいいのに。


海馬「話し合ったって…うっ!」


思わず海馬に蹴りを入れてしまった。


海馬が立っている状態から窓の方へ飛ばされる。我ながら良い蹴りだった。


白「何してるんだ!」


由紀「うるさいなぁ…ちょっとは考えてよ…」


白「ゆ、由紀…?」


由紀「どうせこいつ、次死ぬんでしょ?じゃあ今すぐ死ねば良いじゃない。」


感情が高ぶる。もう後には引けない。


白「そんな言い方無いだろ!俺達友達だろ?」


海馬「もう良いんだ…由紀の言う通りだよ。」


海馬がテンションの下がった声で下を向きながら言う。


この構って欲しそうな素振りにとても腹が立った。


由紀「お前どうせ私達に構って欲しいだけでしょ?死ぬなって止めて欲しいだけなんでしょ?」


海馬「そんな事…」


うじうじしている海馬を見ていると、余計に腹が立つ。


由紀「うっさい死ね‼︎」


そう言って私は海馬の顔面を足で踏みつける。


由紀「死ね‼︎死ね‼︎死ね‼︎死ね‼︎」


何回も、何回も。


次第に白も私の事が怖くなったのか、何も言わなくなってゆく。


海馬のイケメンな顔も、これだけ踏みつければブスになる。


でもまだ死んでない。


とどめをささないと。


私は海馬の顔を持ち上げる。


海馬「もう…許してくれ…」


由紀「まだダメ。死ぬまでね。」


海馬の顔面をそのまま窓にぶつける。


ゴンッ


窓にぶつけたっていうのに、ヒビすら入らない。


続けて二回目。



三回目。



四回目、五回目、六回目、七回…



あぁ、もう何回目だろう。


いつの間にか海馬の顔面の皮膚は薄くなっていて、骨が見えていた。


次に私は海馬の右目に人差し指を入れる。


海馬「がぁ‼︎ぅぅ…」


なんだまだ生きていたんだ、と感心しながら、中指、薬指、小指、と、徐々に指の本数を増やしてゆく。


もう痛みもないのだろうか。私が親指を入れたあたりから声がしなくなった。


そして目の中に手を無理やりに押し込む。そしてそのまま脳みそみたいな物を引っ張り出す。


海馬「ぐぎっっ‼︎」


見事に成功した。この時点で海馬は既に死んでおり、白はこっちをじっと見ていた。


由紀「ふぅ、終わった…」


私がひと段落着いて白のほうを見ると、ひっ!とか言われて少し傷ついた。


私の手は海馬の変な液体でいっぱいになっている。きっとそれを見て驚いたのだろう。


それにしても、今まで気づかなかったが、空の姿が見当たらない。


由紀「空は?」


白「え?」


由紀「空はどこに行ったの?」


白「えっ…?さっき何も言わずに出て行ったけど…」


由紀「そう。」




そっか、



そうだ!



空を探しに行こう。



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