表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弱虫番長と幽霊番長  作者: 小森
1/2

プロローグ

数ヶ月前。僕がまだ中学生だったときにこんな会話があった。


「なあ栄輝えいき、高校どこ行くんだっけ?」

永山えいざん高校だよ」

そう言うと辺りはシーンと静まり返った。なにか変なことを言ってしまったのかと考えていると1人のクラスメイトが口を開いた。

「何を考えているんだよ」

「え?」

「永山って言ったら、隣町の伝説の番長たちが治めていない学校のひとつなんだよ」

「何言ってるんだよ。だから平和でいいじゃないか。それに僕は頭が良くないし、みんなみたいに地元の高校を選べるわけではないんだよ」

「平和?何言ってるんだよ。治めてないって事は、いつかは狙われる高校なんだよ。」

「え?」

頭の中は真っ白だった。

「番長たちは喧嘩することを楽しみ、暇つぶしにひとつひとつ高校を治めてると言われてるんだよ。」



僕は大が付くほどの馬鹿だった。そして、大大が付くほどの弱虫だった。

幼い頃は泣いてばかりだった。親はそんな僕を強くしようと祖父が開いている空手の流派に入れた。でもそんなことで泣き虫が治るわけでもなく、長続きはしなかった。

そんなこんなで泣き虫な僕は周りの友人にも恵まれ守られながら生きてきた。そんな僕が1人で隣町の高校に行くなんて後先不安だらけだった。。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ