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十二属性戦士物語【Ⅱ】――新たな戦い――  作者: YossiDragon
第二章:七大ピラミッドと七番人編
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第十一話「七人の番人」・1

今回はちょっとグロ多しです。

 十二属性戦士はそれぞれ武器を構え、その武器に魔力を纏わせた。


「くそ、何でこんな化け物を相手にしないといけないんだ?」


 照火は武器を振るい攻撃した。しかし、その攻撃は化け物には通用しなかった。化け物の体表が柔らかそうに見えて実はとても硬かったのだ。


「か、硬いッ!?」


 硬い体表のせいで反動の衝撃を受けた照火の腕は、麻痺したように痺れて動かすことが出来ず、しばらくの間攻撃することが出来なくなってしまった。すると、照火の硬いと言う言葉を聞いて雷人が言った。


「いや違うな」


「ん? 何がだ?」


「あの体表は恐らく特別な構造をしているのだろう……。つまり、時と場合によって体表を硬くしたり柔らかくしたりしているんだ」


「じゃあ、攻撃しようとすれば硬くするってのか?」


「ああ」


 雷人の言葉を聞いて照火は一体どうすればいいのだろうと思った。他のメンバーも同じだ。攻撃しても硬くて攻撃が効かない。となると、切りつけることは難しい。すると、雫がいいことを思い付き開口する。


「じゃあさ、雷人があいつの体を痺れさせて動けなくすればいいんじゃない? そうすれば、体表の操作も出来なくなると思うんだ!」


 その言葉にみんなはなるほど、と言った顔をした。


「うむ、それはいいアイデアだ!」


 雷人はそう言うと手に電撃を溜め込み、余所見をしている防衛者(ディフェンス)に攻撃した。電撃を受けた怪物は、体を痺れさせ作戦通り体表が柔かくなった。それを見た夢幻は、チャンスとばかりに武器に魔力を纏わせ攻撃した。


「なッ!!? 夢幻お前、抜け駆けなんてズルいぞ!!」


 暗夜が夢幻に対して文句を言う。


「わりぃわりぃ! ここんところ全然暴れてへんから、ちょっと出しゃばってしもたわ!すまんな? せやけど、ここはわしにまかしてくれへんか?」


 夢幻の言葉に、暗夜はメンチを切ったような顔で眉間にシワを寄せ、夢幻に文句を言った。


「いいや、そいつは許可出来ない! 俺も戦う!!」


 そう言って暗夜は武器を構えた。すると、そんな二人に向かって防衛者(ディフェンス)が攻撃をしてきた。それを見た暗夜と夢幻の二人は、キッと化け物を睨み付けると、


「「てめぇはさっさとくたばってろッ!!」」


 と、二人声を揃えて同時に攻撃した。二人同時の連係プレー攻撃は凄まじい物だった。闇と幻の二つの属性が混ざり合い、化け物の体に炸裂する。それにより、化け物は凄まじい斬撃によって切り刻まれ、それと同時に大量の真っ赤な血が噴水の様に噴き出した。切り刻まれた化け物の体が血の肉塊と化し、辺り一面にボタボタと落下した。真っ赤な血の雨と共に……。そのたまらなくキツい独特の臭いに、楓が慌てて鼻を覆う。


「うっ、何て生臭い臭いなの!? 少し嗅いだだけでも鼻がどうにかなってしまいそうになる……」


 血の雨を浴びて服を少し赤く染め上げた楓が言っているその一方で、暗夜と夢幻は


「やったな!」


「せやな!!」


 と、互いに気分よく手をタッチし合っていた。


「ん? 何だコレ?」


 ふと視界に何かを捉えた爪牙が突然肉塊へ近づいた。


「どうかした?」


 細砂が爪牙の側に近寄り、膝に手を当て屈んで爪牙を見た。そこには、肉塊の一部に何かのアクセサリーみたいなものがあった。


「何なのこれ?」


「恐らくそれは鍵か何かだ」


 細砂の質問に雷人が近寄ってパソコンをカタカタ打ちながら言った。


「何かを守ってるってことか……まさに、番人って感じだな」


 太陽の光に反射してキラキラ光る鍵を訝しげに眺めながらそう呟く爪牙。


「てか、この歪な形……まるでまだ他にも鍵があるみたいな――ま、まさかッ!?」


 鍵の形を見て何かに気づく爪牙に雷人が首肯する。


「ああそうだ、おそらく後六匹はいるな……」


「どうして後六匹って分かるの?」


 雷人がパソコン画面をじ~っと見つめながら言う言葉に、細砂が訊いた。


「それはな。まず一つ、ラグナロクがスピリット軍団の基地で言っていた、二つ目の封印の場所がここの事だということは分かるよな?」


「うん」


 コクリと頷く細砂。そして雷人はさらに話を続けた。


「次に、その内容からして七つのピラミッドの番人とはおそらくこいつを含めた七人だろう。つまり、簡単に言えば七人の番人を倒して、アクセサリーである鍵を七つ揃えて何かをすれば、二つ目の鍵が現れるのだろう……と考えたのだ。どうだ、私の推理は?」


 説明を聴いて飽きてしまった細砂は、途中からその話を全く聴いていなかった。


「え、あ、うん……そうだね(棒)」


「お、お前……、後で覚えてろよ?」


 ワナワナと体を震わせながら必死に怒りを鎮めようとする雷人。

 そして十二属性戦士は、その獣の死骸をそのまま放置し、セブンス・ピラミッドの中へ入って行った。


「元々このピラミッドは一つで構成されてるんだよね。だから、外見は別々でも地下で通路が繋がってるはずなんだけど……」


 細砂の言葉に従いながら皆は先へ進んだ。

 十二属性戦士はひとまず、一番近場にあったピラミッドの中を進んでいた。しかし、何度も同じような場所を通っているため、だんだんと方向の感覚が麻痺してきてしまっていた。


「あのぅ……次はどっちに行くんスか?」


 残雪の言葉にピクッと反応する細砂。


「まさか、迷ったの?」


 雫にも言われ、さらにビクビクッと反応する細砂に気付いた楓が、とどめの一言を口に出した。


「やっぱり迷ったのね……」


「ち、違うんだってばぁ~!! ホント、さっきまではちゃんと先に進んでいたはずなのに……」


 細砂がそう言って涙目で顔を俯かせると、失態をカバーするかのように雷人が準備していた発明品を取り出した。


「そんな時にはこれを使おう!」


「それは?」


 楓が首を傾げて尋ねる。


「これは所謂間違った方向へ行かないためのナビゲートのようなものだ。これを使えば迷うことはないだろ?」


「だったら初めから出してよぅ……」


 まるでさっき自分の言葉を無視したお返しであるかのように、雷人が意味有り気な視線を送る。それを見た細砂は、視線を逸らしながらそう小声で呟いた。


「ん?」


 細砂と雷人の他愛もない会話をなんとなくの気持ちで聴いていた残雪が、突然背後から何者かの気配を感じ取った。それからまるで何かにこっちへ来なさいと、招かれるかのようにふらふらと、十二属性戦士が歩いていく方向とは逆の方向に歩いて行こうとした。が、その腕を菫に掴まれた。


「ちょっと残雪、何処に行くの?」


 真剣な眼差しに気圧された残雪だったが、それでもどうしても行こうとした残雪は、菫の方を向き説明した。


「――だから頼むッス!!」


 事の事情を全て話し終えた残雪が必死に腕組みをしている菫に頼み込む。その間にも、少しずつではあるが、他のメンバーとの距離が開いていく……。さすがの菫も仕方ないと言った風な溜息をつくと、残雪に許可を出した。


「あ、ありがとうッス! じゃっ、行ってくるッス!!」


 そう言って残雪は手を振りながら奥の部屋へ行った。すると、その声に気付いた雫が小さな声で菫に訊いた。


「残雪はどうしたの?」


 雫の残雪を探すような動作にさっそく菫は動揺した。


「うっ!? あっ! ざ、残雪は探し物とか言って奥の通路に行ったわよ?」


 慌てふためく動作を見て、少し疑問に思った雫だったが、菫の言い分を聴いて一応は信じることにした。


――残雪、早く戻ってきてよね……。



 心の中でただただ菫は祈った。


――▽▲▽――


 残雪は暗がりの通路を通っていた。


「随分と暗いところッスね」


 そんなことを呟いていた残雪が暗闇の通路を歩いていると、いきなり両端の壁にあった燭台に炎が灯り、明るくなると同時にカツカツと足音が聞こえてきた。


「どうやら、ちゃんと私の気配に気づいたみたいね……」


 その聞き覚えのある声に残雪は怒りのオーラに包まれた。


「あらあら怖い顔。そんな顔ばかりしていると、本当にそんな顔になっちゃうわよ?」


 その声は、一年前十二属性戦士が命がけで戦った魔女――麗魅の声だったのだ。


「やっぱあんたッスか……」


「まったく……どうしてどいつもこいつも私のことを“お前”呼ばわりするのかしら? 失礼にも程があるわ!」


 麗魅が腕組みをして文句を言う。しかし、急に表情を柔らかくすると手を広げ、残雪の顔に向けた。


「何のまねッスか?」


 残雪は少し警戒して身構える。


「ふふふ、今に分かる……。せいぜい、もがき苦しむがいいわ!」


 そう言って麗魅は技を発動した。その技は円形の紋章――魔法陣を出現させ、回転しながら残雪の眼帯の方の目に直撃した。


「な、何ッスか!?」


 何が何だか分からずオロオロしだす残雪。その哀れな姿を見て細い指を口元に運び妖しい表情を浮かべた麗魅は、


「ふふっ、これであなたは私の命令から逃れることの出来ない忠実な私の(しもべ)よ……? ふふふっ、あっはははは!!!」


 と、高笑いした。笑い声が通路に響き渡り木霊す。その音は反響して残雪の耳へと届き、いやに不安感を煽られる。


「くっ、か……体が動かない! うぅ、手が痺れて……あ、熱い!! 体中が火のようッス!!」


 体中から大量の汗があふれ出す。おまけに、残雪は氷属性。あまりにも体温が上がりすぎると、常人では何とも感じない体温でも、彼にとっては苦痛としかいいようがない体温となるのだ。そしてついに体からシュ~シュ~と音を立てて蒸気が出だした。


「か、体が溶ける……。頭が痛いッ!」


 いつもの語尾さえも言えずただ苦しみもがく残雪。

 と、その時、包帯を巻いている左目に激痛が走った。


「ぐあッ!! 目が、目がぁぁああああァアぁああああァッ!!」


 残雪はカッと目を見開き、眼帯をしている方の目をギュウッと強く押さえた。すると、眼帯の隙間を伝って一筋の真っ赤な赤い液体が流れてきた。自分の手についた血を見て、


「う、嘘ッスよね? ……ま、まさか本当に?」


 と、未だに自分の身に何が起きているのか分かりきっていない様子の残雪。


「さ・て・と……。そろそろいい頃かしら?」


 麗魅がそう言って指を鳴らす。すると、それと同時に残雪が叫び声を上げた。


「ぐぁぁあああァア、あガァあああぁあァあああッ!」


 シュルルと真っ赤な血の色に染まった眼帯が取れ地面に落ちる。残雪の顔を見ると、片方の目の下には刺青が、その瞳には麗魅が手から放った技の紋章と同じ紋章が刻み込まれていた。


「これでいいわ。さて残雪、あなたの体は私の物よ!」


 麗魅は悪質な笑みを浮かべた。


「さっそくだけど、あなたにはこのピラミッドのどこかにいる五匹の番人のアクセサリーを取ってきてもらうわ!」


――その間に私は、あいつらに邪魔されない内に準備しなくちゃいけないし……。



 そんなことを考えながら、光を失った虚ろな瞳でどこかを見ている残雪に命令した。もはや、意思などないただの人形同然だった。

 残雪は主人である麗魅の命令を素直に聴き入れ頷くと、五匹の番人を狩りに出発した。




 麗魅に操られている残雪は、さっそく一つ目の番人を狩りに向かっていた。微かな気配を感じ、番人を探す残雪……。すると、空を羽ばたく翼の音が聞こえた。そしてしばらくすると、小さな体に大きく長い翼を持った鳥の怪物が姿を表した。その怪物の腹の辺りには口のような物があり、そこから不気味な臭いがした。


「ん……まずはあんたッスね。麗魅様が待ってるッスからね。時間がないから、さっさとはじめるッス」


 落ち着いた口調でそう言うと、残雪は武器を手に取り魔力を込めると、一気に加速して鳥の怪物を切りつけた。ちなみに武器はいつもと違い、麗魅から渡された特注の長剣を用いている。残雪の氷雪系属性に反応するので、相性もバッチリだった。


「グガアアァァァ!!!」


 残雪に勢いよく切り付けられた怪物は、耳をつんざくような叫び声を上げた。羽根を残雪に切られたのだ。真っ赤な鮮血が飛び散り、怪物は地面に叩きつけられた。片方の羽を失い飛べなくなった鳥は、もう逃げる場所などどこにもない。そのまま鳥の怪物は呻き声を上げながら残雪に滅多切りにされた。

返り血を浴びながらも、操られた状態の残雪には「情け」という言葉など微塵もなく、それは彼の今現在の行動からも理解できた。残雪はもう既に虫の息である怪物に対して必殺技の絶対零度を繰り出し、凍った状態でその氷を破壊した。それにより、氷漬けにされた怪物の体自体もバラバラになった。まさに、木端微塵である。すると残雪は、そのバラバラになった死骸の中からキラリと光るアクセサリーを見つけ出し、生臭い悪臭を放つそれを手に取ると、ギュウッと握りしめ剣を鞘に納めて二人目の番人を狩りに向かった。




 またしても暗闇の通り。

 ここ、セブンス・ピラミッドの構造は大体が見分けがつかない程同じで、設計した人本人でさえも迷ってしまう程の場所だと言われている。そんな場所をくまなく歩き回り二体目の番人を探す残雪。本来、向こうからやってくるのが妥当なのだが、なぜか待つのではなく自ら立ち向かう姿勢にあった。普段の残雪からは考えられない行動である。


「二体目、どこにいるんスかね……」


 ボソッと小声で呟く残雪の声が通路に木霊す。すると残雪は、少し広い広間に辿りついた。すると、何かの気配を感じ取りふと顔を上にあげると、そこにはコウモリの様な姿をした怪物が天井に足をペッタリくっつけて逆さづりの状態でこちらを赤い閃光の眼差しで見つめていた。しかし、残雪は恐れるでもなくビビるでもなく笑っていた。操られている時の彼は何を考えているのか皆目見当もつかない。

剣を鞘から引き抜く残雪。すると、抜いたと同時に、コウモリの化け物が動き出した。大きな翼を大きく動かし、スピードをつけて地面すれすれを滑空する。そして、残雪との距離が後僅かになったところで、化け物は大きな咆哮を上げた。だが残雪は、その音に惑わされることなく平常心を保ち、構えていた剣を振り下ろした。同時に、物凄いスピードで動いていた化け物が地面に叩きつけられた。


「グアアッ!!!」


 化け物は悲痛の叫び声を上げた。残雪はそれを軽く無視し、再び剣を振り下ろし二本の黒々しい翼を切り落とした。真っ赤な血が剣の刀身に付着する。


「これで逃げられないッス……」


 残雪はボソッと呟いた。恐らくはなから翼を切り落とすことが目的だったのだろう。

 こうなってしまうと、後はもう残雪のペースだ。場の権利を完全に手に入れてしまった残雪は、逃げることが出来ない化け物に対して、卑劣にも武器を振りおろしとどめをさした。

 心の蔵を長剣で貫き、その不気味に蠢く脈動を強制停止させる。


「これで、二人目……」


 残雪はなかなか見つからないアクセサリーを何とかして見つけ出そうと既に死骸と化している怪物を解体し、肉塊と化した死骸の中から再びアクセサリーを見つけだした。




 残雪が操られて一時間が過ぎた。肉体は今や完全に麗魅の物となっているようだ。服従姿勢も見え、その証拠に彼の手には既に二つのアクセサリーが握られていた。ちゃんと彼女に頼まれた使命を成し遂げているようである。しかし、そんな彼の目の前に三人目の番人が姿を現した。その番人は、今までよりもすごく人間に近い姿、恰好をしており、片方の手には聖書を持っていた。


「あんたも番人ッスか?」


 一応確認のためか目の前にいる男に訊いた。すると、突然その男が口を開いた。


「いかにも……。私は『聖職者(プロフェッション)』……セブンス・ピラミッドを守る七人の番人の一人です。ここに来たと言う事は、どうやら防衛者(ディフェンス)監視者(ウォッチ)警戒者(プリカーション)は殺られたようですね……」


「サクッと殺ってやったッス」


 残雪は操られているせいか、少し暗めの口調で言った。


「なるほど。では、始めますか」


 そう言うと、聖職者(プロフェッション)は攻撃を開始した。聖書を開き、何やら呪文のような言葉を唱える。すると、残雪のいる足場に魔法陣が浮かび上がり、ヒュルルと謎の触手が残雪の体を拘束した。


「くっ!!」


「くっくっく、捕まえましたよ?」


「ふっ!」


 聖職者(プロフェッション)に嫌味の様に言われた残雪だったが、鼻でそれを笑うと、一気に魔力を込め体から冷気を放出した。それにより一気に触手は凍りつき、チャンスとばかりに凍った状態の触手にパンチや蹴りを繰り出した。触手はパキンッ、パキンッと簡単に砕けてしまった。


「くぅ……。なるほど、これであなたの属性は解りました。では、こちらはいかがでしょうか?」


 そう言って聖職者(プロフェッション)は別のページを開いた。どうやら、別の技を出すようだ。すると今度は頭上から大きな炎が降ってきた。


「火の雨です……」


「なるほど。俺が氷だから炎で来たわけッスね。でも残念ッスね……生憎と、その技は通用しないッス!」


「な、何――」


ズブッ!!


 突然のことだった。聖職者(プロフェッション)が声を出し切る寸前に残雪が物凄いスピードで火の雨を躱し、相手の腹に深く剣を突き刺したのだ。


「ぐはッ!!」


 聖職者(プロフェッション)は口から大量の血を吐き出しながら首をガクッと倒した。それにより頭にかぶっていたとても長い帽子が外れた。すると、それを目で追い掛けていた残雪が帽子からアクセサリーが見えたのを確認した。


「ふぅ~ん、そんなとこにあったんスか……」


 残雪は一瞬、麗魅の様に口元を緩ませ何かを企んでいるかのような淡い瞳でその鍵を見つめた。その黄色い双眸が赤紫色に光り輝く。

残雪は剣を引き抜き、聖職者(プロフェッション)の体をゴミ同然に放り投げた。


「うぐッ!」


 体を地面に叩きつけ苦しそうな声を上げる聖職者(プロフェッション)。しかし、そんなこと完全無視で残雪は鍵を拾い上げる。

というわけで、始まりましたバトル!

そして一年ぶりの登場魔女――麗魅こと、夢鏡王国の第七姫君神崎麗魅様。

相変わらず艶かしい仕草や、妖しい企てをする彼女は今回、あろうことか残雪に手を出してきました。眼帯している方の目に操術の禁術魔法を繰り出され、操られてしまった残雪。いやぁ、操られて分かることですが、残雪って強かったんですね。

と、感じる今日このごろ……後半はもっと凄まじいです。

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