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プロローグ

 空中都市『ヘルヘイム』で生活する人間には、生まれながらにして魔力を持つ者と、持たざる者の二種類が存在した。有属性者と無属性者と呼ばれる者達である。その一部の人間の内、魔力を持つ者は魔法の道へ、持たざる者は科学の道へと進んだ。


 その有属性者の中でも、ある特別な力を持つとされる人間がいた。後に人々は、彼らを『十二属性戦士』と呼んだ。彼らは凄まじい量の魔力を有しており、その力量は計り知れないものだった。 そんなある時、十二属性戦士に秘められた膨大な力が暴走を引き起こし、人々を襲った。『神力の暴走』と呼ばれるその被害に遭う事がないように、謎の組織『クロノス』にいたとある研究員が、『パワーストーン』と呼ばれる結晶をストッパー代わりに使用した。これを用いる事によって、本来の力を抑制し、力を上手く使う事の出来ない戦士達が暴走してしまわないようにしたのだ。そして、きちんと力を扱う事が出来るように成長した暁に、力を封じ込めたパワーストーンを贈呈する決まりを設けた。


 しかし、五代目十二属性戦士の時代、『冥霊族大戦』で『スピリット軍団』と呼ばれる軍団が夢鏡城を襲撃……その結果、パワーストーンを全て奪われてしまった。さらに、五代目十二属性戦士もスピリット軍団の隊長格副隊長格と相討ちして全滅してしまい、。甚大な被害を出したこの戦争は、別名『ヘビー・スピリット戦争』と呼ばれるようになった。


 それから数年後、六代目となる十二属性戦士が誕生した。しかし、ある諸事情により人々に公にされることはなく、生まれたばかりの彼らは、身寄りのない親子か祖父祖母に預けられ、ひっそり育てられることになった。さらに、健康診断と称して、彼らの記憶を全てデータ化し、とあるコンピュータの中に封印した。彼らの記憶領域(メモリーデータ)は、未だにどこかのコンピュータの中に眠っている……。


 やがて、成長を遂げた子供達は平均12歳となった。また、それと同時に大いなる敵が出現した。それは、あろうことか夢鏡王国王家の身内の者だった。――そう、七代目姫君であり双子姫の一人である『神崎(かんざき) 麗魅(れみ)』だ。彼女は、ありとあらゆる手段を駆使して、夢鏡王国全土を支配していった。しかし、もう一人の姫君である『瑠璃』が、記憶を失った十二属性戦士を集めて行き、復活した六代目十二属性戦士の手により、その陰謀は阻止された。だが、麗魅は操られていただけで、彼女を操っていたその正体は、過去の十二属性戦士の怨恨などによる不の感情の集合体と、龍竜族の子供が合体して生まれた怪物――白無龍『ドヴァース=エントライリード』だった。


 ドヴァースは、麗魅と『光と影』と呼ばれる謎の計画に関するある物の封印について書かれた石板五枚を持って、どこかに姿を消した。

さらに事態は悪化……。十二属性戦士の一人である闇属性戦士『(あらし) 暗夜(あんや)』が、滅びたはずのスピリット軍団の一人に、連れ去られてしまったのだ。せっかく集まった仲間を失う訳にはいかないと奪還を試みるが、力及ばず失敗に終わった。


挿絵(By みてみん)


 本来持ち得る力を取り戻し、仲間を助けるために修行を積むということで、十二属性戦士は一年間、各々の修行に取り組むことになった。


そして一年後……十二属性戦士の新たな戦いが、幕を開ける……。

というわけで、Ⅱの始まりです。終わりがあれば始まりがある……。続編ということで、物語は暗夜がさらわれてから一年間の修行を積んだ後から始まります。本当は修行編もやりたかったんですが、別の機会に回すことにしました。時間があれば書くつもりです。とりあえず、先に一年後の十二属性戦士を書くことにしました。今回はⅠよりも話が濃くなっています。新たな敵――スピリット軍団とももちろんバトります。いろんな新キャラが登場しますので楽しみにしていてください。

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