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【第1部:追放と覚醒、そして最初のガチャ】

初めまして、あるいはこんにちは!

本作を開いていただき、本当にありがとうございます。

「ゴミ箱」とバカにされた不遇な鑑定士が、世界の最底辺から【神レア確定演出】と共に最強のカードと美少女を引き連れて大逆転していく、爽快なざまぁ&育成無双ファンタジーです!

まずは第1話、アレンの覚醒と最初の『確定演出』をお楽しみください!

もし「面白いな」「続きが気になる」と思って(思わなくても!)いただけたら、ページ下部からブックマークや評価をいただけますと、執筆の凄まじい原動力になります!

それでは、どうぞ

「――アレン。お前のような無能な鑑定士は、今日限りでクビだ」

 きらびやかな白銀の鎧に身を包んだ男――Sランクパーティ『暁の剣』のリーダーである聖騎士レオンが、冷酷な声を響かせた。

 ここは前人未到の超難関、ディープ・アビス(深淵ダンジョン)の第九十階層。

 薄暗く、不気味な魔力が漂う奈落の淵だ。

「え……? クビ、って……レオン、冗談だろ? ここはまだダンジョンの攻略中だぞ!?」

 俺――アレンは、背負った巨大な荷物の紐を握り締めながら声を震わせた。

「冗談なものか。お前は戦闘スキルを持たないただの鑑定士だ。その上、授かった固有スキルは【不要物収納(ゴミ箱)】。文字通り、ダンジョンのゴミを吸い込むだけの無能。そんなお荷物を、世界最高峰の俺たちがいつまでも介護してやる義理はないんでね」

 レオンの後ろで、魔導士の女や重戦士の男がクスクスと下卑た笑いを漏らす。

「待ってくれ! 俺の【不要物収納】があるから、ダンジョン内で出た大量の魔獣の骨や、呪われたジャンク装備をその場で処理して、安全にベースキャンプを築けたはずだ! それに、俺の『鑑定』がなければ、どれが安全なドロップアイテムか判別できないだろ!?」

「ハッ、そんなもの、街に戻ってから高名な鑑定士に金を払って見てもらえば済む話さ。道中は、この俺の『聖騎士の勘』があれば十分だ。それに……」

 レオンが、腰の聖剣に手をかけた。その目が、昏い欲望に濁っている。

「ここで死んでもらえば、これまでの報酬を分配しなくて済む。お前がゴミ箱スキルの中に溜め込んだ、これまでの道中のドロップアイテム……それが入った『魔力結晶』だけを置いて、そこにある【奈落の底】へ飛び降りてもらおうか」

「な……っ!?」

 最初から、俺をハメるつもりだったのだ。

 これまでの命がけの道中。俺が寝る間も惜しんでアイテムを仕分けし、彼らの装備を鑑定し、呪いから守ってきた労力は、すべて踏みにじられた。

「さあ、さっさとその結晶を置いて消えろ。さもなければ……ここで斬り殺す」

 レオンが聖剣を抜く。圧倒的なSランクの魔力が、戦闘スキルのない俺の身体を圧迫する。

 逆らえば、一瞬で首が飛ぶ。

「……くそっ!」

 俺は懐から、ゴミ箱スキルの容量を可視化した『収納の魔力結晶』を取り出し、地面に投げつけた。

 中身は、彼らが「いらない」と俺に押し付けてきた、壊れた武器、魔獣の骨、出所不明の呪われたジャンク品ばかりだ。本物の高級レア素材は、すでにレオンたちが回収している。

「よし、確かに受け取った。じゃあな、底辺鑑定士。無能にふさわしい場所へ落ちるがいい」

 ドン、と荒々しい衝撃が俺の胸に走った。

 重戦士の蹴りが、俺の身体を後ろの崖へと弾き飛ばす。

「うわあああああああ――っ!?」

 浮遊感。

 視界が急速に遠ざかっていく。

 崖の上で、勝ち誇ったように笑うレオンたちの顔が小さくなっていく。

 底が見えないと言われる、ディープ・アビスの最深部――通称【奈落】。

 落ちれば確実に死ぬ。生きて戻った者は誰一人としていない、死の世界。

(ふざけるな……! 俺が何をしたっていうんだ! あいつらのために、必死で尽くしてきたのに……!)

 理不尽な怒りと絶望が、脳裏を支配する。

 暴風が耳を突き刺す中、俺の身体は真っ逆さまに、暗黒の深淵へと落ちていった。

 ――ガガガ、ガガ……ッ!!

 突然、激しい衝突音が響き、俺の意識は深い闇へと沈んだ。

     *

「……痛、つ……」

 どれほどの時間が経っただろうか。

 奇跡的に、俺は生きていた。

 背負っていた巨大なバックパックがクッションになり、奈落の底に堆積していた奇妙な「柔らかい苔」の上に激突したおかげで、五体満足で助かったらしい。

「ここは……ディープ・アビスの、最深部……」

 見上げても、空は見えない。ただ、不気味なほどに静まり返った暗黒の空間が広がっている。

 周囲を見渡すと、過去にここで力尽きたであろう冒険者たちの白骨死体や、錆びついた剣、そして上層から落ちてきた「ダンジョンのゴミ」が山のように転がっていた。

「はは……本当に、ゴミ箱の俺にぴったりの場所だな……」

 自嘲気味に笑う。

 食料はない。水もない。戦闘スキルもない。

 あるのは、役立たずの鑑定スキルと、空っぽになった【不要物収納(ゴミ箱)】だけ。

 ここでじわじわと干からびて死ぬのを待つだけだ。

 その時だった。

『――ピキィン!』

 突然、誰もいないはずの暗闇に、脳を揺さぶるような高い電子音が響いた。

『条件が達成されました。対象は「世界の最底辺(奈落)」にて、すべての所有物を失いました。固有スキル【不要物収納(ゴミ箱)】の秘匿権能――【アビス・リサイクル】を開放します』

「え……? なんだ、この声……!?」

『これより、収納内の「不要物ジャンク」をリサイクルし、高次元の存在へと再構築(合成)することが可能です。――現在、周辺に大量の「不要物」を感知。自動吸引を開始します』

 ゴオオオオオオオオッ!!

 突如、俺の身体を中心に、凄まじい暴風が巻き起こった。

 地面に転がっていた錆びた剣、魔獣の骨、ボロボロの防具、さらには奈落に漂う不気味な残留魔力までもが、渦を巻いて俺の右手に吸い込まれていく。

「な、なんだこれ!? 勝手にゴミが吸い込まれていく……!?」

『不要物の吸引が完了しました。合計出力・極大。――これより、初の【神レア確定・合成ガチャ】を実行します』

 その瞬間、暗黒だった奈落の底が、一変した。

 ドクン、と空間が脈打つ。

 視界が、眩いばかりの黄金の光に包まれた。いや、それだけじゃない。黄金の光の奥から、パチパチと火花が散るような虹色の輝きが溢れ出し、空間全体を派手にライトアップしていく。

「ま、眩しすぎる……! なんだこの派手な演出は……!?」

 まるで、最高級の祭典か、あるいは伝説の宝箱を開けたかのような、圧倒的な【確定演出】の光。

 光の渦が俺の目の前で収束し――ひらひらと、一枚の『カード』となって舞い降りた。

 カードの縁はきらびやかなゴールド。中央には、息をのむほどに美しい、黒髪の美しい女騎士の姿が描かれている。

『合成完了。【SSR:深淵の暗黒騎士・アルテマ】がドロップしました。実体化を行いますか?』

「カード……? いや、実体化って、一体――」

 俺が戸惑いながらも、その美しいカードに触れた、その時。

 パリン、と美しいガラスの割れるような音が響き、カードから凄まじい魔力の奔流が溢れ出した。

 光の中に、一人の「女性」が姿を現す。

 漆黒の禍々しくも美しい鎧を纏い、腰に大剣を帯びた、絶世の美女。

 彼女はゆっくりと prep(目を開け)、その深紅の瞳で俺を見つめると、その場に音もなく膝を突いた。

「――我が契約に基づき、深淵より参上いたしました。マスターよ、あなたに仇なす全ての敵を、この剣で斬り伏せましょう」

 地響きが鳴るほどの、圧倒的なプレッシャー。Sランクのレオンすら足元にも及ばない、神話級の魔力。

「お前が……俺の、従者……?」

「はい、マスター。私はあなたのゴミ箱から生まれた、あなただけの忠実な剣です」

 彼女は妖艶に微笑み、俺の手の甲に誓いのキスをした。

 ――脳裏に響く、スキルのアナウンス。

『【不要物収納】のレベルが上限突破しました。これより、カード帝国の建造を開始します』

 俺を無能と呼び、奈落に突き落としたレオンたち。

 お前らがゴミだと捨てたこの場所で、俺は最強の軍勢を率いて、のし上がってやる。

 底辺鑑定士アレンの、世界をひっくり返す復讐と無双の物語が、ここから始まった。

第1話をお読みいただき、ありがとうございました!

無能と罵られ、奈落の底へ突き落とされたアレン。

しかし、彼が手に入れたのはゴミを神レアに変える【アビス・リサイクル】、そして最初に引き当てたのは圧倒的な美貌と強さを持つSSR暗黒騎士・アルテマでした!

これからアレンは、この奈落の底でさらに派手な確定演出を連発し、最強のカード帝国アビスを築き上げていきます。一方、彼を追い出した『暁の剣』の面々は、優秀な鑑定士を失ってさっそく悲惨な目に……?

【読者のみなさまへのお願い】

少しでも「続きが気になる!」「アルテマちゃん可愛い!」「元仲間たちのざまぁが見たい!」と思ってくださったら、ぜひページ下部にある**【ブックマークに追加】や、【☆☆☆☆☆】(評価の星)**をポチッと押して応援していただけると非常に嬉しいです!

みなさんの応援の星が、アレンのガチャの輝き(確定演出)に直結します……!笑

次回、第2話は**「ハズレスキル【不要物収納(ゴミ箱)】の真の力。奈落のジャンク品を合成したら、世界がゴールドに輝きだした!?」**です。お楽しみに!

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