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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。2  なんで呪われているんですか、魔王様!?  作者: たまご
世界の傷。

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目覚め。

キングの影が長く伸び、フラーの影と重なる。

その瞬間にフラーは体の自由を奪われ、なすすべもなく地上に落ちてくる。


おこんは畑を狙って降りてくるフラーに狙いをしぼったらしく、わくわくしたように目を輝かせながら待ちかまえていた。


いや、だから、猫の狩りは参考にならんと言っているでしょうが。

そもそもの身体能力が、人間と猫では違いすぎるんだよ……。


せりとよつばはエアラ達をかばうように立ちふさがり、これもまた猫らしく、素早くフラーの首筋に噛みつき一撃で仕留めていた。


……まぁ、いいけど。

せりの「気配察知」はともかく、よつばのスキルもりゅうたろうと同じで特殊すぎるしな。

食欲最優先だものな……。


私は降りてきたフラーに、大鎌を振り下ろした。


「!」


しまった! 浅い!


大鎌の刃はフラーの翼を傷つけるだけで終わった。

青い羽毛が飛び散る。

フラーは牙の生えた口を大きく開け、私に食らいつこうとしてきた。


私は後方に飛びすさり、大鎌をかまえ直す。

襲いかかってきたフラーの首に狙いを定めて、横一線に大鎌を振り抜いた。

胴体と離れた首が宙に飛ぶ。

妙に小さい目が、こちらを見ていた。


「▼■◇◎!」


私を見ていた連中が、猫達がまだ弱らせていないフラーに向かっていった。


「バカ! よせ!」


確かに人間でもフラーは倒せるが、私の大鎌は火の神様とドワーフの鍛冶師がうっかりやり過ぎてしまった特製なのだ。

それに引きかえ、彼らが手にしているのは鍬だ。

武器ですらない。


案の定、まるで太刀打ちできない。

フラーの翼に打ちつけられ、地面に倒れ込む。

這って逃げようとする連中に、フラーが襲いかかった。


「せり! よつば!」


私の声に、せり達が振り向いた。

だが、地面を這う獲物に狙いを定めたのか、フラーが次から次へと降りてくる。


ダメだ、間に合わない……!


その時、激しい風がフラーを吹き飛ばした。


福助? いや、違う。

出力の加減ができない福助では、倒れている人間ごと吹き飛ばしてしまうはずだ。


「できた! でキたよ!」


興奮したように叫んでいたのは、エアラだった。

私と目が合うと、頬を紅潮させながら嬉しそうに笑った。


「魔法、できタ!」


「エアラ、スゴい!」


いくら魔力に満たされているとはいえ、見ていただけで魔法を使えるようになるとは、おそらく相当センスがあるのだろう。


異世界の人間に物怖じせずに接し、言葉も覚えた。

助けを必要としていれば手を貸す。

状況を判断する能力もある。


エアラは、間違いなくこの世界の新しいリーダーの一人になるべき人間だ。


唯一、不安があるとすれば。


どうやら「風魔法」の使い手らしいエアラの師匠が、常に全力な福助だということだ……。



















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