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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。2  なんで呪われているんですか、魔王様!?  作者: たまご
世界の傷。

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指南。

「エアラ達は早く逃げ……」


いや、待て。

本当にそれでいいのか?


もし、私が思ったとおりフラーが世界を渡る〈渡り鳥〉だとしたら、襲撃は今回だけではすまない。

次はいつになるか分からないが、その時、猫達はここにはいない。


表世界のように神様達の守護もなければ、裏世界のように魔王サマの元で統一された兵隊さん達もいない。

猫達に翻弄された様子をみれば、そもそもの戦闘能力は高くはなさそうだ。


けれど、魔力が満たされた今なら。


「せり、よつば。みんなを守って」


「にあん!」


よつばがふさふさのしっぽをぴんと立てて鳴いた。


「くぅ達は魔法で倒して。……なるべく手加減して」


「にゃん!」


おこんは不満そうにしっぽをばんばんと地面に打ちつけた。

くぅはめんどくさそうに、ため息をついた。


仕方ないでしょ。

猫が獲物を狩るのを見ても、参考にはならないんだから!


「りゅうたろうとコハクは、群れから離れた個体を始末して」


「……!」


まぁ、りゅうたろう達は特殊すぎて参考にならないしな。


私は無限収納から大鎌を取り出した。

軽く振ると、紅い刃から炎が舞った。


振り返ると、エアラ達は顔をこわばらせながら空を見ていた。


「エアラ達は、猫達が魔法を使うのを見て覚えて」


「う、ウん。分かった」


「ほかの連中は、私を見ていなさい」


これでも、それなりに修羅場はくぐってきている。

群れはムリでも、一羽ずつなら倒せる。


「■◎▼△□!」


元はフードをかぶっていた連中の一人が、なにやら興奮した様子で叫ぶ。

まわりの反応からして、多分罵倒しているのだろう。


「やかましい!」


私は大鎌を突きつけた。


「見ろ! 学べ! 戦いかたを覚えろ!」


〈傷痕〉が閉じれば、私達はもう二度とこの世界にはこない。

そして、都合よく助けが現れたりはしないのだ。

表世界でも、神様達が介入するまでにどれほどの悲劇があったのか。


「大切なものは、自分達で守れ!」


私の言葉を聞き、エアラ達はきっ、と顔をあげた。

ほかの連中は鍬を手に持った。


……農具は大切にしてほしいのだが。

いや、うん。分かっている。

この状況では仕方がない。


「にゃあ!」


せりが鋭い声で鳴いた。


来たな。


「にゃお!」


チャビが「雷魔法」でフラーを撃ち落とす。

焦げ臭い匂いがして、何羽かが地上にふらふらと落ちてきた。


私が大鎌でとどめをさすのを見て、鍬を持った連中もとどめをさそうとフラーに近づいた。


「う■っ!?」


「噛まれるなよ!」


地上に落ちてもまだ、フラーは何かを食らおうと口を大きく開けている。

鳥でありながら、フラーにはくちばしではなく牙の生えた大きな口がついている。目は妙に小さい。


くぅがゆらりとしっぽを揺らすと、幾千もの剣が現れ、フラー達の翼をつらぬいた。

ばたばたともがきながら、フラーが落ちてくる。


さすが、チャビとくぅは私の言いたいことをよく理解してくれている。

この世界の人間に、戦いかたを教えなくては。


「にゃ!」


福助の「風魔法」がフラーを吹き飛ばし、それをりゅうたろう達が追っている。


「にゃ……」


困ったように、福助が私の顔を見上げた。


ああ、うん。

常に全力な福助に、手加減などムリだよね。

分かってますよ……。





























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