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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。2  なんで呪われているんですか、魔王様!?  作者: たまご
世界の傷。

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猫の手も借りたい。



エリザベートやほかの捕まっていた獣人達の証言により、魔王サマ達が全面的に協力してくれることになった。


頑なに口を閉ざすものもいたが、彼らのされたことを思えば、それは仕方がないだろう。

反対だ、やつらなど滅んでしまえ、と言わないだけマシだと思う。


魔作物の苗、ボーショという真っピンクの芋の種芋、どんな季節でも実をつけるルッコの苗木など、続々と集まってくる。

それを片っぱしから無限収納に詰めこむ。


ばたばたと忙しく駆け回る私達を尻目に、猫達は魔王サマのお城の庭でのんびりぐだぐたとくつろいでいる。


いや、うん。分かってはいる。

今、猫ができることは何もない。


だが。


少しくらい空気読めよ!

猫の手も借りたいんだよ、こっちは!


どうにかこうにか準備を整え、私達は再び〈傷痕〉をくぐり抜けた。


すでに大中小の三つの太陽が昇っている。

無風だ。

生き物の気配がしない。


正直なところ、裏世界の作物がこの世界でちゃんと育つのかは分からない。

魔力と水さえあれば育つ魔作物は、まぁ、大丈夫だとは思うのだが。


おそらくだが、裏世界の作物も元々はその大半が別の世界から入ってきたものだ。

あの世界は、異なる世界からありとあらゆるものが流れ込んできている。


偶然迷い込んだであろうものもあれば、滅びゆく世界から移住してきたもの達が持ち込んだものもある。

人も動物も植物も、雑多ではあるがどうにかやっている。


だから。


「まずは、やるだけやってみましょうかね」


やる前からくよくよ考えていても仕方がない。

ダメだったのなら、その時にまた考えればいい。


「キング、『空間転移』」


キングがぱちりと目を閉じると、微妙な浮遊感と共に私達は異動した。


私達の姿を見ると、エアラが駆け寄ってきた。

手には赤いブリキのじょうろを持っている。


「水出せるよウになった!」


嬉しそうに笑いながら、エアラは実際に水を出してみせた。

エアラだけではなく、ほかの何人かも水を出せるようになったようだ。

私達が裏世界に戻っている間に練習していたのだろう。


とりあえず、水の心配はしなくてもよさそうだ。


エアラ達と、元はフードをかぶっていた連中は、少し離れた場所でそれぞれ固まっていた。

別々のグループを作ったようだ。

今までのことを考えればムリもない。


まぁ、本格的に揉めさえしなければ、仲よしこよしである必要はないけどな。


「さて、今日も働けぃ!」


私の言葉を聞き、みんなが用意を始める。

エアラのように張り切っているものもいれば、しぶしぶといった様子のものもいる。


で、猫さん達や。

手は貸してくれなくてもいいが、よけいな手間は増やさないでくれるとありがたいのですがね……。
























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― 新着の感想 ―
[一言] 猫さんたちは、空気を読んだ結果寛いでいるのでしょうきっと。遊べとか言ってこないのだから、邪魔をしてはいけないとは思っているのだと思いたいところです。ただその気分ではないだけという気も強くしま…
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