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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。2  なんで呪われているんですか、魔王様!?  作者: たまご
世界の傷。

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どちら様?

仕草だけは華麗だが、がっつり力業でエリザベートがほかの獣人達が閉じ込められた檻をこじ開けていく。


話を聞くと、がちの殴りあいをした場合、エリザベートに勝てるものは吸血族の中にはいないらしい。

しかも、まだ成人していないので、もっとパワーが増すだろうということだった。


「大人になったら武者修行の旅に出たいのですが、お兄様に反対されていて」


そんな話をしながら、エリザベートはぐにょんと檻の棒をねじ曲げていく。


「本当に過保護なんですから……」


そう言って、エリザベートはため息をついた。


いや、それ、君がナニかしでかす方を心配してるのでは……?


福助やおこんが、目をきらきらさせながらエリザベートを見ている。

キングが、ちょんちょんと檻の棒に触れていた。


あー、うん。あんた達でも、コレはムリだからね?


いくらチート持ちとはいえ、さすがに力業すぎる。

そう思っていると、くぅがしっぽをゆらゆらとさせながら檻に近づいた。


……頼む、くぅ。これ以上はやめてくれ。

私の神経がもたない……。


だが、やはり、私の願いはむなしかった。


がきんっ、と牙で檻の棒を噛みきってしまったのだ。


「……なんで?」


いや、ほかの猫達も「ソレか」みたいな顔しない!


魚の小骨を噛み砕くように、猫達が檻の棒を噛みちぎっていく。


だから、なんでだよ!

この世界の鉄は、発泡スチロールかなんかでできているのか!?


エリザベートが棒を飴細工のようにねじ曲げる。


「これ、多分魔力が通っているからですわ」


「魔力?」


「確かに私はパワータイプですけど、簡単すぎますもの」


おそらく、棒に通っている魔力を上回る力を持つものなら、簡単に曲げたり折ったりできるのだろう、とエリザベートは言った。


なるほど。

それなら、うちの猫達が噛みちぎれるのは当たり前か。


「……」


んー? この世界に魔力?


滅びかけているとはいえ、見た限り科学が発展した世界のように見えたが。

……まだ誰か、裏切り者がいるということか?


「にゃお!」


考え込んでいると、チャビが私の足元で鳴いた。


どうやら、この部屋にいる獣人達の救出が終わったようだ。

どうする? みたいな顔をしてチャビは私を見上げている。


ああ、そうか。

チャビが「回復」すると寝てしまうからな。


「とりあえず、エアラとエリザベートは部屋から出てもらって……」


そう言いながらエアラを振り返った私は固まってしまった。


白っぽい黄色の髪はきらきらと輝く黄金色に変わり、かさかさだった肌もみずみずしく潤っている。

棒のように痩せほそっていた手足は、ふっくらとしていた。


私とエリザベートは、一瞬顔を見合わせた。


「……どちら様?」

















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