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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。2  なんで呪われているんですか、魔王様!?  作者: たまご
世界の傷。

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救出。

激しい風が吹き荒れ、雷が落ちる。

稲光の中、小さな影が縦横無尽に駆け回る。

飛び交う断末魔の声。


んー、阿鼻叫喚とはこういうことを言うのか。


まぁ、それはさておき。

捕まっている獣人達を助けないとな。


そう言うと、あんぐりと口を開けて猫達の様子を見ていた魔王サマ達も、はっと我に返ったようだった。


見張り役なのか、檻の近くにわずかに残っていたフードをかぶった連中は魔王サマがあっという間にひねりあげた。


魔王サマのことは勝手に魔法系だと思っていたが、腕っぷしも強かったのか。


「皆のもの、遅くなってすまない」


魔王サマが声をかける。

ネコミミを隠すためにフードをかぶっているが、その声で魔王サマだとみんな気がついたようだった。


「魔王様!」


「助けにきてくださったのですか!?」


彼らは歓喜の声をあげたが、もがれた翼や抜かれた牙のあとが痛々しい。


「鍵は……」


「大丈夫です」


どうせ、あいつは早々に戦線離脱しているに違いない。


「よつば!」


人魚の水槽にそろりそろりと近づいていたよつばが、私に声をかけられてびくっとした。


あんた、どさくさに紛れて人魚にちょっかい出そうとしていたな……?

というか、前から思っていたが、生きた人魚にそのままかぶりつくつもりなのか?


そんなエグい食事シーン、見たくないからな!


「に、にあん?」


くりんと首をかしげ、あざとさ全開でよつばはごまかそうとしている。


私は、はぁとため息をついた。


「よつば、『解除』」


よつばが前足をちょいちょいと動かした。


がちゃん、と音を立てて檻の扉が開く。

動けるものは自ら檻を出て、魔王サマのもとへ駆け寄ってきた。


「魔王様!」


「ブエル様! リリス様!」


私は、檻の中に残っている何人かの獣人の様子を見に近づいた。


おそらく馬の獣人と思われる女性は足に傷があり、立ち上がることができないようだった。


足の腱を切られたのか……?


「魔王様!」


そこへ、森の中ではぐれたヴラドが追いついてきた。


「エリザベートは!?」


ヴラドが血相を変えて叫ぶが、黒い翼の生えた小さな女の子の姿はどこにもなかった。


「あ、あの……」


馬の獣人の女性が、おそるおそる声をあげた。


「吸血族の女の子なら、連れていかれました」


そう言って、〈傷痕〉を指差した。


「!」


すでに、向こうの世界に連れて行かれてしまったのか……。






















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