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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。2  なんで呪われているんですか、魔王様!?  作者: たまご
世界の傷。

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初耳です。

「規模は?」


「世界、かと」


「世界!? んなでっけぇやつ、なんで今まで見つからなかったんだよ!」


「向こう側が隠していたものと思われます」


……んー、会話に置いていかれているな。


「あのー、〈傷痕〉ってナニ?」


私が口を挟むと、ヴラド達の視線がこちらに向いた。


「ご存知ないのですか?」


リリスが首を傾げる。


「初耳です」


「つかさ殿も、てっきり〈傷痕〉から来たと思っていたノだが」


ん? どういう意味だ?


今度は、私が首を傾げた。


「そうですね……。この世界には、ほかの世界から人や物が渡ってくることはご存知ですか?」


「うん。それは知っている」


「では、どのようにして渡ってきたのかは?」


あー、それは考えたことなかったな……。


私が首を振るのを見て、ヴラドは小さく頷き言葉を続けた。


「突如として、世界と世界をつなぐ裂け目のようなものが現れ、そこから渡ってくるのです」


裂け目……。


「それが〈傷痕〉?」


「いえ、正確には違います」


「普通は一瞬なんだよ。だから、本人も気づかないうちにこっちに来ている」


ヴラドのあとをついで、酒天童子が言った。


ああ、なるほど。

つまり、〈傷痕〉というのは、世界の裂け目がずっと存在している場合のことを言うのか。


それの規模が世界ということは……?


融合する?

いや、フードをかぶった連中のやり口から考えると。


「……侵略しようとしているのか」


私の言葉を聞き、酒天童子がため息をついた。


「やっぱ、そうだよな」


おそらく、自分の一族を裏切ったあの吸血族の男は、侵略後の地位を確約されていたのだろう。


そうなると、さらわれた獣人達や人魚達は。


「サンプルか……」


私の言葉に、ヴラドは顔をこわばらせた。


んー、エリザベートはおそらく人質だと思うが。


私が見た限りでは、フードの連中は人間に近い感じだった。

獣人達のような亜人は、向こうの世界にはいないのかもしれない。


侵略するつもりでいるなら、こちらの世界の住人を研究するだろう。


鬼族や竜人族に被害がなかったのは、初期の段階で返り討ちにあった可能性がある。

吸血族にも、何かあったかもしれない。


ということは、だ。


「……俺らんとこや、ジークフリートのじいさん達のところにも、向こうと通じているやつがいるかもしれないってことか」


「その可能性は高いですね」


「わりぃ、俺らはいったん自分の国に帰るわ」


「私はリリスと詳しい話を」


ヴラド達が私を見た。


はい、はい。


「ここは、私が見てるから行ってきて」


どうせ、猫達がいなければ戦力外だしな……。


私は、新しいお茶をカップにそそいだ。






















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