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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。2  なんで呪われているんですか、魔王様!?  作者: たまご
世界の傷。

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裏切者。

「キング、『空間転移』」


「エリザベートは!?」


「まだ動かしてはいけません!」


私の言葉を聞き、ヴラドと薬師が同時に叫んだ。


「エリザベートの行方なら、あいつが知っているでしょ」


「あいつ……?」


「キングの『空間転移』なら、直接行ける」


「直接……?」


二人とも怪訝そうな顔をしていたが、説明している暇はない。


「よつば。魔王サマのお城の結界、キングとタイミングを会わせて『解除』して」


「にあん!」


「キング、『空間転移』!」


キングがぱちりと目を閉じると、微妙な浮遊感と共にお城の中に移動した。


ここは、最初に謁見した広間か。


だが、魔王サマの姿はない。

掃除をしていたメイド魔族さん達が、呆気にとられたように私達を見ていた。


「どうやって……?」


「魔王サマはどこ?」


「あの、吸血族の方が目を覚ましたので事情を聞きに……」


「酒天童子達は?」


「リリス王女殿下以外の方は、ご一緒です」


リリスはいないのか。

なら、都合がいい。


私は薬師を振り返った。


「ここは、任せていいね?」


「……はい」


きっ、とドライアドの薬師は頷いてみせた。


「せり、『気配察知』! 急ぐよ!」


「にゃあ!」


魔王サマの気配を追って、せりが走り出す。

私達もあとに続いた。


「つかさ殿! どういうことですか!?」


同じように走りながら、ヴラドが叫んだ。


「裏切者がいるんだよ!」


「裏切者? まさか……」


「にゃあ!」


突き当たりの部屋の前で、せりが鳴いた。


ここか。


乱暴にドアを開けて飛び込むと、フードをかぶった魔王サマが振り返った。


部屋の中には、酒天童子とジークフリートもいた。


吸血族が寝ているベッドの横には、ブエルが立っていた。

どうやら、ブエルが聞き取りをしていたようだ。


吸血族は、私達を見て驚いたように声をあげた。


「ヴラド様!? ほ、ほかのもの達は無事ですか? エリザベート様は?」


「皆は……」


ヴラドが言いかけるのを手で制し、私は吸血族に答えた。


「エディール草の花粉を吸い込んで意識を失ったところに、魔物が襲ってきたらしい」


「では……!」


吸血族が両手で顔をおおう。


「私も質問していい?」


ブエルに確認すると、怪訝そうな顔をしながらも場所を譲ってくれた。


「ねぇ、なんであんたは魔王サマのお城まできたの?」


「それは、ヴラド様に知らせようと……」


「んー、言い方が悪かったか」


私は、ベッドに横たわる吸血族を見下ろした。


猫達がベッドの上に飛び乗る。

……寝るなよ?


「なんで、あんただけエディール草の花粉を吸わなかった?」


「……」


「ほかの人達は、意識を失ってから魔物に襲われていた。……意識のあったあんたは、誰に襲われた?」

















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