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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。2  なんで呪われているんですか、魔王様!?  作者: たまご
魔王と魔王

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治った……?

「よつば、『解除』」


私の言葉を聞き、よつばが鼻の頭にしわを寄せた。不機嫌そうに、ふさふさのしっぽを振っている。


「どうしたの?」


まさか、「解除」できないのか?


女神様の結界すら「解除」したよつばが?


いや、確か前にもあったな。


あれは、私が〈古代神語〉を覚える前で、その〈古代神語〉によるものは「解除」出来なかった。


人間の使う言語によるものは、テイマーである私の知識を共有しているらしいのだ。


つまり、この呪いは私の知らないナニかということか?


んー、そういえば豪華客船の連中と言葉を交わした時に、妙な違和感があったような……?


よつばが前足をちょいちょいと動かした。


だが、魔王サマのネコミミもしっぽもそのままだった。


やはり、ダメか……。


そう思っていると、魔王サマが大きな声で叫んだ。


「治った! 治ったぞ!」


喜びの声をあげる魔王サマは、ぴーんとしっぽをたてていた。


いや、治ってないから、それ……。


ん? 語尾にニャがついていない!?


「普通に話せる!」


どうやら、魔王サマにとって一番問題だったのはニャだったらしい。


まぁ、ネコミミとしっぽはそれなりに隠せるからなぁ……。


よつばがふてくされたように、しっぽを振っている。

完全に「解除」出来なかったことに、プライドが傷ついているようだ。


「いいこ、いいこ。ご褒美に、あとでおやつをあげるからね」


「……にあん」


よしよしと頭を撫でると、よつばはそっぽを向いたまま小さく鳴いた。


「……よかったですね」


どう見てもがっかりしているような表情で、ヴラドが魔王サマに声をかける。


……少しは喜んでやれよ。


まぁ、いい。

今はそれよりも、豪華客船について話をする方が先だ。


「呪いをかけた連中に、心当たりがあります」


私が言うと、魔王サマをはじめ、広間にいたもの達の顔に緊張の色が浮かんだ。


「それは本当か?」


「確信はないですけど」


そう前置きして、ルビー共和国での出来事を話した。


妙な豪華客船にコハクが捕まったこと。

その船には人魚や獣人が大勢囚われていたこと。

そして、くぅが魔王サマに間違われたこと。


話を聞き終わると、ライオンの獣人さんはぐるると低くうなった。


ライオンさんはルビー共和国から派遣されている軍人で、ブエルと名乗った。


「確かに、最近国内で行方不明者が多数出ていると聞いている」


「私達、小人族もそうです」


赤いドレスの女性、サファイア王国の第十三王女リリスもそう言った。


二人の言葉を聞き、ヴラドが眉をひそめる。


「魔王領エメラルドでも、行方不明者が出ていると報告があがっています」


魔族が? いや、薬師であるドライアドのように戦闘向きではない種族もいるのか。


「俺らんとこは、聞かねぇな。ジークフリートのじいさん、あんたんとこは?」


酒天童子の問いかけに、竜人さんが小さく首を振った。


「聞かヌな。元々、我らはあまりつるまヌゆえ、話題になっていないだけかもしらヌが」


やはり、鬼族と竜人族は連中に捕まっていないのか……。














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