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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。2  なんで呪われているんですか、魔王様!?  作者: たまご
魔王と魔王

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猫を連れた冒険者。

「え、お肉は食べないんですか?」


「子供の頃に一度だけ食べたけど、気持ち悪くなってなぁ」


魔族さんに話を聞いていたが、普通の魔族は肉食ではないという事だった。


このオレンジ色の実のように魔力を込めて育てた魔作物でないと、魔族に必要な栄養が取れないらしい。


だとすると、人魚達を捕らえていたのは魔族とは関係ないのか?


「魔王様に仕えているような強い魔族だと、肉を食べるやつもいるみたいだけどな」


んー?


魔王に仕えているという事は、強くてそれなりに権力もあるという事だろうし、まだ可能性は捨てきれないか。


いや、魔王にかけられた呪いが関係あるとすれば、直に仕えているやつの方が可能性が高いかもしれない。


ふと、北の空から黒い影が近付いてきた。


フラーか!? と一瞬身構えたが、せりが反応していない。

それどころか、適度な運動のあとにおなか一杯になったせりは、私の膝の上で丸くなって眠ろうとしている。


「あれは、お城の兵隊さんだな」


フラーの事が報告にあがって様子を見に来たんだろう、と魔族さんが笑った。


ヤバい、逃げないと……。


私は慌てて立ち上がりかけ、ふと思い直した。


いや、逃げなくていいのか。


海神様から、魔王には私達が行くことを伝えておいたと言われているしな。


いかん、すっかり逃げグセがついている……。


黒い影が複数降りてきた。


全員黒い鎧を身につけ、それぞれ槍や弓矢などで武装している。


乗っていたのは、ドラゴンというより羽の生えたトカゲに近い。

大きさはだいぶ違うが、城塞都市オニキスで見たフライリザードに似ている。


そういや、あの唐揚げ、美味しかったな……。


「フラーの目撃情報があったのだが」


「ここには来ていないのか?」


「いや、来たんだけどな」


ほら、あれ。と魔族さんが山盛りになったフラーを指差した。


「…………」


そちらに視線を向けた兵隊さん達が、一瞬無言になる。


「はぁぁぁぁぁぁ!?」


いや、だから、びっくりするって言っているでしょうが!


ていうか、魔族ってみんな同じ驚きかたをするのか?


とりあえず、くぅは爪をしまいなさい。


「え? え? え?」


「これ、全部フラーか……?」


「まさか、あんたが?」


「いやいや。あそこの猫達らしいよ」


混乱している兵隊さん達に、魔族さんが笑って答えた。


全員の視線が、私と猫達に向けられる。


やはり、逃げておくべきだったか……。


「猫……?」


「そういや、魔王様が『猫を連れた冒険者』が来るって言ってなかったか?」


「ああ。そういや、そんな話をしていたな」


懐かしい呼ばれかただ。


表世界では、竜殺しだの神殺しだの物騒な名前で呼ばれているしなぁ……。


やったのは猫達であって、私ではないというのに。

大体、運命神だって死んではいないのだから、神殺しというのは間違っている。


竜は……、まぁ、あれだ、うん。





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