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ある龍の物語  作者: まっこ
第2章 臥龍
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17 縄作りの準備

「あのね、おとーさんが、これからはまたこのもりでかりをするんだって」


「そうなのじゃ?」


「うん、だから、これからはまいにちいえにいるんだって」


「それは良かったのじゃ」


 狩りを終えて家へと帰って来たサーシャの父親と話した時に、そのことについて軽く話すことが出来た。

 なんでも、森から魔物が減り動物たちが帰って来たそうで、態々、遠い狩場まで行く必要が無くなったそうだ。

 何故、魔物が減ったのかわからないが、結果的には良い方向に転がったので良しとしておこうとなり、深くは追及しないとのことだった。


「それでね、あみのつくりかたと、なわをかってきてほしいってはなしなんだけど……」


 サーシャはここで一呼吸置いて、話を続けた。


「あみはかってきてもいいって。

 とりぶんは、かえってきたときにはなしあおうって」


「そうなのじゃ? わかったのじゃ」


 ヴィーヴルに食料は必要ない。

 魚取りだって、所詮遊びの延長でしかないのだから、捕まえた魚は全部サーシャの父親に渡してしまっても構わない。

 だた、くれると言うのなら貰っておいても良いだろうし、ストレージに入れておけば保存の面でも問題はない。


「それでね、なわなんだけど、ものおきにしまっていたのがあったから、もっていっていいって。

 はい、これ」


 サーシャは後ろ手に持っていたものを、ヴィーヴルの前へと差し出した。

 サーシャの手には、丸まった1本の縄が握られていた。


「ブランコには、縄が2本必要なのじゃ。

 半分に切れば2本になるが、それだと短いかも知れないのじゃ」


「そうだよね……だから……」


「だから?」


「わたしたちで、つくれないかな?」


「何をじゃ?」


「なわだよ。

 わたしたちにつくれないかな? なわ」


 ヴィーヴルは、サーシャから縄を受け取りまじまじと見詰める。

 木の皮か草みたいなものが複雑に編み込まれている様だ。


「見たところ、木の皮か何かを複雑に編み込んでいる様なのじゃ。

 編み込む木の皮は、今まで作ったものより細く切り裂けば良いのかも知れないのじゃ。

 後は、編み方を調べれば良いのじゃ」


「どうやってしらべるの?」


「これを少し解けば良いのじゃ」


 一見すると複雑なように見えるが、よくよく見ると一定のパターンで編み込まれている様だった。

 それならば、端っこの方を少し解いてどのように編み込まれているのかを確認すれば良い。


「じゃあ、さっそくほどく?」


「その前に、材料となる木の皮を用意するのじゃ」


 2人は洞窟の前へと瞬間移動して、ヴィーヴルは魔法を駆使して、木の皮を剥ぎ取り、以前も利用した地面の窪みへと木の皮を移動させた。

 その後、水魔法で窪みを水で満たして木の皮を水へと漬け込んだ。


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