36 新たな魔道具(2)
「さぁ、やってごらんなさい」
ヴィーヴルとサーシャは木の皮を持って、互い違いに編み込んでいく。
「曲げ難くなったら、少し湿らせれば良いわよ」
「わかった~」
「分かったのじゃ」
2人は黙々と木の皮を編み込んでいく。
その内、2人の手元には多少不格好ながらも、きちんと物が入れられそうな籠があった。
「最後に、取っ手を付けましょうね。
此処にこう編み込めば、立派な籠の出来上がりよ」
ヴィーヴルとサーシャは龍の雌に言われた部分に、木の皮を編み込み取っ手として付けた。
「はい、2人とも上手にできたわね」
「やった~」
「作れたのじゃ」
「じゃあ、次はヴィーヴルの魔道具作りの練習をしましょうか」
「どんな魔道具を作るのじゃ?」
「ストレージという魔道具よ。
ほら、これと同じものなの」
そう言って、龍の雌は腰に付けていた袋を手に持った。
そして、その袋の中から肉を取り出す。
「この袋はストレージにしてあって、肉以外にも色々なものが沢山入っているのよ。
そして、その籠もストレージの魔道具にすると良いわ」
「分かったのじゃ」
「おばちゃん、わたしは?」
「サーシャちゃんは魔道具を作れないから、ヴィーヴルに魔道具にしてもらいましょうね」
「わかった~、ヴィーヴルちゃんよろしくね」
「任せるのじゃ」
「じゃあ、早速始めましょうか。
今から、私が作った籠を魔道具にするから、良く見ていてね」
「分かったのじゃ」
龍の雌は籠に魔力を籠めて、ストレージの魔道具へとした。
「どうかしら、ヴィーヴル。
イメージとしては、魔力で籠を押し広げるイメージかしらね。
押し広げた大きさが、そのまま入れられる大きさになるわ」
「やってみるのじゃ」
ヴィーヴルが自分の作った籠に魔力を籠めて魔道具へと変化させる。
「お母さん、出来たのじゃ」
ヴィーヴルは、初めてにしてストレージの魔道具を作ることに成功した。
「うん、確かにできているわね。
初めてなのに、良くできたわね」
龍の雌はヴィーヴルの頭を撫でた。
「ただ、籠める魔力の量が少なかったみたい。
7日位で魔力が無くなってしまうわね」
「魔力が無くなってしまったらどうなるのじゃ?」
「中に入っていたものが無くなってしまうの」
「無くならないようにするにはどうすれば良いのじゃ?」




