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ある龍の物語  作者: まっこ
第1章 誕生
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35 新たな魔道具(1)

「ヴィーヴル、サーシャちゃん、お願いがあるのだけど、聞いてもらえるかしら?」


「な~に、おばちゃん」

「お母さんの頼みならば、何でもなのじゃ」


「これから一緒に籠を作りたいのだけど、手伝って貰えるかな?」


「い~よ~」

「分かったのじゃ」


「ありがとうね。

 じゃあ、一緒に行きましょうか」


 龍の雌は右手はヴィーヴルと、左手はサーシャと手を繋いで洞窟の外へと出てきた。

 籠作りの手伝いと言ってはいたが、龍の雌にとって籠を作る事なぞヴィーヴルやサーシャの手を借りずとも簡単に作ることが出来る。

 では、何故手伝わせることにしたのかと言うと、籠の作り方を教えたかっただけだ。


 ヴィーヴルとサーシャが洞窟の奥へ探検と称して鉱石を探していることは知っている。

 また、見つけたものを森の家に運んでいることも知っているし、その事について何も言う気はない。

 その様子を見ていて、ふと、1つ2つ程度を片手に持てる程度だった事を疑問に思った。


(そういえば、ヴィーヴルにはストレージの魔法を教えていなかったかしら? いつか使うこともあるだろうから、教えておきましょうね)


 ストレージの魔法を覚えれば、持ちきれないほどの荷物でも収めることが出来る。

 ただ、何もない空間にストレージの魔法を設定するのは難しい。

 以前は出来たものが居たらしいのだが、いつしか出来る者が居なくなってしまった。

 対して、ストレージにする袋や籠などの対象物があれば、龍の雌にも出来し、やり方を教えることも出来る。


 そのストレージの作り方と、ストレージにする為の籠の作り方をヴィーヴルに教えるつもりだ。

 サーシャも籠の作り方は知っておいても損はないだろうし、ヴィーヴルだけに教えていてもその間暇になってしまうから丁度良いだろう。


 洞窟の外へ出て、水溜りの前へと移動した。

 その水溜りの中には木の皮が沈めてあった。


「おばちゃん、これをつかうの?」


「そうよ、木の皮を剥いで細く切ったものよ」


「どうして水溜りの中に入っているのじゃ?」


「木の皮は水に入れておかないと硬くて上手く籠にできないのよ。

 1日位、水の中に入れておいて柔らかくするのよ」


「そうなのじゃ」


「これの水気を切って、籠を作りましょうね」


 龍の雌は木の皮を空中へと浮かせ、風魔法により木の皮の水気を風で飛ばした。


「これで、どうやって籠を作るのじゃ?」


「これをね、こうやって互い違いに重ねていくのよ」


 龍の雌は木の皮を編み込んで、小さな籠を作った。


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