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ある龍の物語  作者: まっこ
第1章 誕生
31/344

31 魔道具を作る(1)

「今日は簡単な魔道具の作り方を教えるわね」


 残された時間が少ないことを悟っている龍の雌は、自分がヴィーヴルに残せる知識を渡そうと考えていた。

 その1つとして、魔道具の作り方を教えようという事だ。


「分かったのじゃ」


「サーシャちゃんは魔道具を作れないけど、出来上がった魔道具でヴィーヴルと遊べるはずだから、待っていてね」


「わかった~」


「まずは、魔道具ってどういう物か分かるかしら?」


「魔法を使うための道具? なのじゃ?」


「そうね、魔道具を使えば、魔法を使えない人も使えるようになるわ。

 例えば、火魔法を使えるようになる魔道具があれば、サーシャちゃんも火魔法を使えるようになるわね」


「ほんと? まほうをつかってみたいから、おばちゃん、つくって~」


「後で、ヴィーヴルの練習用で作った時のものを使ってみましょうね。

 ただ、魔道具で使える魔法は、魔道具を作った時に決められた1つの魔法しか使えないのよ。

 火魔法でも火の玉を出す魔道具だったら、その魔道具からは火の玉しか出すことが出来ないわ。

 そして、魔法が使われている間は、魔道具に籠められた魔力が使われるのよ。

 魔道具に籠めた魔法が尽きたら、その魔道具はもう使えなくなるのよ」


「1つだけなのじゃ?」


「そうなの。

 でも、複数の魔法を1つの魔道具に籠めることは出来るの。

 例えば、炎を風を起こす魔法を1つの魔道具に籠めたら、どうなると思う?」


「う~ん、分からないのじゃ」


「実際にやってみれば良いわ。

 ヴィーヴルは両方とも使えるでしょ? そっちの木に向けてやってごらんなさい」


 龍の雌は、右側にあった木を指さした。


「分かったのじゃ」


 ヴィーヴルは炎と風の魔法を同時に発動させた。

 すると、ものすごい勢いの炎がその木を覆い尽くした。


 龍の雌は落ち着いた様子で、ヴィーヴルが炎を放った木に水魔法で水を掛けて消火した。


「分かったかしら? ただ炎だけを出すより、風で勢いが強くなったでしょ? こういう風に、魔法を組み合わせてより効果を上げることが出来るのよ」


「成程なのじゃ」


「でも、まずは1つの魔法を籠めてみましょうね。

 魔道具にするものはどれでも良いから……この石に籠めてみましょうか」


 龍の雌は足元にあった小石を2つ拾って、片方をヴィーヴルに渡した。


「炎は危ないから……最初は火の玉にしてみましょうか。

 籠められた魔力が尽きるまでは火の玉がそのまま残るから、明りの代わりになるでしょうしね」


 龍の雌は小石に魔力を込めて魔道具にした。


「さぁ、ヴィーヴルもやってごらんなさい」


 龍の雌はヴィーヴルに魔道具とした小石を渡した。

 作成の参考にしなさいという事だろう。


 ヴィーヴルは龍の雌から受け取った魔道具を上下左右あらゆる方向から眺めた。


「お母さん、小石に何かの魔力で覆われているのじゃ?」


「良く気が付いたわね。

 魔道具にするものの周りを覆ってあげないと、魔力が逃げてしまうのよ。

 始めに、その覆っている魔法をヴィーヴルに渡した小石に施してご覧なさい」


「分かったのじゃ」


 ヴィーヴルは小石を覆う魔法の練習を始めた。


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