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ある龍の物語  作者: まっこ
第1章 誕生
23/344

23 壁を壊す(1)

「お母さん、壁を壊すにはどうしたら良いのじゃ?」


「急にどうしたの?」


「おばちゃん、かべにうまっているキラキラしたものをとりたんだよ」


「壁を壊して、その光っていたものを取り出したいのじゃ」


「おばちゃんならかべをこわせるとおもうんだけど……おしえてくれる?」


「妾達は手で掘り出そうとしたんだけど、堅くて無理だったのじゃ」


「だよね~。

 ぜんぜんほれなかったよね~」


 ヴィーヴルとサーシャは、矢継ぎ早に龍の雌へ壁を壊す方法を聞き出そうとした。


「分かったから、落ち着いて頂戴。

 壁を壊して、光っていた石を取り出したいのよね?」


「うん、そう」

「そうなのじゃ」


「本当はツルハシを使って岩を砕いたり、スコップで掘ったりして取り出すんだけど、今ここには両方ともないから……魔力で壁を壊して取り出してみる?」


「どうすれば良いのじゃ?」

「まほうをつかうのなら、わたしはだめだ~」


「そうね、サーシャちゃんは今は無理だけど、魔法が使えるようになったら出来るようになるかもしれないから、見ておいても良いと思うわよ。

 今は、ヴィーヴルが実際にやって見ましょうか」


「わかった~」

「分かったのじゃ」


「じゃあ、その光るものがあった所まで、案内してもらえるかしら?」


「こっちだよ」

「こっちなのじゃ」


 2人は龍の雌の手を引いて、光るものがあった所まで案内していった。

 火魔法で明かりを灯すのは、今回は龍の雌が担当した。

 ヴィーヴルには魔法を使って洞窟の壁を壊す練習するという、大切な役割があるからだ。


「確か、この辺だったと思うのじゃ……」

「そうだよね……」


 ヴィーヴルとサーシャは、洞窟の壁を嘗め回すように見ていた。


「あ、あった~」


 サーシャが先ほど見つけた光るものを、ヴィーヴルより先に見つけた。

 だが、実際には先ほど見つけた物とは別物だったのだが、光るものには違いが無かった。


「それね。

 じゃあ、先ずはお母さんがお手本を見せるから、2人とも此方へいらっしゃい」


「分かったのじゃ」

「わかった~」


 ヴィーヴルとサーシャは龍の雌の隣へと帰って来た。


「物を壊すには、その物以上に魔力を硬くしてぶつければ良いのよ。

 魔力を硬くするには、魔力を沢山注いであげるだけよ。

 ほら、こんな風にね」


 龍の雌は、小さいながらも魔力密度が非常に高まっている魔力の玉を指先に浮かべていた。

 ヴィーヴルはその魔力の塊を見られるので、龍の雌の行っていることを具に観察していた。

 しかし、サーシャには龍の雌が1本、指を立てているだけにしか見えない。


「このままでも、ぶつければ壁は壊せるのよ」


 魔力の塊を光るものがある所の近くへとぶつける。

 ぶつけられた部分の壁は少しだけ壊れた。


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