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ある龍の物語  作者: まっこ
第1章 誕生
22/344

22 洞窟探検

「お母さん、サーシャと一緒にあそこから洞窟の中を見に行ってきて良いのじゃ?」


「おばちゃん、おねがい~」


 ヴィーヴルは洞窟の広場の脇にある道を指さしながら言った。

 サーシャは、上目遣いに龍の雌を見つめている。


「良いわよ、気を付けて行ってらっしゃい」


「ありがとうなのじゃ」


「おばちゃん、ありがと~。

 ヴィーヴルちゃん、いこ~」


「分かったのじゃ。

 その前に、火魔法で明りを灯すのじゃ」


 ヴィーヴルは火魔法を行使して、握りこぶし大の火の玉をヴィーヴルとサーシャの少し前に浮かべた。


「ヴィーヴルちゃん、ありがと~」


「あんまり狭い所に行っちゃダメよ~」


「分かったのじゃ」

「わかった~」


 2人は背中に龍の雌の声を受けながら、洞窟の脇道の方へと駆けて行った。


 2人は脇道の前へ着くと、一旦、立ち止まった。

 火の玉で照らしているとはいえ、洞窟の外と比べると薄暗い。

 2人は、足元をよく見ながらゆっくりと進んでいく。


「ヴィーヴルちゃん、あそこでなにかひかってない?」


 少し歩いたところで、サーシャは少し先の地面を指さしながら言った。


「何処なのじゃ?」


 ヴィーヴルもサーシャが指した方を見てみたが、特に何も見当たらない。


「あそこだよ、あそこ」


「あそこ?」


 サーシャは光っていた所へと走り出し、指さした。


「うん、ここ~」


 そこには、水晶の小さなかけらが落ちていた。

 サーシャは水晶のかけらを拾い上げると、ヴィーヴルの前へと差し出した。


「ヴィーヴルちゃん、これ、きれいだよ~」


「本当なのじゃ。

 もっと他にないか、探してみるのじゃ」


「うん、さがそ~」


 2人は辺りを見回し、他にも水晶のかけらが落ちていないか探し始めた。

 今居る場所にはなさそうだと言う事を確認すると、見落とさないようにゆっくりと歩み始めた。

 暫く歩くと、ヴィーヴルが洞窟の壁に何か光るものを見つけた。


「サーシャちゃん、あそこで何か光ったのじゃ」


「どこ?」


「この辺……だったのじゃ」


 ヴィーヴルが光った所を良く見てみると、壁の中に埋まった光るものがあった。


「それとは違うのじゃ」


「でも、それもきれいだね」


「壁の中に埋まっているから、取れないのじゃ」


 ヴィーヴルは、壁を爪で引っ掻きながら言った。


「そうだね~、むりみたいだね」


 サーシャも爪で引っ掻いてみたが、どうすることも出来なさそうだった。


「そうじゃ。

 お母さんなら、どうすれば良いか、知っているかも知れないのじゃ」


「じゃあ、おばちゃんにききにいこ~」


 ヴィーヴルとサーシャは洞窟の広場の方へと駆けて行った。

 途中、サーシャが石に躓いてしまい転び、手を繋いでいたヴィーヴルも手を引かれて巻き込まれる形で転んでしまった。


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