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ある龍の物語  作者: まっこ
第1章 誕生
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19 探し物

 今日もサーシャはヴィーヴルの作った家で龍の雌の膝枕でヴィーヴルと一緒に眠り、ヴィーヴルと一緒に本を読み、ヴィーヴルと一緒に遊んでいた。

 ヴィーヴルには頭に角があると言う事を除けば、傍から見ても仲の良い姉妹にしか見えない。


「お母さん、森のお家に行ってくるのじゃ」

「おばちゃん、い~い?」


「良いわよ、じゃあ、迎えに行くまでそこで遊んでいてね」


「は~い」

「分かったのじゃ」


 2人は雌の龍に答え、森の中に作った家へと駆けだしていった。


 森の家とは、ヴィーヴルが魔法の練習として作った2棟目の家だ。

 森の中の家は、最初に作った家より小さく作られていて、ヴィーヴルとサーシャ2人が入れるだけの大きさしかない。


 今回も土魔法で作ったものだが、大きさだけではない1軒目とは大きく違う所があった。

 屋根は板を張り付けたような感じになっているし、窓は付けられていないものの窓枠は細かい装飾が施されたようになっていたりしている。

 絵本で描かれていた家の中を参考にして、細かい所の再現に挑戦していた。


 雌の龍は2人を見送ると、瞬間移動である場所へと来ていた。


(もう、それ程先の話ではないのかも知れないわね……急がないと……)


 飛行魔法を使って空に浮かび上がると、何かを探すかのように山沿いを飛び続けた。


(あそこはどうかしら?)


 1つの洞窟の入り口を見つけると、そこへ降り立ち、火魔法で明りを灯すと洞窟の中へと入って行った。

 少し歩くと洞窟は狭くなっており、進めるほどの大きさは無くなっていた。


(この先はまだ続いていそうだけど、これじゃあダメね……)


 洞窟の入口へと戻り、再び空へと飛び立ち山沿いを飛び始める。

 洞窟を見つけるたびに、洞窟の中を観察して判定を下していく。

 だが、合格に値するような洞窟は見つけられなかった。


(そろそろ日が暮れるわね。

 今日は此処までにしましょう)


 瞬間移動の目印となる魔力の塊を地面へと挿す。

 そして、ヴィーヴルの作った森の中の家へと瞬間移動した。


「お母さんなのじゃ」

「おばちゃん」


「ただいま、2人とも。

 さぁ、お家に帰りましょうか」


「分かったのじゃ」

「うん」


 2人は森の家を飛び出し、雌の龍の手を取った。

 そして、3つの影はヴィーヴルの作った家へと向かってゆっくりと歩みを進めた。


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