冒険者ギルド
オカマ神から再び異世界に送り出された俺は、目を覚ますと俺が先ほど死んだ場所の前、地雷地帯の前にいた。
看板には【地雷地帯!絶対に入るな!危険!】と書かれている。
今回はしっかりと看板の文字が読めた。
文字はこちらの世界の文字だか自然に意味がわかる。
これが女神パワーなのか。
これでこっちの生活は不便なく過ごせそうだ。
そして地図に載っている看板の所へ再度行き、ようやく冒険者ギルドの前まで来れた。
扉を開けると中には沢山の冒険者で賑わっていた。
酒らしき飲み物を片手に、肩を組みながら踊っている。
おいおい、まだ午前中だろ。オールなのか?
と思いつつも俺は受付へ向かった。
受付にはちょーーちょーーちょーー美人なお姉さんがいる。
エルフ耳だ!
人種はエルフということはすぐに分かった。
「あの、すいません。クエストを受けたいんですが、自分ここ初めてで。」
「あっそうなんですね。では説明しましょう。ここは冒険者ギルドでクエストを受けたり、食事をする事が出来ます。お客様は今回が初めてだそうなので、まずは冒険者カードを渡しますね。」
と言ってギルドのお姉さんは俺に何も書かれていないただのカード型の紙を渡してきた。
俺がそのカードに触れると、カードが小さな光を放ち、やがて光が消えると、カードには俺の名前、年齢、身長と体重、そして職業から俺の全てが記録されていた。
お姉さんは俺の冒険者カードを見て、
「寺岡 陸斗さんですね。職業はも、も、もももプークスクス」
おい。人の職業で笑うじゃねぇー。ぶち殺すぞ。
と言いたくなったが、俺は今までのオカマ神の苦痛を耐え抜いてきた。こんなのでは口には出さない。我慢だ。
と思いつつ、愛想よく笑った。
それに感づいたかギルドのお姉さんは、
「すいません。珍しい職業でいいと思いますよ。それでは寺岡リクトさん、これからのご活躍期待しています。」
といい頭を下げた。
こうして俺は第二の人生のスタートラインをようやく切ることに成功した。