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異世界に着いた俺の末路

オカマ神から異世界へと転生した俺の職業は【モブ】だ。 しかしなったことにはしょうがない。

じじいが勇者というのは本当に気にくわないが。


職業はモブという残念設定からのスタートだったものの、俺は憧れていた異世界に来れて正直ワクワクしていた。

日本いや全世界の引き篭もりゲーム⚫︎アニオタには憧れの世界だからだ。


そうワクワクしていた。


そのはずだったんです。


はず!だったんです。


「これが異世界か。マジで来ちゃったのか異世界。俺、本当にこの世界で冒険しちゃったりするの?」


俺は目の前に広がる光景に震えながら呟いた。


そこには、レンガの家々が立ち並ぶ、中世ヨーロッパのような街並み。


車やバイクも無ければ電柱すらない。

当然電話塔なんてありゃしない。


「あっあれは、猫耳!本物だ。あっ、あっちは竜人か!」


無邪気に子供のように俺は興奮を隠しきれずにいた。


周りの視線がキツイが今の俺にはそんなの気にしはしない。


「おっと、まずはギルドみたいなやつを探してみるかな」


俺は通りすがりのおばさんに尋ねる。


男に聞いて、ゲームの中みたいにガラの悪いやつだったら嫌だし。


若い女性に聞くのは、少し照れる。


そのためおばさんが丁度いい。


「すいません。ちょっと道を尋ねたくて、ギルドってどこにあるんですか?」


「How many words are you talking about Are you alright?《あんた。何語喋っているの?頭大丈夫?》」


えっ?全く聞き取れない。


あのオカマ神しっかりと言葉は通じるから安心しなさいと言ってたよな?


おばさんの言葉が全く通じなく俺は漁っていた。


「そうだ、看板かなんかにこの街の地図とか載っていらはずだ!」


俺はおばさんに一礼を済ませ、来た方向とは逆方向に走る。


〜10分後〜


やっとの思いで見つけた看板だか全くの文字は読めないというか、意味が分からない。

なぜなら

ここの世界の言語は英語だからだ。


その証拠に看板の文字は全てアルファベット表記になっている。


そして分かったことはひとつだけ、街の名前は【イクロス】ということだ。



半日中歩きまわったが収穫はゼロに等しいかった。


空は夕焼け空だ。カラス?か分からないが鳥の鳴き声が聞こえてくる。


もう半日何も食べていない。


とても腹が減って、歩き疲れてる俺はボーっとしながら歩いていた。


周りの声が聞こえてくるが、反応するのがだるいくらいだ。


「Nii-chan is dangerous!《にいちゃん!危ないぞ!》」


「Don't be dangerous!《危ないから、入るな!》」


「Dangerous!《きゃーー!あぶなーーい》」


とても騒がしいなと思った瞬間。


爆発音と共に俺の身は空へと吹き飛び、俺は意識を無くした。


そう、看板に書れていた言葉は

【Land mines Zone《地雷地帯》】




目が醒めると見覚えのある場所にいた。


「リクトさん。聞こえていますか?リクトさん、しっかりした下さい。」


聞き覚えのある声だ。


目を醒ました。俺は声が聞こえて方へと顔を向けた。


「おっ、おまえ!なぁー!!」


今までの出来事が脳の中を巡り、腹が立った俺はオカマ神を殴ろとする目前。


「ちょっとリクトさん落ち着いて下さい。言語設定を間違えてしまった本当にすいません。待って下さい、なぐらぁ」


オカマ神の言葉はもちろん耳に入ってくるはずもなく。


気がついていた時にはオカマ神は床に倒れていた。


〜3分後〜


「おい。オカマ神なんで言語が英語になってんだ?」


「はい、すいません。こちらのミスで日本語ではなく、英語に設定してしまって。」


それを聞いた俺はすぐに言い返した。


「よし。分かった。今すぐ直して、俺を異世界にもう一度送ってくれ。」


「すいません、世界の設定を変えられるのは一回だけなんですよ。」


えっ、今なんて?聞き捨てならない事を聞いてしまったような気がするんだけど、


「じゃあ俺って、言語が英語の世界で暮らさないといけないのか?」


オカマ神が俺の問いに答える。


「はい。その件について何ですか、世界の設定を変えるのは無理ですが、リクトさんの脳に付加をかけてリクトさんにも、あっちの世界の言葉、そして文字も通じるようにすることは可能ですね。」


続けてオカマ神は気になる事を言ってきた。


「本当はこの付加を使いたくはなかったんですが、しょうがないですね。もし運が悪かったら、記憶が無くなるかぽっくり逝ってしまいます。もしもそのような事が起きた時は、その時に考えましょう。」


なんて軽いオカマだ。


「分かった。よろしく頼む。」


これをしない限りは事を進まないので俺は渋々了解した。


記憶が消えてしまうのはごめんだが、多分大丈夫だろう。


そうして俺は再び異世界の地へと降り立った。

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