モブ
「ということになります。」
オカマ神はやっと俺の質問に答え終えた。
オカマ神の説明を聞いた俺はオカマ神の説明をもう一度繰り返すようにオカマ神に言った。
「要するに異世界が魔王の手によって壊滅寸前なんだな。その壊滅寸前の異世界に転生して救えばいいいてことだろ?」
「はいそういうことになります。」
オカマ神は肯定した。
続けて俺は言った。
「で俺に異世界特典とかないのか?」
「あ~それについてはですね~。リクトさんには今から異世界での職業を選んでもらいます。」
オカマ神は今までにないくらいの笑顔で言ってきた。
これを見てキモイと思わないやつはいないだろう。
化粧が崩れているゴリゴリのオッサンだもんな。
「リクトさんが転職可能な職業が載っているのでこの中から一つだけ職業を選んでください。」
なるほど、人によってなれる職業が違うってことか。
オカマ神がポケットの中からタブレット端末をと取り出した。
俺は受けとったタブレットを見た。
タブレットには〔職業について〕という説明の項目があった。
------------------------------------------------------------------------------------- この世界には一人一つ職業を持っています。
職業には三つのランク位階があります。
最弱職.普通職.最高職
そして例外が一つ特別な人間がなることを許される。
超級職 勇者
最弱職は【村人】のみです。基本的に町、村の人間ほとんどがこれです。
普通職は【盗賊】短剣を得意とする職業。物を盗んだり、ダンジョンを探索する時トラップを仕掛けたりするのが得意。
【聖職者】回復魔法全般得意とし、死を蘇生することも可能な職業。
【射手】弓を得意とする職業。近距離、中距離戦闘は苦手とするが長距離戦闘そして仲間のサポートが得意。
【冒険者】すべての武器を使うことができ、すべての魔法を覚えることができるが、本職には劣る。
最高職の【プリースト】【クルセイダー】【天地雷鳴士】【魔獣使い】
そして超級職の【勇者】は就いている人が少なく情報がない。
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これで職業説明は終わりか。
異世界転生する俺は主人公?だから俺の職業は勇者てことになるかな
俺はタブレットをスクロールし俺がなれる職業を確認する。
それを見た俺は驚愕した。
職業一覧表には【モブ】の二文字。
「なんじゃこりゃーーーーーーーーーー」
俺のいる部屋に声が響き渡る。
「いきなり何ですか」
オカマ神が化粧直しをやめ、ビックリしながら言ってきた。
「こっこれ。モ、モ、モ、モブしか書いていないんですけど、」
「うわ何これ!私も残念ながら、モブの事は何にも知らなくて、てかこんなの初なんですけど。」
「唯一分かるのはリクトさんがなれる職業は今のところ【モブ】って事ですね。」
オカマ神がまたもや化粧直しが途中の笑顔で言ってきた。
やめてその顔。本当にキモいからー。