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雨の音とクローバー  作者: ひな月よつ葉
序章 2人の夜明け 編
7/17

第7話 ひな月の貫くモノ

written:ひな月雨音

挿絵(By みてみん)




 パチンっ!──



二律背反銃アンビバレンス!」



 ひな月が指を鳴らすと、まるでイリュージョンでも見ているかのように、左手に見たことのない形の銃が現れた。



「てっ……てめぇ! 汚ねぇぞっ!」



 自分のしたことを棚に上げ、弱い立場になったと思った途端、モラルや常識を盾に身を護ろうとする男。



「……この銃に込めるのは、普通の弾丸ではないのよ」



 ひな月はそう言うと、右手を開き一言──



「……執行弾ジャッジ・バレット!」



 小さな光が輝きを放ちながら、右手の中に収縮していく。



「本日の弾丸の名は……永遠迷宮ラビリンス



 光は音無く弾け、右の手のひらにポトリと落ちた。



「……ひ、ひな月さん! それは……」


「大丈夫……死にはしないから」



 ひな月は目の色を変え、二律背反銃アンビバレンスと称した謎の銃を、目の前で息を切らす男に向ける──



「何か言い残したことはある?」


「……く」



 男が口を開くのと同時にひな月が……。



「くそったれ! でしょ? 私は予言屋 ひな月雨音。私の先を行く者は……誰もいない」



 パンっ!──



 実際にはしていない銃声が、よつ葉の耳には聞こえた気がした。



「………………ひな月さんが……撃った」

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