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雨の音とクローバー  作者: ひな月よつ葉
序章 2人の夜明け 編
6/17

第6話 秘めた能力

written:菜須よつ葉

挿絵(By みてみん)




 ひな月さんの傷口を押さえ、意識を集中すると、よつ葉の手が光を帯始める──


 自身の傷が瞬く間に塞がっていくのを目の当たりにし、少しだけ驚いた表情のひな月さんに対し、その光景を見ていたもう一人の人物は……。



「なっ……何だっ! 何をしやがった!」



 奇跡を目撃した男に、私は一言。



「【応急処置(ファーストエイド)】……これが私の……能力です」


「よ……よつ葉ちゃん」



 人前で能力を使ってしまった事で、変な目で見られるんじゃないだろうか?

 内心ドキドキだった。

 そんな気持ちでいると……。



「ねぇねぇ! よつ葉ちゃん!! 何それ、どうなってるの?」



 ひな月さんは引くどころか、興味津々な様子だった。



(……予言者って言ってたのに、ここまでは見抜けなかったのかしら?)



 心のなかで思っていると、



「よつ葉ちゃん?! あ・と・か・ら・ね!」


「ふえっ」


 怖い怖い怖い怖い怖い。

 この人の前では、余計なことを考えるのは絶対にやめようと決意したよつ葉だった。


 ひな月さんは立ち上がり──



「ふん! 私だけ傷も治ったことだし…………さぁ、反撃という名の……罰を執行しようか」



 仁王立ちになり、相手の男に不気味な笑みをひとつ投げ掛け罰を与え始めた。

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