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雨の音とクローバー  作者: ひな月よつ葉
序章 2人の夜明け 編
3/17

第3話 駆け出す二人

written:ひな月雨音

挿絵(By みてみん)




「きゃあぁぁぁぁぁ!」



 人の多いアーケード街だが、女性の叫び声が聞こえると、刹那、静まり返った──


 ひな月は掛けていた椅子を立った勢いで倒しながら、扉を開け外へ駆け出していく。



「あ、あのっ! ひな月さん?!」



 よつ葉も店内に一人残る訳にもいかず、バッグを片手にひな月のあとを追った。



「……どっ、泥棒っ! 誰かその男を捕まえてください!」


「……っ!」



 如何にもといった男が、ひな月にぶつかりながら狭い路地裏へと折れていく。



「あいつ、おバカね! あの先は行き止まりよ。まあ、その方が色々と都合がいいけど」


「ひな月さん! 大丈夫ですか?」


「私はいいから。よつ葉ちゃんは女性の傷の処置をお願い」


「はい……ん? どうして私が看護関係者だと分かったんですか?」


「あら、私を誰だと思って? ふふっ……予言者よ?」



 全てお見通しと言わんばかりに、よつ葉へ向けて片目を瞑って見せるひな月。



(さあ、イケないことをした人には、罰を与えなきゃね……)



 ひな月とよつ葉は、逆方向へ歩きだした──

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