表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨の音とクローバー  作者: ひな月よつ葉
序章 2人の夜明け 編
2/17

第2話 見えない未来に、引き寄せられて

written:菜須よつ葉

挿絵(By みてみん)




 看護学生の間でちょっとした噂になっている場所がある。


 はじめは、そんなこと全く興味が無かった。


 自分の意思なのか、そうじゃないのかわからないが、でも不意に足がその場所まで向かって歩いていた。何かに誘われるかのように……。



「ここかなぁ」



 小さな声だったが、意外と響いてしまった。


 最後のひとりが中に入って行ったのを見かけ、ついつい並んでしまう。


 暫く帰ろうか、並んでいようか葛藤があった。そんなとき、扉が開いて……。



「それでは、帰り道お気をつけて。私の言の葉が当たったら、またいらして下さいね」



 と声がして、私の順番が回ってきてしまった。



「お待たせしました。さぁ、中へどうぞ」



 と声をかけながら、入り口に[午前の部終了しました]とのフダを表に出した。



「さぁ、どうぞ」



 ここで予言をしている女主人が声をかけた。



「いらっしゃいませ。ひな月雨音です」


「こんにちは」


「お名前から教えてもらえるかしら?」


「菜須よつ葉です」


「お悩みや相談、話したいこと話してみて」



 そんな会話の後で、思いきって自分の思っていることを話してみた。



「正直に言うと、何故ここに来たのか自分でもわからなくて。学友がここの話をしていて気になったと言うのか、自然に足が向いたと言うか、誘われるようにここに居たんです」


「そうなんですか」



 そんな会話をしていると、外が騒がしいと思ったら叫び声が聞こえてきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ