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鯨革教授は今、焼き砂胡瓜という実に恐ろしい

でろでろ似とけた物体を、はむはむと、はんでいた

わたしはその横で、この世にも恐ろしい者を食べている物体を

ただ見ているにすぎないのである

この男というか、鯨革と言う人物は

実に奇妙である

ある日突然

「金星はミカンなり」

などと叫んで、微生物の研究を、踊りながら始めたり

どこだか知らないコンビニに、著作権をあげてきたり

実に意味難解な馬鹿である

そして、大ベストセラー作家であるが

馬鹿である

余りに馬鹿であるので

わたしの頭が円形脱毛症になりかけるというのに

それを見て「ミステリーサークルだー」

などと騒ぎながら

みょうちくりんなおどりを、するほどには馬鹿であった

そんな人物の近くで観察してきた私にとって

どうしてもがまんなら無いことは

この男の寝相だった

その男は、超夢遊病と言う、嘘か本当か良く分からない

末期な病気にかかっているらしく

夜な夜な、大学構内をうろつき

練習に明け暮れる、室内トラックで、短距離選手を抜き去り

一人ぶつぶつと、いつ死んでもおかしくない魔窟で、死相を垂れ流しにする人相の男相手に、完膚無きまでの桃色文学を披露し

鼻血と言う鼻血を、流出させ、あの世に送りそうになったことも

余りに数多い

しかし、いくら頑丈に縛ったところで

抜け縄の技術があるのか

まるで、脱皮するが如く

ふときが付いたときに、そこにあるのは、幾十に巻き付けられた太い縄と

何個もある手錠が、教授の形を残し、そこにただたたずむのみであった

そんなことで、この大学校構内で、夜うろつく学生は

命知らずである

その数ある命知らずが集まった集団を

屍夜会と言う

しかし、その集会は、実にキテレツきわまり

誰もその内容はおろか

それに、入会している人物を見たものさえ以内というが

ある者の意見を言えば

「あれはきっと、鯨革暗殺計画を密かに狙っておる

昔被害にあった敵討ちに違いがない」と言い

又ある者に聞けば

「闇鍋同好会を誰かが間違えて伝えたのだ」と、自信満々に威張りちらした

しかし、その正体を掴む者はおろか

その存在自体、怪しむ者もいる位なのである


かく言う私はと言えば、鬼隠れ集会に、日夜訓練をしに通っているおかげで、幸い教授の思考外から逃れるに、いたったが

初期の頃を考えると

もう私という存在は、閻魔のまで、うろつく白い悲しき魂の一つとも

思わしき存在なのではと、ふと風呂で牛乳を思案しているときに思ったりするが、鏡に映る自分を見て

それはないだろうと、のぼせたりする

かく言う鬼隠れ集会という物は

歴史は、古く、そのはじめは、レポート首切り連盟なる、団体から

見事逃げおおせるために結成されたと言われるが

レポート首切り連盟が崩壊して久しく

今そこにあるのは、ただ、借金の追求

ストーカーからの逃亡などなど、実に現実社会で役に立つ

実践的逃避秘術を、身につけるが

祖に実体は、闇鍋講習会だったりする

日夜、良く分からない物を、良く分からない集団で

良く分からない暗やみを用い

良く分からない鍛錬を

汗をかきながらほうばりいそしむのである

かく言う、私がなぜそんな集会に入っているかと言えば

ひとえに、この荒波強い現世の大海原に

いざ乗りださんと行き込んでいるのも確かに否定はしないだろう

いや、まさにそのとおりであり

そお思っていただいても、私は何らあなたを否定はしない

しかし、ほんのおまけ程度に

その集会には

トミデさんという、黒髪のショートである

見目麗しき女性が、なぜかさんかしていた

この集会のチラシによる、ストーカー被害からの逃亡

かときいてみれば

違うという

まあ、もしそんなに深刻にやせるほどであれば

ばくばくとしょくしたりしないだろうし

だいたい、この意味なんかいな集会に、二度と来たりはしないだろう

しかし、彼女は毎週同じ時間に寸分狂わず秒刻みで

登場し、何食わぬ顔で、世界の果ての魔窟で、

発見してきたのでは無かろうかと、思わしき食材といいずらきものを

提供したのである

そんな彼女ではあるが、断じて僕という人間は

一目見たときから衝撃を得

まるで雷にあった過ぎが如く

恋の火を、メラメラとくすぶらせたというわけではない

ことある度に見せる、おおよそ、乙女の定義外にいる動作は

僕のハートを締め付けてなど断じてないとここに誓おう

大体において、このやんごとなきものなど片平もない集会に誘った人物がいる

その人物は黒木悲四季と言う、おおよそ人間っぽい名前ではあらず

また、その生体も金星の裏の火星人よりも謎多き人物外であった

その、黒木と言う人物は、いつも生協のカウンターで、坊主頭を靡かせるという、おおよそ人間にあってはならない非業をとげ、

プリンを買う物がいれば

卑猥だからと、マシンガンで脅し

文学を買う物がいれば

おおよそ、目も当てられない

桃色文章を、紛れ込ますと言う事なき悪行ざんまい

かく言う、そんな、悪人と、なぜこの豆腐の角に頭をぶつけて死にかねない、正直者の僕が、合うことになったかと言えば

それは実に不運であり

奈落の落下の始まりにすぎないと思わしき

あの良く曇った入学式の土曜日のことであった

僕は、まるで虹色の道を歩くが如く

構内をくまなく歩こうとしたが

その恐るべき広大さ

度重なる恐るべき独裁的構内政治

その果てに、命からがら自動販売機横で

缶コーヒーを漁っていると

「助けましょうか」

そう、地の底から響くような

金属音より低く

それなのにトロンボーンより重いような

奇っ怪きわまる不協和音が

僕の鼓膜を響かせた

横を見ると

薄汚れているのか高級なのか分からない物をきた

坊主頭を靡かせる

おおよそじんちゅうを越えた

恐るべき人間がいた

それがこの悪魔との

初めてのコンタクトであり

奈落の開門である

その悪行から、黒木は、悪魔と恐れられ

大学構内で、その姿を目撃した物は

三日以内に意中の異性の前で

飲み物を噴出するという

おおよそ考えられない爆死を遂げるという

かくして、その噂の真意は定かではないが

それから分かるように、僕はトミデさんのまで、今のところ

横で黒木が、嫌な笑顔を浮かべていようとも

液体という液体を噴出したことは皆無に等しく

そして無い

つまりは、そう言うことである

で、話を戻そう

その日、珍しくトミデさんは集会に出席せず

代わりに、来なくてもいいのに日気に多忙と言いながらも出席を欠かさない黒木は来ていた

そして、減らず口を、催眠術のように、べらべらと僕の耳元に叫び

その結果知らず知らずのうちに

教授のレポート偽造を持ちかけるのを賛成しそうになっtが

その時食べかけた照る照る怪獣のしっぽが、僕の虫歯に直激して

事なきを得た

しかし誰がこんなソフビを入れたというのか

断固、危険であることを言いたい

しかし、先ほど、黒木が言った言葉に

なにやら不穏な話があった

と言うのもだ

何でも、この大学構内に、レポート殺人連盟と言う

仰々しくいかがわしい集団が存在していて

その歴史は、レポート首切り連盟が、名を変えて存続した集団だという

しかし、その実体は、きまじめにレポートを作成した人物から

あるものがっさいを全て引き取りという強奪を行い

出資者に、そのレポートを渡すという

おおよそ人としてやってはいけない、悪行を置こうなうという

そして、やられた人間は、円形脱毛症、対人恐怖症、プリン秩父症

などなどの恐るべき病にかかり

やがては、バイトをしたお金で、レポートを買い、残ったお金で、缶コーヒーを嘗めるという

実に悲惨な現状だという

「それで、お前は何で知っているのだ」

わたしはするどく機敏にそう言ったトミデさんがいないのが惜しいくらいである・・・なお関係はない

「そんなの、あなたのような、年中研究室で缶詰になっているような

時代を知らない化石人間には

おおよそはあくは出来ないでしょう

しかし、僕は、グローバルに人間関係を築き

この大学を、自由に満喫していますから

あなたとは、情報が違うのです」

と、嫌みを言った

僕は余りにカチンときたので

男の嫌いな焼き砂胡瓜を

口に入れようとすると

「酷いお人」

などと、わけのわからんすてぜりふにも似た、気色悪い言動をはいて

そのまま集会を後にした

僕も、いつまでも暑苦しい変人たちと、真夏だというのに鍋を囲んでいるのもバカらしく、麦焼酎を一のみしていると、いつの間にか

抜け出すつもりが、眠ってしまったようで、朝だった、そしてあたりを把握すると

そこに残っていた物は、みょうな領収書と

肌寒い朝だけであった


僕の住んでいるアパートと呼ぶには

いささか呼ぶにふさわしくない風貌をしている

外から見れば、魔王が住んでいる地下宮殿へと誘いかねない腐敗が包み

しかし、その年代から、迫力にも似た雰囲気を辺りに威圧している

実に恐ろしい

元々ここに住むきっかけとなったのが

四浪したのちに、早々と入れ替わりに卒業した

弟が残した部屋である

もちろん所有権は大家さんであるが

一式がまるまる、遺物のように残っており

それを眼下に

兄の威厳から

「それはいらん、心新たに、虹色の学園生活を邁進するのだ」

と言ってみた物の

「それじゃあ、兄さん」

それはそう言うと、そのまま荒波激しい社会へと

いつものように、へらへらとあるいていったのだ

果たして大丈夫だろうか

カナダ等辺で遭難などしていないだろうか

それを知るすべは、母君より、逐一知らさせる雑談の中で、度々登場することから、わずかばかりに確認は出来た

しかし、その中でも、実に疑いを隠せないのだが

何でもちかじか結婚するであろう婚約相手の

猿通さん、が、何でも地元から失踪したらしく

マリッジブルーにのまれ、日本海などに沈んでいないか心配しているそうであり、ちかじか、就職したてにも関わらず

彼女を捜しに、旅に出るらしい

実に心配である

出来れば、弟よりも、確実に人生を歩んでいる男性と、年頃になっていれば、と思わずにはいられない

しかし、心配ではある

もとより、写真一枚見たことはないが

日本風オードリーヘップバーンだというが

オードリーの春日の間違いではないだろうか

おや、そのような厳つい物にお兄さん呼ばわりは出来れば控えてほしくもある

まあ、そんない枠ありがなへやであるが

この堂鳥アパートの下には、一匹の犬がいる

その体はたるみ

四十代おばさんは、その愛くるしさに、半分は、自分のようだと可愛がり

もう半分は、自分を見るようだと、隣町まで豆腐を買いに行くという

ちなみに、このアパートより三件と隣に店を構える

「ヒヨコ取卵豆腐店」の絹ごし豆腐は、町内でも有名であり

中国のマーニハイと言う、おおさまが、その豆腐を求めに、日本間出来たという歴史を持つというが、真相は定かではない

とにかく、その犬であるが、名前を誰も知らないが、大家さんの愛犬であるという事だけは判明しており

わたしはその、たるんだこんにゃくのような、感触を所有する

恐るべき犬の名前をバウ鈴木と適当に名付け呼んでいる

ちなみに真上に住んでいる

髭面の大学に改正の大森と言う男は

マサチューと呼んでいるが、理由は知らない

しかしながら、この犬について、褒めるべき所はすべからず無く

ただいつも、寝ている

散歩に出ても、虎視眈々と、寝そべる瞬間を狙うのである

その日陰に行つも寝ているが

溶けたように、皮膚がコンクリートに沈むように広がり

近づく人間は、全てを無視したまに犬が来ると吠えるだけ吠えて

気が済んだように、又眠る

番犬能力の全くないものである

そんな犬であるが

救急車に吠えない代わりに

霊柩車に吠えるという

よくわからない特技とも言えない特性がある

だからといって何とも言えないが

その犬を僕は眼下に見ながら

二階へと上がる

この三階立ての建物は

歩く度に底が軋み

もはや、泥棒は、あるセーヌだろうが、石川でさえ

その進入は難しいと思われたが

誰も気にもしないので

一向にその効果は見込めないだろう

そして、こんな場所に泥棒に入る馬鹿者はおらず

間違って入ったものなら

一年は抜け出すことが叶わず

抜け出しても、その恐ろしさに、毎日豆腐を思い浮かべながら泣くという

僕が部屋にはいると

そこには弟がいた

「どうした」

僕はスーパーの袋を、

畳において

そう言った

「ああ、これから僕は探しだそうと思う」

この場合、このアポアートにおわすという

黄金のねずみではないだろう

すると、頭脳明晰、安産良好、家内安全、万事休すと言われたわたしは

それはすぐに思いつくと

「あの、オードリーか」

と、ズバリ言い当てる

その慧眼に驚きを隠せないのか

弟は目をむいて

「その言い方は酷いよう」

などと、甘ったれたことを抜かすので

「何が酷いんだ、一人で、恋人といちゃついている奴が」

と、正論の雨嵐を、桃にないふをつくがごいとし

えぐるように、相手に投げた

「・・・明日の午後から、彼女の知り合いを当たってみようと思うんだ」

「そんなことしなくても、そのうち帰ってくるんじゃないか」

わたしは、優しいから慰めのこと場もかけられる

しかし、それは首を横に振ると

「何買ってきたの」と、憮然と、そのスーパーサイトウの、袋を漁った

「無礼であるが、お情けでわけてやらんでもない」

そう言って、わたしは、おつまみを取り出そうとすると

早速、麦酒を、ぷしゅると言わせて、弟は、ちびちびとのみはじめている

なんたる平然憮然

実に馬鹿である

しかし、そこは家族のことなので

「後で、払いなさい」と、いい、私も麦酒を飲む

「彼女は、おかしいんだよ」

弟は、スルメイカを嘗めながら麦酒に又浸している

実に恐ろしい食べ方をする

「それはどういう事だ、お前なのに、生意気だぞ」

僕は、達磨を転がしながら

麦酒を鼻の上に載せ

鼻を冷やしながら言った

「・・彼女は美しいし、知的で優しくて

その上、僕を愛してくれるのだ」

「嘘はやめた前」

「嘘ではない」

「それでは、なぜ貴様の目の前から姿を消したのだ

お前よりもたくましい男を見つけたにちが居ない」

「そんなー」

弟は、さも平然と

口だけはそう言って

麦酒を飲む

口の端からイカスミが飛び出しているのが異様だ

「・・しかし、その彼女はどういう方なのだ」

「・・おもしろい方だよ」

「そうか、それではいまどこに生息をしている」

「そんな、生物的に言わないでおくれ、多分、六角堂に籠もっていると」

「そんなアホな」

言ってみて、この弟のことだ

妙なこともあるかも知れない

僕はそう思うと、そのまま達磨を嘗めている気味の悪い弟を連れて

六角堂に向かう

昔、弁天大師が、百日籠もり

ついに百日目のうたた寝で

大猿達磨が、現れ、北にいって温泉にはいりたいと言ったという

恐るべき歴史があり

今なお、ぶくぶくと沸き立ついようを物ともせず

温泉を作ったとされる

弁天大師と、大猿達磨を、崇める宗教団体

「めっちゃら教」の神聖な場所と言われ

全国狂的温泉同好会の本部か近くにあると言うが

あの黒木の言うことだから

あまり信用すべき事項ではないだろう

しかしながら、僕たちは連れだって

夜の街を進む

夜だというのに、殆どの酒屋は閉まり

実に閑散としている

夏だというのに鳥肌が立つほど寒く

どうもおかしい

「なあ、弟よ」

「なんだい兄さん」

「嫌に寒くないか」

「そんなことより、人が居なくて、僕は、ちゃみちい」

なにやら気色の悪いことを舌っ足らずにいっていた弟が

「しかし、彼女のせいかも知れない」

「その、オードリーは、そんな奇想天外な力があるというのか」

「うん、彼女の歩くところだけ、蛞蝓が這い

柿を食べていると、あたり中から火事が頻発して

半鐘が五月蠅く鳴り響き街を騒がし

ひとたびマラソンを始めると

あたりは、いつの時期であろうと、秋になり涼しい風が吹き

いつの間にか、ススキがそこら中にはえるという

「そんな馬鹿な、君の彼女は、神様か何かかい、いや、奇術師で君をだましているんじゃ」

「酷いなー」

弟は、長い舌で、達磨を嘗めていたが

不意に空を見上げて

「そう言う人なんだよ」

と言う

僕も空を見上げたが

月がいつの間にかくれ

あたりは徐々に暗やみが包んだ

「・・そう言う人なのか」

「うん」

奴は嬉しそうにいった

嬉しいのであれば、否定することはないだろう

僕たちはただ、歩いた

途中缶コーヒーを嘗めながら

弟は、それを拒否して

まだ酔っているのか、持ってきた、一つ目で、黒い達磨を

なぜか嘗めているのである


「付いたな」

僕はその六角の形の古めかしい建物をみた

その中には、人が居るようで、光が付いており

その中をのぞくと

そこには、黒木がいた

そしてその隣では

オードリーヘップバーンを日本人にしたような

弟には似ても似つかわしくない美しい女性が寝ていた

「おい、黒木」

僕はそのとびらを開けると

黒木は、ぬめった笑顔を見せ

「どうしたんです」ときいた

その手には、本が握られており

先ほどまで読んでいた

「お前はそんなところで何をやっているのだ」

「いえいえ、親友が、本を読んでほしいというので、夜な夜な歩いて

ここまで来たというわけですよエヘン」

さいごになぜかえばる

「弟、居たではないか、どうして分かったのだ」

「はい、電話が来て、その時に、六角堂の話が出ましたので」

「そうか、それでこれからどうするつもりだ」

「いえ、朝まで彼女を見ていようかと」

「そうか・・では、黒木行くぞ」

「嫌です、あなたは怖い」

「気色悪い」

かくして、弟をおいて

僕と、その坊主を靡かせる奇人と、暗い道を歩く

「それで何を読んでいたのか」

「ああ、これですか、僕が書いている、桃色小説の一文です」

「なんと破廉恥だ」

驚愕を隠せない

そんな物を、この男は読んでいたのか

彼女は、そのあまりの支離滅裂末法世界にも響かぬような

下劣な物のせいで、寝込んでしまったのでは無かろうか

「何か、酷いことを考えてらっしゃるだが、違いますよ

彼女は僕の第一号のファンなのですから」

「それだけの関係か、そしてとても信じられない」

「へへへ、彼女は、そう言う人ですから」

黒木は気色悪い

柳に栄える幽霊のような気色悪い顔をして笑うと

いつの間にか出したのか、黒い、一つ目の達磨を取り出して

そのざらざらと長い舌でぺろりと嘗めた

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