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伝説の冥王、復活したら加齢臭まみれのおっさん妖精に妨害されて世界征服が詰んだ件。

作者: まー
掲載日:2026/03/18

初投稿になります!


勢いのまま書き上げた短編ギャグです。

細かい部分は温かい目で読んでいただけると嬉しいです。


少しでもクスッとしてもらえたら幸いです!

※内容は非常に不条理でイカれています。ご注意ください

かつて地上を恐怖で覆い尽くそうとした冥王デスボーンは、潔癖症の最強巫女との死闘の末、祠に封じられた。


――その数百年後。


封印の隙間から漏れる現代人の思念を啜り、

最新知識まで完璧に予習した彼は、

復活の暁にはハイテクな“回るスシ”を喰らい、

再び世界征服を果たす気満々だった。


そしてついに、封印が――


腐って崩れた。


デスボーン「……む? 我が封印が破られた!? ついにこの日が来たか!

長かったぞ…だが、今度こそ世界を我が手中に収め……ついでにあの潔癖巫女の末裔を葬ってやる!」


勝利の高笑いを上げようとした瞬間、

鼻孔を突き刺す殺人級の臭気が襲いかかる。


デスボーン「ぐ、ぐほっ……な、なんだこの臭いは!? クセェぇぇ!?」


祠の外には、散歩中の三十八歳の男が立っていた。

オムツ一丁、薄ら笑い。 彼こそ、加齢臭を撒き散らす“おっさん妖精・木茂杉雄(きもすぎお)”。


杉雄「おやぁ……お目覚めですかぁ……? ねっとりと祝福のハグを……」


デスボーン「寄るなッ!! なにゆえ封印を破ったのが貴様の悪臭だというのだッ!?

辛抱ならん…石化の魔法を食らえ!!」


冥王の石化呪文が炸裂し、杉雄は一瞬固まる。

しかし、その臭気が魔力を腐食させ、

石は黄色くヌルヌルとした“たくあん石”へ変質。

三秒でパキッと割れ、本人はまるで気づいていない。


杉雄「いやぁ〜今日も空気がねっとりしてますねぇ……」


デスボーン「呪いを……熟成させただと!? やめろ! 近づくなぁぁ!!」


脳を刺す悪臭に耐えきれず、冥王はパニックに陥り、叫んだ。


デスボーン「うるさい! 俺の頭の中で“ねっとり”と鳴くな!!

こうなったら……貴様の身体の中に逃げ込んでやる!!」


半ばヤケで杉雄の体内にダイブするデスボーン。

だが魔力不足で乗っ取れず、逆に“加齢臭の檻”へ自ら閉じ込まれてしまう。


デスボーン「くっ……臭い……!! 誰か助けてくれえぇぇ!!」


数時間後、杉雄が散歩中にくしゃみをした。

その衝撃により、冥王は不要な臭気の塊と一緒に


ピシャッ


と鼻から射出された。


デスボーン「鼻水のついでに放り出された……!? だがいい!まずはスシだ!

スシさえ食えれば、世界征服など楽勝だ!」


しかし、数百年前の金貨は現代には通用しない。


餓えた冥王は街の自販機の下へ潜り込み、

落ちている100円玉を必死に漁る。


デスボーン「あと一枚……これさえあれば……タッチパネルの“トロ”が……!」


そこへヌッと現れる杉雄。


その瞬間、銀色の100円玉は黒ずみ、ドロドロに腐食して溶けた。


デスボーン「やめろぉぉ!! 俺の軍資金(スシ代)が溶けていくぅぅ!!」

絶望しスシを諦め、極限状態に陥り公園でハトとパンくずを奪い合う冥王。

ようやく掴んだパンくずも、背後の臭気で即腐敗。


足に触れた瞬間、異臭が立ち昇り――

デスボーン「白い……光が……見える……。もうやだ……」


そこへガスマスク姿の潔癖巫女が通りかかる。


彼女の名は、神代かみしろ りん

冥王デスボーンを封印した巫女一族、その正統な末裔である。


鈴「……何このエリア。誰もいないのに核兵器級の加齢臭が漂ってる。

ついでに中から情けない死神の叫び声が……不潔。再封印するわ」


デスボーン「ん?貴様……まさか“潔癖巫女”の末裔か?なら頼む!

我を元の祠に封印してくれぇぇ……!このおっさん妖精の加齢臭に、精神が崩壊する……!」


鈴「あなたが死神ね?言われなくても浄化するつもりよ。――速やかに浄化されなさい!」


鈴は素早く浄化の儀式に入った。

しかし、封印の力が予想以上に暴れ、

鈴はわずかに手元を狂わせてしまう。


その結果、見えないまま近くにいたおっさん妖精ごと

冥王デスボーンをまとめて封印してしまった。


鈴「……あら?見えない何かまで巻き込んだわね。

でもまあ、空気が浄化されたから結果オーライよ。」


― 祠にて(再封印後) ―


杉雄「封印されるのも……悪くないねぇ。ボーちゃん~」


デスボーン「ぐあああ!!なぜ貴様まで封印されている!?

それにボーちゃんって呼ぶな!!おのれ、巫女ぁ!!」


こうして冥王デスボーンの“ねっとり”とした終わりなき加齢臭地獄が幕を開けるのであった。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

初投稿の短編でしたが、少しでも楽しんでいただけていたら嬉しいです。


今後も短編中心に、マイペースで書いていく予定です。

また次の作品でお会いできますように!

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