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深海  作者: 水嶋


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深海

「此方は、今回手伝ってくれた植咫さんです。」


「初めまして、この度は息子の方でお世話になりまして」


「いえいえ」



今回は荒木さんの事務所とお父さんの方の事務所で合同で仕事をした。


対象人物も多く少し大掛かりだったので植咫にも手伝って貰い、漸く目処がたったので、お父さんの方にも挨拶に行って植咫を連れて軽く紹介していた。


私はお父さんの方とは会った事はあった。


息子と全然似ていなくて顔がヤクザみたいに怖い人だった。

元刑事らしいのでやはり怖い。

普通に話していると優しい人だが。



此方の事務所には梟介がいるので、騒ぎにならない様に光太郎は連れてこなかった。



その梟介は植咫をじっと見つめていた。

何か勘付いてるのか既に知っているのか…



「それでは、また機会がありましたら。」



そう告げてボロが出ないうちに早々に退出した。




入れ違いに女の人が入って来た。



「三田さん、どうしました?」



荒木さんの父さんが女の人に話しかけていた。


その人とすれ違い様に



「次は何の「フリ」なのかな…」



と、植咫が聞こえるか聞こえないか位の小さな声で呟いた。



三田と言う女の人が此方を振り返ったが、呼ばれて部屋へ入って行った。





○○○○○○○○○○





「ここが僕が初めて『支配』をした所だよ」



田所医院が有った場所だ。

私もここで田所のカプセルを選択し、人生が変わったと言っても良い。



今は取り壊されてマンションが建っていた。



「初めての場所はここの地下室だったね。今は跡形も無いけど」


「どんな人だったの?」



「父の病院の看護師だった。僕と母とその男が父から虐げられ、支配されていた。」


「そう」


「その男と母がその場所で不倫していてね。普通の恋人関係とは違ったかな。異様で歪な…その男は母を従属させて支配していたよ。」


「へえ」


「だからね、僕も支配する事にしたんだ。現場を撮影して男を脅して選ばせたよ。赤と青をね」


「へえ。どっちを選んだの?」



「青。それで天に召されたよ。いや、地に落ちたかな?」


「そうなんだ。赤だったら助けたの?」


「いいや。元々どちらを選んでも『支配』する事は決まっていたからね。」



「成る程ね。じゃあ私も決まっていたの?」


「君は自分で選んだんだよ。この世界をね」


「どうだろうね。」



本当かなあ。

やはり食えない男だ。





「今は植咫さんだっけ?」


「そう。僕が崇拝する人が名付けた名前だからね。」


「増田三治、確か田所さんが手にかけたんだっけ。どんな人だったの?」



「増田くんは…生まれ持って『自由』を持っていて、それを行使できる…支配し続けていて自ら従属され続けて…僕みたいに頑張らなくても呼吸をする様に自然と出来る人だったね」


「へえ」



「まさに偶像…アイドル…手の届かない存在だったね。つい増田くんが僕と同じ『支配』を決行した話を聞いてしまって愚かにも触れるんじゃないかと神に手を伸ばしてしまったね。」



「結局増田三治への『支配』は失敗したみたいね。その人は田所さんの事なんて名付けて呼んでたんだったっけ?」



「ドコタ」



「何処where-ウェア 咫-アタ ウエアタ?」


「ご名答」


「わかりにく!」


「一応指名手配されてるからね。分かりやすいと困るだろう?」


「まあ、確かに」




「僕達は虐げられ一方的に支配されて来た親から授かった名前を捨てて自由に深海を回遊してるんだよ。」



「優雅に禍々しくね」



「まあ僕は海面には2度と浮き上がれない深海魚となったけど、君は偽海亀となったから地上でも水中でも思いのままに行き来出来るね。」



「所詮は偽の私の住処は深海だけどね」




「僕にとっては増田くんは崇拝者、口咲さんは指導者、君は僕の片割れだね。」



「そうね」



「君にとって綾は片割れ、詩織さんは母親なら僕はさしずめ指導者か父親って所かな?」



「田所さんは…田所さんですね。ウエアタでもなく。」



「ははは、中々解釈が難しいね」



「まあ、いつかは私が『支配』する相手って事かな。」



「成る程ね。じゃあ僕ももっと見合う男にならないとね。」



「せいぜいお互い頑張って地獄へ行きましょうか。」



「まあ、その前にとりあえず目先の仕事をこなそうか。」



「そうね。」






そう言ってヘルメットを被って止めてあったバイクに跨り、田所は私の後ろに座って私の腰に手に回した。






私が運転するバイクを発進させて次の依頼へ向けて走り出した。


今回はいつか書こうと温めていた一作目のイジメっ子麻里奈のお話でした。


「地石」の先の田所の話も書きたかったので今回便乗しました。

やはりタダではやられない人物でした。


てんこ盛りの閲覧注意だらけになってしまいました。

話を粗方考えていた時に既に予想して作品紹介で先に謝罪していましたが、田所も絡んだので更にヘビーになりました。


ケチャップライスのオムライスにハンバーグを乗せてハヤシソースをかけて生クリームとバターを乗せたって感じの胃もたれ感です…


話数も「変な奴」と並ぶ長さとなりました。


今回は色んな作品から人物を引っ張り出しました。

「当ての馬道」の莉愛なんてかなり久々でしたが、まだ辞めずに頑張ってるみたいです。


麻里奈と田所の関係は恋愛と言うより田所の言う様に片割れって感じに近いですかね?

共依存…若くはお互い利用し利用されかな?

ある意味DS関係かもです。今の所


まあこの先どうなるかは私もまだ分かりません…


三田さんと田所も気になる所ですが…

ちょっとキャッ○アイ逆バージョンっぽい関係ですかね?



それではここまでお読み下さりありがとうございました!

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