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#57 天魔激突

Side 雄伍


図書館に向かって飛ぶ。

見えた、あそこだ。

おそらくあの黒い柱の発生源は第一天使メルル。

「っ…」

「どうした、ヴァーミリオン」

「いや、なんでもない。行くぞ」

「応」

ヴァーミリオンの様子がおかしい。

だが、今はそれどころじゃない。

「っ!なんだこれは!」

図書館に近付いた時、その異様さに思わず声を上げる。

図書館の周囲に黒い柱が乱立し、まるで黒い森のようにも見えた。

「な、何だよこれ……」

「こんなの見たことない……一体誰が」

「……くそっ」

「ヴァーミリオン!?」

「翼がっ…!!」

ヴァーミリオンが何か言いたげにしている。

「翼が、崩壊するっ!!」

「なんだって!?」

ヴァーミリオンが黒い翼をはためかせて飛ぶ。

しかし、その翼からは魔力が、天使の力が失われていた。

「何なんだよこれ!何でこんなことになるんだよ!」

「……クソッ」

ヴァーミリオンに肩を貸す。

図書館を見ると、そこではメルルと豆人が戦っていた。

「あれは……」

「メルル……!!なんてことを!!」

「おいヴァーミリオン!!迂闊だ!!」

「離せ!!俺はあいつに用があるんだ!!」

「ヴァーミリオン、私怨か?」

「ああそうだよ、クソが」

ヴァーミリオンが俺を払いのける。

「くっ……」

「俺の目的はあのクソ野郎を殺すことだ」

ヴァーミリオンが黒い翼をはためかせる。

そしてそのままメルルに向かっていった。

「行くな!!」

俺の声は、届かない。


Side:ヴァーミリオン

「メルル!!」

「っ……」

黒い翼で天使の力を失った身体を支える。

「……あなたは」

「……ぶっ潰す」

「っ……仕方ないですねぇ!!」

メルルが戦闘態勢になる。

「死ね」

「……そちらこそっ!!」

メルルが顔を上げる。

俺はドラゴンブレスを出す。

メルルがレーザーを出す。

俺のブレスとメルルのレーザーが拮抗する。

しかし、その拮抗はすぐに崩れた。

俺のドラゴンブレスが押し負けている。

何故だ!?

なんてパワーだよ。

今までなら負けることなんてなかった。

それどころか俺が押されてる?

なんでだよ!?

そんなの認められない!!認めない!!俺はコイツを殺すんだ!!

だが、現実は残酷だ。

黒い翼が溶けるように消えていく。そして身体を支えることもままならなくなる。

「っ…クソが」

なんとか魔力で翼を整えると、もう一度。

そのままメルルに体当たりを食らわして吹き飛ばす。

面食らった顔のメルル。

一本取ってやったぞ、クソ野郎。

そして行動不能になったメルルを俺は睥睨する。

「死ね、クソガキが」

「……馬鹿ですねぇ」

私 の 能 力 が そ れ だ け だ と 思 い ま す か ?

そう聞こえた、気がした。


Side 雄伍

ヴァーミリオンは今どうしているだろうか。

いや、そんなことより眼の前の天使の軍勢が問題だ。

このまま、あちらに向かえば、甚大な被害があるだろう。

だから、俺が食い止める。

そう思って俺は前を向いた。

刹那。

天使たちの体が、黒く染まった。

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