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#48 メルル


Side 豆人

遡ること1分。

俺は合成獣を討伐した影響でユニークスキル『錬金』を手に入れた。

調べてみると、物体を構成する物質を変えたり物体を生み出したり物体の形を変えたりする術のようだ。

俺は非常に楽しくなり、この錬金を早速自分の杖に使ってみたわけだ。

銃が作りたい気分!!

とりあえず銃を作る!!

まあ内部機構とかは即興で考えた。

そしてできたのがこれ。

名付けて『ベルセルク壱式』だ!!

ネーミングセンスいいだろ。

ちなみにわかりやすくすると意味は「狂戦士1」となる。

非常に意味がわからないが、まあいいだろう。

いいよな?

な?

それはいいとして、なんで雄伍は「お前、なんてものを作ってるんだ!!」みたいな顔をしてるんだろ。

いや、まあ雄伍は銃より刀持ったほうが強いからアレだけどさ。

「雄伍、なんでそんなコッチ見るんだ?」

「お前ッッッッッッッッッッッ!!どうやって作ったそれッッッッッッッッッッッ!!」

「えーなんか新しく得たユニークスキルで作った〜」

雄伍が、はぁ、さいですかって言いたげな目で見てるが。

仕方ない、使い方を実演してやるか。

「いいか、見てろよ、まずこうやって魔力を纏わせるだろ?」

「ふむふむ」

「そして属性付与して、発射!!」

今回は安全に水属性にしておく。

撃てぇ!!

バゴォン!!

うん。

小さめのファイアーボール程度の魔力しか込めてないのに、木が折れたね。

ヤッタァ!!

「これ連射できるんだよな〜。こうやって…おら!!!!」

オラオラオラオラオラオラオラオラ!!

ドンガラガッシャーン!!

あっ、これ、だめなやつだ。

騒音がすごい。

うるさい。

この技、対強敵戦以外に使うの控えよっと。

「なんていうか…その…終わってる武器だな」

雄伍がささやく。

まあそれはそうかも。

威力が半端じゃないからね。


Side 雄伍

いきなり、光が雲間から差し込んだ。

おかしい。

さっきまで曇っていて、雨が降りそうでさえあったのに。

一瞬遅れて不穏な気配。

「_!?」

俺は危機に備えて抜刀した。

二刀を眼前で構える。

豆人も銃を構えて臨戦態勢だ。

各々が、各々の得物を掲げている。

その中で、フォレンだけが憎らしげに表情を歪めた。

因縁。

そういった言葉が脳裏に浮かんだ。

フォレンから黒い影がたち昇る。

刹那、その白い物体は光の中から姿を表した。

背中の羽。

白い髪。

間違いない、天使だ。

「御機嫌よう、魔界の皆様」

「っ…!!メルル…!!」

フォレンが歯噛みする。

「おや、フォレンではないですかぁ。てっきり天帝様に下界に落とされて死んだのかと思っていましたが…」

その天使は、こちらを向いて話しかけた。

「ああ、自己紹介がまだでしたね。私はメルル。元第二天使、現第一天使でぇす!!」

第一天使…!!

そんなやつがなぜ直々に、下界に手を下す?

「実は、皆様に頼みたいことが__」

「黙れ、クソ悪魔天使」

それを制したのはフォレンだった。

「いいのですか?堕天使の分際で私に逆らって。あなたには天使の力もない。そんな状況でどうやって天帝様に喧嘩を売れましょう?」

「…黙れ」

「ほう…その気のようですね。いいでしょう、こちら側もそれなりの対処をします。それでいいですねぇ?」

「…」

「和解する気がないのなら…」

メルルの蒼い目が紅く染まる。

きれいな白髪も灰色に変わった。

髪の毛が逆立ち、圧倒的な妖気がその場を包んだ。

「その時は、邪魔者を葬り去ってみせましょう」

うん。

状況が全くわからん。

とりあえず、フォレンとメルルの間に因縁があることはわかった。

それ以外わからん。

待てよ、あの紅い目…

邪神の、傀儡?

冒険者時代に、邪神の傀儡になると目は紅く、毛は灰色になるという話を聞いたことがある。

条件に完全に合致しているが…

今のところ、その話が本当かはわからない。

まあ現状は情報収集、様子見ってとこか。

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