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#42 合成獣戦 Side スルト


Side スルト

我は、合成獣に向かって破壊槌を振るう。

「はぁっ!!」

三連撃。だが、合成獣の回復速度は尋常じゃない。

すぐに回復されてしまう。

ただ、合成獣はしばらくは強い攻撃はできないようだった。

先程の閃光で、エネルギーを使い果たしたと我は踏んでいる。

だから、今のうちに雄伍と豆人のサポートをしなければならない。

我はもう一回破壊槌を振るう。

ドン。ガッ、ガコッ。

合成獣の骨にようやく届いたようだ。

ちなみに、破壊槌には奴の苦手属性である炎をまとわせている。

その甲斐あって、ようやく肋骨一本おることができた。

だが、こんなもの、すぐに再生されてしまうだろう。

我は、ダメージが消えないうちに攻撃を繰り返そうと試みた。

今度は四連撃。

ドカッ、バコッ、ゴスッ、ビキッ。

かなりスタミナを消費した。

おそらく、しばらくは強い攻撃はできないだろう。

我は一旦下がり、スタミナを回復させる。

「アルテミス、代われ」

「了解なのじゃ!」

アルテミスは、我の大切なパートナーだ。

何十年も一緒に過ごした。それ故、我は自分のかわりを頼むことができる。

我は、急速にスタミナを回復させる。

MPには余裕があるので、一度白魔術をかけようか。

「ヒール!!」

HPが全快、少し待ってMPが全快した。

一方、アルテミスはよく動き回る合成獣を捕まえられないか画策しているらしいが、いかんせんパワーがたりない。

だが、アルテミスの持ち味はそこではない。

アルテミスは、本来は月光魔術師使いだった。

これなら二つの攻撃を組み合わせ、合成獣に当てることができる。

む、そろそろスタミナも全回復しそうなことだし、我も参戦するか。

「アルテミス、代わるか?」

「いや、あと少し」

アルテミスはまだ、体力に余裕はあるらしい。

なので、いつでも休めるよう我も参戦することにした。


「らぁぁ!!」

我の四連撃。

「小癪な!!」

アルテミスの、月光魔術:ムーンライトをまとわせた円月輪。

攻撃を終えると、すぐさま我はアルテミスの前に立つ。

合成獣の攻撃を予期し、破壊槌で防いだ。

危ないところだった。

もっとも、あの程度の攻撃、アルテミスなら死にはしないだろうが。

「感謝する、スルト!」

「ああ!」

だが、奴の本命はこれではなかった。

合成獣が身震いをする。

我は、先程の閃光がフラッシュバックした。

とっさに避けるが、アルテミスがついてこられていない。

あいつは、気配察知が苦手なのだ。

「アルテミスっ!!」

「スルト!!」

我はいちはやくアルテミスの腕を引く。

そして合成獣が、咆哮した。

咆哮したあとで、我は思った。

結界を張っていない。

まずい!!

だが、運良く奴の頭を雄伍の刺突がかすめ、ギリギリのところで合成獣は軌道を変えた。

「助かった…」

「無事か、アルテミス!!」

「大丈夫なのじゃ…」

そういうも、彼女はかなりの出血をしている。

右腕から滴る血。

我はMPに余裕があるので、ヒールをしてやろうと思った。

「ヒール!!」

その時、合成獣がニヤリと笑った。

くっ…

とりあえず、何があるのかは知らんが、全力で防ぐ!!

我はアルテミスと、合成獣の背後に回り込む。

刹那。

天空から黒い光が降り注ぐ。


光が黒い。

これは、自然界ではありえないことだった。

光は常に、白い。

だが、合成獣が出した光は、黒いとしか形容できないものだった。

その光からは、ビリビリと強い死の気配を感じる。

これほど強い気配を感じたのは、雄伍・豆人と戦った時以来か。

いや、それをも凌駕する、生まれてから感じたこともない気配だった。

かれこれ三十年ほど生きているが、このような気配は感じたことがない。

異質な気配だった。

最も邪悪で、最も外道で。

そして、最も狂気に満ちた光だったのだ。

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