#40 合成獣戦 Side 豆人
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意欲が…
Side 豆人
合成獣のあれ、むずいな。
俺は、手のひらに魔力を集める。
だが、できたのは属性を持たない、微弱な魔力弾だった。
もう少し、魔力が必要なのか?
俺は再び圧縮した魔力を手のひらに集わせる。
失敗。
くそっ、どうすればいいんだ!?
炎魔法を出す感覚でやってみるか…
詠唱はせず、魔力を集める。
ボウッ。
俺の手のひらで。黒炎の火の玉が生成された。
おっこれいけるんじゃね?
合成獣に当ててみよっと。
ヒュー。
ヘロヘロ。
ストン。
威力がいまいちだな。
なら、もっと魔力をこめてみるか。
ふぬぬ、おらっ!!
うおおおお!!
ふう、ふう。
全魔力の1割使ったよ。
まあすぐ回復するけどね。
その甲斐あって、だいぶいい感じの、小さいけど、勢いのある黒炎ができたのだった。
よっし。
「はぁっ!!」
ヒュー。
ドカーン。
なんか威力がまだイマイチだな。
さっきよりはいいんだけどさ。
魔力の質が悪いのかな?
魔力を炎特化に精錬させたほうがいいかも。
ふーむ。
難しいな。
あっそうだ、一旦炎魔術出して、それを魔力に変換するとか?
それいいんじゃね?
俺ナイス。
じゃあ、やってみるか。
「ファイアーウォール!!!」
「ちょ、豆人!何してんだよ!」
「いいから見てろって!」
まあ、雄伍が訝しむのも無理はない。
魔力弾作ってるのに、急に炎魔術やり始めたんだもん。
でも、こうしないとうまくいかん気がする。
さて、肝心の魔力の吸い取りだな。
うん。
これはもう、感覚でやるしかない!!
吸う感覚。
集中。
「フッ!!」
両手から、吸い取る!!
どうだ!?
よし、魔力の感覚がある!!
あとは炎魔術の要領で…
「ふぬぬっ…」
そこには、極限まで圧縮された、豪炎の魔力弾があった。
「よっしゃ、いけるか!?」
「おっ、豆人、どうだ?」
「いけそう…はぁっ!!」
まっすぐ魔力弾が進む。
よしよし。
このままいい感じに当たってくれれば…!!
ドドドドドドガガズッガーン!!
へっ?
なんやこれ。
なんか強いけど、思ってたのと違うぞ。
なにこれ。
なんか、火の花咲いたな。
異世界のハナビってやつににてるぞ。
「くっ…なんだよっ、これ!!」
合成獣も処理に苦戦中。
同じ感じで、他のやつもやってみるか。
水属性。
「アクアクリエイト!!」
魔力を吸収!!
そして魔力放出!!
おおう。
なんかみずみずしい魔力弾ができたぞ。
なんやこれ。
打つか。
「らぁ!!」
ズドドドド。
やばいな。
飛んでる時の音がエグい。
もう一回やるか。
その時、水の魔力弾は爆散した。
「グボッ!???」
魔力弾は合成獣を覆い隠す。
窒息狙いか。
へえー。
じゃ、次、風属性いっちゃおうか。
「ウインドカッターっ」
スゥッ。
吸収!!
出す!!
「はぁっ!!」
結構いい感じだな。
風のスフィアって感じ。
「ぬん…はぁっ!!」
流石に対策されたか…
だが、それから起こったのは予想外のことだった。
「かはっ!?」
は?
はぁ?
はぁぁ?
いやいやいや。
斧ごと破壊するって、おかしいでしょ。
風で斧削るってどんなんだよ。
結構威力がえぐいな。
風をこれからはメインで使っていこう。
次、土。
「ストーンバレット!!」
はい、吸収。
そして魔力込める。
完璧。
ただいま錬成中…
グッド。
いい感じのができたな。
試しに撃ってみるか。
「やぁっ!!」
土の魔力弾は、俺の手を離れた途端に実体化した。
なんだこれ。
中心の核のまわりをいくつもの石が回るという感じだ。
不思議だな。
神秘的なのはいいのだが…
威力がどれくらいなんだろうか。
「くっ…やるじゃんか…」
なかなか威力は高そうだな。
とはいえ…
魔力消費がエグい…と思ったらそうでもなかった。
ノーマルスキルの魔術しか使ってないからね。
それにしても魔力効率クソいいな。
これから俺はこれしか使わない!!
もう魔術師なんてやめる!!!!
「よくやった!!」
「サンキュ!!!!」
ん?
待てよ?
ノーマルでこの威力?
ってことはさ、グレータースキルとか、詠唱が必要な魔術はどうなんの?
ってか芳香連理とかでもいけるわけ?
試すか。
「豆人、もういいな?」
「いや、ちょっとだけ待ってくれ」
「ったくよー」
「いやーすまんね」
よし、行くぞ!!
「芳香連理!!」
「どうした、そんなのは俺には効かんぞオラァ!!」
合成獣がなんか言ってるが無視。
おっ、毒が出てき始めた。
よーし、吸収!!
からの魔力弾!!
オラオラオラオラオラオラオラオラ!!
これなかなか疲れるわ。
魔力は足りても気力が持たんな。
うーん。
控えようかな。
さーて、錬成錬成!!
おーっ、いいねえ。
見るからに毒々しい紫色の魔力弾ができたわ。
SUBARASII!
さーて、コレを発射!!
「なっ…そんな使い方が!!」
まあ、君が使ってるのとは多分根本的に原理が違うだろうね、合成獣くん。
おいおい、そんなことして、俺の攻撃を受ける準備をしなくてもいいのかい?
「がっ!?うっ」
合成獣の体色がみるみる紫色になっていく。
おっと、これガチでやばいな。
倒せるか!?
「ぐっ…はぁっ!!」
さすが合成獣!!
いやいや、流石じゃねえよ!!
なんでコレを打ち破れんだよおかしいだろ!!
「わりいな、毒耐性は高いんだ」
うん、高いどころの話じゃないねー。
「なら、これはどうだい合成獣くん?
俺は豪雪魔術:ブラッドアイス・バレットの詠唱を始める。
「ブツブツブツブツ」
「あー、なんかヤバそうな気配」
雄伍が言う。
まあ、たしかにやばいだろうね。
だって、グレータースキル魔力弾バージョンだから!!
「おもしれぇ…受けて立つぜ!!」
「受けてみろやぁ!!はぁぁ!!」
詠唱完了!
魔力吸収!
魔力弾錬成!
えいっ!!
ふひー、精神的に疲れるな。
あーあ。
さて、威力はどうだ!?
見た感じ、普通に今は飛んでるな。
と思ったら。
パキーン。
なんか分裂したぞ?
パキーン。
また分裂したぞ。
なんだよこれ、やばいじゃん。
「やるじゃねえかァ!!おらぁ!!」
合成獣は斧を振り下ろす。
刹那、分裂魔力弾によって斧が凍った。
合成獣の腕が、どんどん氷に侵食されていく。
結果、合成獣は俺の攻撃をもろにくらうことになった。
お疲れ様でごぜえやす。
うーん。
まあつよいのはいいんだけどさあ、あまりにも気力を使いすぎじゃね?
頭オーバーヒートしそう。
情報量えぐし。
あっそうだ。
武器改造すれb
「おいっ、ちょ、もう自分で戦え!!」
「えーーーーーーーー」
「えーじゃねえ!もう限界だから!!休ませろ!!」
「へーい」
仕方ねえなあ。
やるか。
俺は合成獣の方に向かって、もう一度芳香連理の魔力弾を打つ。
これで、少しでも雄伍に楽をさせ、回復させてから叩いてもらうって感じだ。
精神的になんかきついけど、背に腹は代えられんね。
「やぁっ!!」
「ふっ!!フハハハハ!!一度見たら避けれるぜぇ!!」
アホみたいに戦闘センス高いな。
フィジカルギフテッドかよ。
だが、俺は初見殺しで対応してやる!!
「これはどうかな?」
「フハハハハ!余裕だぜェ!?ぶっ?」
ちぃ、避けられたか。
今のは、風魔術でキモい曲がり方をするようにしただけだ。
まあ、いまのを避けられてもたいしたことないんだけどね!!
だって、これ、追尾弾だもん!!
ついでにもう一個作っとくか。
「ウインドカッター!!」
魔力吸収!
錬成!!
行けぇ!!
わあ。
トントン四拍子だ。
なんかこの流れに結構慣れてきたね。
まあ、そんな悠長なこと言ってられるほど戦況は甘くないけど。
なんか毒弾の数増えてね?
合成獣め、まだそんな事する余裕あったのかよ。
右下、あっ、やっべ!
俺はとっさに土塊を生み出してそれで毒弾を叩き落とそうとする。
ヒュー。(土塊が落ちている音)
ストン。(土塊が地面に接触した音)
ひい。
あっぶね。
助かったわ。
ん?
ヒュー?
ストン?
ヒューストン…
「ぶっ」
うわ、避けるのまたミスった。
土で防ぐか…
えいっ。
とりあえず壁作って凌いだぜ。
「ハハハ!!なるほどな!!でもそれが通用するほど甘くはないぜ!」
おっと、腐食属性を付与してきやがった。
やべえな、これはフレイムウォールか。
「フレイムウォール!!」
「あーー。その手があったか…」
合成獣、意気消沈。
この調子で、いったら勝てる!!
「がぼっ!!はぁっ!!あっぶねぇぜェ…」
おいおい、芳香連理玉、対抗されたよ…
これはこの先、雲行きが怪しいな…
まあ、雄伍が体力回復するまでやり過ごすしかない!!
俺は決意を固めて、もう一度フレイムウォールを出した。
Nightmare




