#30 たのしいたのしいぜんやさい(意味深)
進化したので、レベリングは一旦置いといて、柵を立てましょう。国境は明確に!!
「狼ども、行けー」
「ワフ!!」
うんうん、素晴らしいチームワークである。
ついでに、「ここからさきはファギオリ帝国です。はいるな!!」っていう看板も作ったので、それも持っていかせる。
いつ作ったか?
狼含むみんなで協力して、3時間かけて柵とか、看板とか作ったんだよ!!!
おかげで今日は首の後ろが痛い。
あーイテテテ。
さて、俺もぼちぼち立てに行くか。
ついでに終わったら超音速の検証もやろう。
俺は地図を見ながら歩く。
走ると地図が燃えそうだからだ。
歩いている間も、なんか合成獣斥候がいっぱいいるから一体ずつ倒していってる。
いちいち倒すのめんどくさいし、入ってこれないように結界張りたいな。
今度、豆人にお願いして超巨大術式やってもらうか。
あーでも、俺等の出入りが面倒になるな。
やっぱいいや。
ういー。
11匹目。
倒したどぉぉぉ!!!
最近、以前にも増して合成獣斥候がやばくなってる気がする。
数も増えてるし、強くなってるのだ。
前まで少なかった蠍も結構増えてきたし。
この調子だと、合成獣がどんどん力を増していくに違いない。
…
早めに叩かないと、やばいかもしれんな。
合成獣、討伐すっか…
とはいえ、俺と幹部だけで討伐するのは少々むずかしい。
なので、今回は人間に協力を頼もうと思う。
今、我ながら元人間側にいたやつの発言とは思えない言葉が出たと思ったが、それは置いておこう。
いちいち脱線するのもめんどくさいしね。
誰に協力を取り付けるか。
一番手頃なのはギルドなんだよなー。でもそうすると、見た目からしてどう見ても人外であるアテーナ、アイオーン、フェンリルは連れていけなくなってしまう。
そして、冒険者を入れたところでどれほどの戦力になるのかは期待できない。
強そうな冒険者あんまいなさそうだったし、今回冒険者ギルドへの相談はやめておこうと思う。
そこで、今回は呪詛師のエルラくんに頼もうと思う。
えっ誰かって?
嫌だなあ。あの呪詛師のエルラくんじゃないか。
記憶力悪ッ。
まあ君たちをディスるのはコレくらいにしてやろうではないか。
とにかく、あいつなら結構戦闘に役立ってくれそうだ。
そして、あいつの仲間を紹介してもらおうと思う。
結構顔が広い感じだったし、異世界人の知り合いとかがいたら最高だな。
あとは、ヴァーミリオンだ。
ヴァーミリオンはもちろん危険度5000オーバーのS+ランク超危険魔獣である。
少々オーバーキルすぎるかも知れないが、用心するに越したことはないし、人間との面識も深めておきたい。
なので、今回はこのメンバーで決定しようと思う。
家に帰って、みんなにこのことを説明した。
「以上。なにか異論はないか?」
「今合成獣討伐するメリットってなんかあんの?」
「だから、どんどん力が増してるんだって。話聞いてた?」
「たしかに」
「はい、他」
「異議なし」
はい、決定。
「じゃっ、俺はエルラくんのとこ言って話つけてくるから、お前ら戦略でも練ってろ」
「戦略でも練ってろってなんだよ」
「それはそうだな。戦略練ってろ。」
「いやほぼ変わってねえじゃねえか。」
「それもそうだな。じゃっ、いってきまーす。豆人はヴァーミリオンとこいってきてー。」
「いってらー」
「了解」
こうして、俺は人間への協力を求めにいったのだった。
「やあ。なにか用かい。」
「あー久しぶり。えっっとねえ、このへんに合成獣が発生したんだわ。」
「ああー、アレか。」
「わかるのか?」
「ああ。僕の呪詛で生み出した呪鼠と視覚を共有して、辺り一帯調査してたからね。」
「それは助かる。合成獣の情報はなにかあるか?」
「うーんと、まず推定危険度7000〜15000、S+~Z+のランク帯に収まるかな。結構大規模だね。僕が今わかってるのはそれくらいで、あとは分析中。たぶん今日の夜中には分析完了するかな。」
「まじかよ…そんなオオゴトなら先に討伐しとけばよかった。」
「まあ今からでも遅くない。それで、なぜ僕のところへ?」
「ああ、お前に、俺達と一緒に戦ってもらいたい。あと、知り合いに戦えるやつはいるか?」
「直接戦闘は苦手だけど、後方支援なら。知り合いかぁ…一人、異世界人で強いやつはいるよ。あと合成獣戦につれていけそうなのはあそこのギルドのギルドマスターくらいかな。」
「じゃあ明日には来れたら来るように言ってくれ。」
「もちろんだよ。じゃあ僕は分析の方に戻るわ。」
「わかった。ありがとうな。」
「うん、まあまた協力してほしかったら言って。」
「了解。じゃあな。」
よかった、戦えるやつがいて。
それにしても今回の合成獣の規模はかなり大きいみたいだ。
移動しないから良かったものの、魂が肉体に定着してダンジョンから出るようになったら、人間の街とか、下手したら十二王魔さえ危ういな。
単体で小国ひとつ滅ぼすような脅威になりかねない。
最大でZ-かぁ…
まあ伝説級でなかったことが不幸中の幸いか…
ロックフォール見ただろ?欠片であの強さだから、本体に手をだしたら終わりだな。
お近づきにならないようにしよう。




