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#28 レベリングとまつり

5022文字

「えーっと、2つ報告しなければいけないことがある」

もちろん合成獣と、堕天使フォレンのことだね。

「何だ」

「いい話と悪い話、どっちが先がいい?」

「我は悪い話」

「いい話じゃ」

よし、独断と偏見で決めてやる!

「じゃあ、俺の気分的に悪い話の方を先にいいます」

豆人が唾を飲み込む。

さすがに真剣に聞く気はあるようだ。

「コボルトのダンジョンと、蠍のダンジョンがあるだろ?」

「えっと…ああ、ここだな。」

豆人が地図を取り出して指差す。

そこには、隣接した2つのダンジョンがあった。

「ここのあたりに、合成獣が発生したのではないかと俺はふんでいる。」

「「「合成獣!?」」」

「なん…だと…!?かてるわけないではないか!」

「ああ、だからそのあたりを通らないように。あと、余計な手出しするなよ。向こうは知能は高くても理性はないからな。」

「わかった。もしものために、外出時は誰か一人は残るようにしよう。」

「おっ、豆人、それいいんじゃね?」

「ふふん」

「浮かれてないで、次。」

「次はなんなのじゃ?」

「大天使フォレンっているだろ?」

「ああ、第一天使だな。」

「そいつが、堕天使になって地上に降りてきている。」

「おーっと、なかなかな爆弾情報が立て続けに来る」

「ふむ…フォレンか…ぜひ仲良くしておきたいものじゃ。」

「そうだな。まあ、ちょっと話してきたが、いいやつだったよ。」

「それは良かった。我も話してみたいものだ。それで、フォレンはどこにいるのだ?」

「ここをちょっと下ったところにある街の図書館」

「なっ…なぜソンナところに…」

「知らん。ただ、本人も何らかの事情があるみたいだから。」

「ふーむ。なかなかにやばいことになってるな。」

「まあそれがいいことなんだが。ちなみに、合成獣の話に変わるが、合成獣の配下っぽいやつは斥候に出されてると俺は思うから見つけたらすぐ殺すこと。」

「了解。」

「これで終わりだ。アイス食お。」

「妾もほしいのじゃ」

「自分でスライム狩って作れ」

「仕方ない…スライム狩りに行くか…」

「いってらー」

なかなかにあいつ甘党みたいだな。

やっぱそこは女王なのか。

それは置いといて、万が一合成獣が攻めてきた時のために、レベル上げをしておこうと思う。

斥候をいっぱい倒したら結構上がりそうだな。

帰りについでに人間の街に寄るか。


「抜刀術:鬼神乱舞!!」

「ギャグハ!!」

ふう、これで3体目だな。

今回は剣士タイプで戦いやすかった。

魔術師よりは。

まあ、強いから時間かかるのには変わりないけどね!!

そういえば、蠍系統の合成獣斥候(仮)はいないな。

ってことは、コボルトのダンジョンを根城にしてる可能性が高いか?

とりあえず、レベルアップとスキルゲットが先決だ。

む、コボルト斥候発見!!

タンクタイプかな?

よしよし、音を立てないように近づいて…

『スキル:隠密を獲得しました。称号:サイレントキラーを獲得しました。』

おっ、有り難い。

早速使ってみるか。

「隠密」

小声でスキルを唱える。

すると、俺の脚が草に当たる音が、無音になっていた。

走っても、どれだけ地団駄を踏んでも、まるで音がしない。

これはなかなか有用そうだ。

そして、10mくらいの間合いに来た。

ここから、剣士が襲いかかってくるとは誰も想像しないだろう。

現に、あの盾を持ったコボルトは完全に油断しきっている。

この状況を利用して、一発で、ここから攻撃を飛ばす。

どうやって、攻撃するかって?

はっはっは、天空流の抜刀術は他にも色々あってだな、それぞれ特色があるのだ。

攻撃力が高い鬼神乱舞、射程が長い尭雲烈風、避けの抜刀術である煙霞幻日、受けの抜刀術竜嵐一過などなど。

鬼神乱舞以外はあんまり汎用性は高くないが。

そして、今回は射程が長い尭雲烈風を使う。

ようは空閃の進化系である。高威力の斬撃を飛ばせて、反動も少ない。

とても優良だ。

コレを使って50m先の大岩を斬った人がいるらしいし、10mくらいなら結構ダメージを与えられるだろう。

ましてや黄金薙と碧丸の二刀流である。威力も2倍だ。

まあ、実際は一つの刀に集中できないぶん、威力は落ちるだろうけど。

それでも、2つのほうがいいのだ。

では、やっていこう。

「抜刀術:尭雲烈風!!」

二刀によって、抜刀術がそれぞれ放たれる。

タンクっぽいから、これだけで倒せるとは思っていない。

ただ、最初に削っておいたほうが後々楽かと。

あっでも、結構ダメージ与えれそうだな。

この仰々しい音からすると。

盾構えられても行けるんじゃね?

だが、それは甘かったようだ。

いけるかと思ったところで危機一髪、コボルトは盾を構えた。

空気の斬撃が盾に当たって、盾を削りながら弾ける。

ですよねー。

余波がコボルトを薙いだだけで、3割くらいしかHPを減らせていない。

これは予想以上にめんどくさい戦いになりそうだ。

連撃を放ったほうが良さそう。

そう判断した俺は、『繋技:流転』の準備に入る。

繋技とは、コンボと言ったほうがわかりやすいだろうか。

いかに効率よく、相手のHPを削るか、それが研究されて研ぎ澄まされたのが繋技だ。

ただし、特殊な体勢からの発動を流転は要求するため、その状況を作らないといけないのがネックだ。

このコボルトは幸い、一撃が重い分攻撃の間に隙間がある。なので、準備は簡単にできるはず。

俺は、コボルトのバッシュを避け、限りなく前のめりで両腕を交差させるという、流転特有の異様な体勢を取る。

「繋技:流転.抜刀術:鬼神乱舞ッ!!」

そのままコボルトを浅く斬る。

「ブギャ!!」

その体制から、今度は弱めに牽制。

「空閃重連!!」

斬撃が盾を打つ音が聞こえる。

これが弾かれるのは予想していた。

次が、本命だ。

「覇閃四連ッ!!」

コボルトの皮膚を、黄金薙と碧丸が大きく、四回切り裂く。

そしてコボルトは声を上げる間もなく、倒れた。

「よっしゃ、経験値ゲット!!」

よし、今日はあと一匹倒して終わりにしようかな。

ってか、コボルトいないんだが。

あっ、あんな遠くに一匹!!

ちょうど街の近くだし、行ってみるか。


よーし街を探索だ。

今回は、帽子を被って角を隠してみた。

傍から見たらただのおしゃれにしか見えないのだろう。

これは不思議。

ちなみに、さっきのコボルトは、剣士タイプだったので楽だった。

しかも、これまでで出会ったコボルトで、一番Lvが低かったのである。

ただのカモでした、ありがとうございます。

そして、結構レベルが上った俺のステータスだ。


個体名:雄伍


種族:黒鬼豆人(創造神の加護・小/情報神の加護・小)


称号:甘味 巨殺 小勇者 サイレントキラー


Lv:67


基礎能力欄

 HP:5100/5100(×1.5)

 MP:255/750(×1.5)

 ST:2700/2700(×1.5)

攻撃力

  総合攻撃力:9000(×1.5)

 物理攻撃力:18000(×1.5)

  魔法攻撃力:2100(×1.5)

  状態異常攻撃力:7500(×1.5)

 防御力

  総合防御力:900(×1.5)

  物理防御力:1500(×1.5)

 魔法防御力:300(×1.5)

  状態異常防御力:900(×1.5)

 速度

  平均移動速度:1750(×1.5)

  最大移動速度:2400(×1.5)

  最頻移動速度:1700(×1.5)

  中央移動速度:1700(×1.5)

 情報処理:330(×1.5)

 持久:900(×1.5)

 HP回復率:630(×1.5)

 MP回復率:60(×1.5)

 ST回復率:150(×1.5)

 技術値:1800(×1.5)


スキル

 スキル

  ノーマルスキル

   鑑定

   隠密

   豆目・Lv6(使用MP:1,使用後1日間使用不可 現在:使用可能)

  エクストラスキル

   HP自動回復EX・上(一時間30)

   操餅EX(使用MP:10秒毎1)

  グレータースキル

   MP自動回復・魔(一時間50)

   飛行(使用MP:100/時間)

   呪縛・上

   魔剣技・上

   魔粘体・上(使用MP:なし)

   魔甲殻・上(使用MP:なし)

  マスタースキル

   仙力

   聖刀技・上

   確率操作

   鬼化・上

  ユニークスキル

   フリーズ  

   獄門


 魔術スキル

  エクストラスキル

   土魔術EX

   火魔術EX

   水魔術EX

   風魔術EX

   白魔術EX


はーっはっはっはー。

結構強くなったぞぉぉぉぉ!!

進化まで、あと27Lv!

頑張れ俺!!

まあ今日はどのみち遊ぶんですけどね。

いや、後で図書館で情報収集するんだけどね?

図書館カードもちゃんと持ってきた。

今日は、合成獣の情報について知りたいから、その本を借りようと思う。

あとは、ブロッケンについての文献だ。

他の豆に出会ったときに恥ずかしくないようにね。

俺もちゃんと勉強をするのである。

そんなことを考えながら街をぶらぶら歩いていたら、不意にいい匂いが俺の鼻腔をかすめた。

くんくん。これは焼きそばだな。他の食べ物のいい匂いの中で、ひときわ目立っている。

んーと…匂いの感じからして…あそこだ!!

匂いの先は、商店街の中だった。

そこには、屋台が多く並んでいた。

綿あめ、金魚すくい…

お祭りかよ。

俺は引き続き匂いをたどり続ける。

果たしてそこにあった。

「やきそば」と書かれた看板が、屋台を飾っている。

少し並んで、俺の番がやってきた。

「焼きそば特盛り5つくださーい」

ちゃんと豆人、スルト、アルテミスの分も持って帰る。

アンピプテラズとフェンリルは、食べて体壊したら良くないからね。

えっ?

残りのひとつ?

もちろん俺が食べるためだよ。

「はいよ兄ちゃん、ちょっと待ってな。」

金髪の店主のおっさんが、焼きそばを焼き始める。

ソースのいい香りだ。

待っていると、おっさんに話しかけられた。

「今日は祭りだからね。兄ちゃんは他の屋台にいったかい?」

まじで祭りだったのかよ。

「いえ、まだです。」

「そうか。楽しんでな。」

ちょうど焼きそばが焼けたようなので、5つもらってそこを後にする。

「ありがとうございましたー」

「また来てなー」

それにしても本当に祭りだったとは、驚きだ。

せっかく来たんだし、金魚すくいでもして帰るか。

ん?

あそこに、「ホタテ釣り」なんていう変なやつがあるぞ。

なんなん、フェンリルといい、屋台といい、ホタテは最近のトレンドなのか?

逆に気になるな。

やってみようか。


ホタテ釣りは、文字通りホタテを3分間使って、どれだけ釣れるかというもので、釣っただけ持って帰れるようだ。

ただ、たまにコレはホタテなのか?ってやつが混じっている。

例えば、めちゃくちゃ貝殻に棘があるホタテとか。

今のクソでかいホタテとか。

「これって、本当にホタテなんですか?」

「はい、ホタテですよ。特別な種類なんです。」

そうなのか。

こんなホタテがいるなんて知らなかった。

そして俺は、朱と白の水玉模様のある殻を持つホタテを釣り上げようとする。

「あっそれは…」

係の人が慌てているが、もう遅い。

俺はそれを釣ってしまっていた。

その水玉ホタテは、強引に針を食いちぎると、俺に襲いかかってきた。

「きゃあっ!!」

係の人が悲鳴を上げ、周りがなんだなんだと集まってくる。

だがその頃には、俺はそのホタテを仕留めていた。

さっきまでのはともかく、いまのは絶対ホタテじゃないよね。

鑑定すると、人食いホタテと出た。

ステータス的にはC-くらいだったが、人間からすると十分脅威だったのだろう。

それにしても、なんでこんなのが混ざってるんだろう。

不思議だ。

その後も俺は順調にホタテを釣り上げ、合計では31匹にもなった。

過去最高記録を更新したらしい。

賞状と、副賞として大銀貨10枚分の商品券が出た。

太っ腹だな。

その後、俺は図書館に直行して本を借りてきた。

読もうとしたが、疲労のせいで文字が踊りだしたので諦めて寝た。

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