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#23 アースフォール

GOおd

ふむ。


どうしようか。


ん?


ちょっと待て。


刃の部分しか作れないことが発覚。


しかし、私達はクールです。


落ち着け、考えろ。


そうだ!


金属繊維で、柄の部分を作ってしまえばいいんだ。


俺って天才!!!!


そうと決まれば早速実行だ。


まず、刀身の長さなんだが、150cm程度、つまり俺の身長くらいにしようと思っている。


次に太さは、2cm程度かな。


反りは若干大きめで…


うん、こんなもんかな。


よし、生成!


俺の目の前でミスリルが黄金色に輝き始める。


その輝きは徐々に形を変えて、刀身を形作っていく。


「すごいな…」


思わずため息を漏らす。


そして輝きが収まり…


美しい刀身が、そこにはあった。


吸い込まれるような光の反射。


ああ、芸術品として飾りたいくらいだ。


おっと、感動してる暇はない。2振り目を作るか!


本命が、こっちなんだな。


こいつには、木の魔剣を吸収させてみようと思う。


ついでに、ヒカリゴケもちょっと入れてみよう。


さて、どうなるかな


吸収させてっと…おっ、うまく言ったな。


ほんとミスリル便利。優秀!


さっきの刀より若干小さめ、打刀と太刀の中間くらいの大きさで整形しようとおもう。


生成!!


今度は、蒼白くミスリルが発光し始める。


さっきのものよりひときわ強い輝きだ。


ヒカリゴケを吸収させた影響だろうか。


整形が終わっても、蒼白く発光している。


うんうん。いいぞ。


そして、柄も作らないとね。


まずは柄の固定をして…


金属繊維〜えいっ!


また発光し始める。


細く加工され…


巻き付かせる。


よしよし、持てるようになったな。


もう片方も…えいっ!


さあ、装備してみようか。


おおお、この重厚感、いい。


試し切りは何でしようか?


その辺の岩斬るか。


まずは蒼白いやつ。こいつを碧丸と名付けよう。


俺の切れ味抜群の抜刀術を、喰らえ!


「はぁぁ!天空流抜刀術:鬼神乱舞!」


鬼の形になったことで、抜刀術ができるようになった。これで戦いやすくなるだろう。


神速の抜刀術(自社調べ)が岩を襲い…


木っ端微塵に砕いた。


うーん。なんか切れ味があんまりだな。


そりゃ木の魔剣よりは切りやすいよ?


でも、言っては何だが、若干なまくらかも。


まあね、使い込めば成長するだろ。


つぎ、黄金色のものを…そうだな、黄金薙にしようか。


さあいけ、黄金薙!!


「覇閃!!」


その辺の岩をもう一つ持ってきた。


こっちのほうが硬そうだ。


ズガーン


うーん。


こっちもあんまりだな。


使い込まないといけないみたいだ。


そんなわけで、二刀流解放!


おっと、硬そうな岩があるぞ。


あっそうだ。岩斬るのは黄金薙、モンスター斬るのは碧丸にして、個性を出させよう。


硬いやつは全部黄金薙に任せて、碧丸はとどめ用にしようか。


さてさて、岩で黄金薙を鍛えよう!!




うーん。


この辺の岩は全部切っちゃったな。


おかげで、だいぶ切れ味がいい感じになってきた。


でもなぁ…


まだまだだ。


よし、ちょっと遠征するか。


たしかこの近くに、斬れないことで有名な大岩が…


うしうし、これだな?


よっしゃ、ぶっ潰すか。


「天空流奥義:疾風迅雷ぃ!鬼神乱舞!!覇閃!!」


どうだ?


砂埃が晴れる。


どれどれ…


ふ…ははは…


傷しかついてねえ…


ん?


傷が、治った、だと…


どういうことだ?


まあいいや。斬ろ。


「鬼神乱舞!!天覇伍連!!覇閃重連!!」


コンボで、どうだ?


おお、結構深く切れたか?


といっても、五分の一程度なんだけどね。


もう一回!!


「鬼神乱舞・超速ぅ!!」


どうだ?俺の最大火力なんだが。


その時。


「グォォォ…」


岩が、咆哮した。


なぜだ?


そうか、こいつはモンスターだったのか。


とすると、攻撃も来る。


まずいぞ、どうする、俺!


とりあえずは観察か。


そうしている間にも、切れ目が回復していく。


刹那。


視界が、桜金色に染まる。


閃光が、俺の目を焼いた。


なんだ?


視界が戻って来た時、俺が見たものは、信じられない光景だった。


地面が、消えている。


いや、焼失したというのが正しいか。


とにかく、地面の内部のマグマが見えているのは、相当やばい。


落ちる!!


「くっ…飛行!!」


なんとか高度を保ち、一命をとりとめた。


その時、不意に俺の頭を嫌な予感がかすめる。


俺は急いで後ろに退避。


一瞬遅れて、マグマの柱が立つ。


回避しておいて本当に良かった。


そして、こいつ何者だ?


これほどの強さがあれば、伝説的存在となっているだろう。


おそらく、見た目からして大地系のモンスターだ。


そして、おそらくかなり有名なものだろう。


となると…こいつは十中八九、伝説級モンスター『アースフォール』だろう。


だが、確か封印されたはずでは…


まさか、封印が解けたというのか!?


そうなると、かなりマズイ。


再封印は、封印の術を持ってない俺には無理だろう。


なら、倒すしかない。


しかし、俺ではとても太刀打ちできない。


しかも、冒険者時代に読んだアースフォールについての文献には、当時の勇者がどのようにして倒したかは不明と書かれていた。


つまり、攻略法はない。


非常に、倒しにくい敵である。


さて、どうしたものか…


俺の仲間で、こいつを倒せそうなやつは、いない。


だからといって、俺が倒せるとも思えない。


ヴァーミリオンでも、厳しいだろう。


とりあえず、時間経過で怒りが収まるのを待つか。


しかし、とんでもないものを起こしてしまった。


やばい。


っと、危ない、火柱が。


おっと、大岩が飛んできた。


ちょっとまて、5つ一気に飛んできたんだが。


避けきれるか?


「覇閃!!」


全部切り捨てた。セーフ。


攻撃に暇がない。


攻撃できるなら抜刀術でゴリ押すか、空閃だろう。


だが、空閃では火力が全く足りない。かといって、抜刀術では被ダメージの可能性を否定できない。


ええい、抜刀術やるか!


「天空流抜刀術:鬼神乱舞!」


俺は空中跳躍と飛行の重ねがけで、急接近する。


今のところ、運良く被ダメージはない。


抜刀術で、ダメージは通るか?


「らぁぁ!」


大丈夫、いける。


その時。


「がはっ!?」


火柱がたった。しかし、これまでの攻撃とは、格が違う。かすっただけでHPが7割持っていかれたのだ。


くっ、どうする!?


その時。


「大丈夫か、雄伍!!」


「お前ら!!」


豆人たちが現れたのだ。


後ろにはヴァーミリオンらしき竜もいる。


「やあ、お初にお目にかかるね、雄伍くん」


「ああ、あいさつに行けなくて済まないな」


「いいよいいよ〜」


「おっと、火柱に気をつけろ!」


「痛ッ!!許さん!フォールンレイン!!フレイムボール!!ブラッドアイス!!出力90%ぉ!!」


豆人はお怒りのようだ。


「おい、そんなにぶっ放して大丈夫か?」


「多分!!」


頼りになんねえ。


「鬼道神槌!!」


「月光魔術:ムーンライト!!」


ヴァーミリオンも炎を吐いた。


みんなの総攻撃。


これならワンチャンかてる!頑張ろう!




ただ、俺って弱いんだなって考えてた。


Aランク、危険度100超えのモンスター倒していい気になってたけど、何ていうんだろうね。尽く、自分の力だけじゃ勝てない。


伝説級モンスターは格が違ったんだ。


普段の俺じゃ、倒せない。


だから俺は、本気を出す。


正直、死ぬかもしれない。


でも、ここで俺が出し渋ってたら、みんなが死んで自分も死ぬ。


だから、死ぬ気で俺は行く。


「疾風迅雷!!ああ、鬼神よ、屍よ、俺に力を!!」


鬼神縷縷。それが、天空流の最終奥義にして最強の神技。


怨嗟も、鬼神も、すべて味方につけて、俺はいく。


理性を失おうと、俺はやらなければならない。


「抜刀術:鬼神乱舞!」


体が、熱い。


理性が、侵食されているのがわかる。


だが、ここでやめる訳にはいかない。


せめてこいつを倒してから…もう一回、抜刀術を放つ。


その時。


俺の感情のなかに憎悪が混ざり始めた。


屍の影響だろう。


ああ、どうして俺ばっかり、こんな目に合わないといけないんだろう。


ー自分でやったことだろ。


憎らしい。


ーどこがだ。うるせえ黙ってろ!


強引に自我を保ち、アースフォールに向き直る。


「鬼神乱舞ッ!!」


コロスコロスコロスコロスコロス


ーああ、うるせえうるせえ!


その時、豆人がなにかハッとした顔をした。


「雄伍、それを今すぐやめろ!!」


俺は、なんとか理性を保ちながら、「そんなんじゃ、あいつを倒せない」と言おうとした。しかし、いざ俺の口から出た言葉は…


「ああ、憎らしい。死ね。」だった。


「ッ!!」


豆人は、俺が侵食されているのがわかったのだろう。だが、それでいい。そういう運命だ。


「お前がこんなところで死んでいい訳がないだろう!ここで死んだら、アースフォールしか倒せない!それでいいのかよ!」


目が覚めた思いがした。


そうだ、俺はここで死んだらアースフォールしか倒せない。他にも倒すべき敵がいるだろうのに、だ。


そして、この馬鹿げた技を解除しようと試みた。


だが、解除できない。


その時。


黄金薙が、紫電を放った。


刹那、俺の意識は暗転する。

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